Eighter -Grand Harmonise-
21ster 〜玉座に消えし神刃 A〜



#0
彼岸、イン・ヤン……そこはn!日のスピードで時間が流れていく異世界……明と光を助けに来た一行は
すぐさまイン・ヤンから脱出するべく4人の門番をたおして相克路を突破……最後に主神をたおせば現実世界に
戻れるはず……とのことなんだが……果たして……

#1
彼岸、イン・ヤン、相克路
山形明「あれ……は!?」
門番を全てたおし、一行が相克路を駆け抜けると……目の前に聳え立つ神殿が……
山形光「大きな建物……」
それは、大きく、雄大で……神々しかった……
梓與鷹よたか「ここに……対極の覇王……が!?」
白拍子かんな「……行きましょう」
與鷹よたか「あ、ああ……」
・
・・
・・・
かくて、一行は神殿の内部へと進む
*「万難を排し……我が陰陽殿までやってくるヤツがいようとはな……」
光「だ……誰!?」
どこからともなく声がする……
白拍子かなり「フン、出てきなさい!」
ビシイッ
扇子・真殺影刃しんさつえいじんを前方に突きつけるかなり
*「……」
ヴオンッ
すると……空間が歪んで1人の漢が現われる
白拍子かれん「コイツが……対極の覇王……」
現れたる漢の神氣しんきに呑まれそうになるかれん……
*「いかにも……我こそはイン・ヤンの創造神にて対極の覇王……」
かなり「闇蘿魔遺アンラ・マンユ!!とっととくたばりなさい!!」
一番オイシイところをかなりが全部持っていく……
一同「……人が名乗っているときに先のセリフを取るなよ……」
流石に一行も呆れる……
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「……ま、良いわ……貴様ら全員ここで死ぬのだからな!!」
やはり、闇蘿魔遺アンラ・マンユも、どこで自分の名を知ったか知らないが……と別に気にしない様子
かなり「ハッ!くたばるのはアンタの方よ!!」
そして、かなりはかなりで啖呵を切る!
明「ちょ、ちょっと待って下さい!!」
かなり「あん?何?」
と、そんな時、会話に割り込む明
明「えっと……アンラ……何だっけ!?」
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「……闇蘿魔遺アンラ・マンユ」
明「闇蘿魔遺アンラ・マンユ……もし、お前をたおしたのならば……現実世界へ帰してくれるんだろうな?」
※コレ言わないとたおしても戻れなかったとき悲惨です。ちゃんと契約内容は事前に確認しましょうね……
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「ああ、そんなことか……クククク……そうだ……もし貴様らが我をたおせたならば、現実世界
 へ帰してやろう……」
光「約束……する?」
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「……愚かな……神が約束を破るとでも!?」
疑うのなら、勝手にしろ……貴様らが永劫、この世界に留まるだけだぞ……と闇蘿魔遺アンラ・マンユ……

#2
かんな「……そんなことが言えるのも自分が絶対に負けないと思っているからなんですよね?」
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「フン……我は4人の門番なんかとは違う!」
4人の門番など……あってもなくても同じようなもの……と豪語する闇蘿魔遺アンラ・マンユ
かなり「ふん……そっちこそ私達を甘く見ないほうがいいわよ!!軽く瞬殺してあげるんだから!!!そう、
 かなりに逆らいしものには……"死"を!!ってね……」
高らかに宣言するかなり……それに、闇蘿魔遺アンラ・マンユも叫ぶ
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「死ぬのは貴様らの方ぞ!!」
かなり「さ、かんな、ぱっぱとたおしなさい」
……そして、啖呵を切るだけ切っておいて、かなりはかんなを前線に立たせる
一同「だぁ〜〜〜お前なぁ……啖呵切っといてそりゃないだろ!!」
しかし、かなりには何を言っても無駄なので……かんな……出陣!
かんな「……とりあえず……行きますよ……」
チャキッ
碧聖刃シアンセイクレドを構えるかんな
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「む!?」
その碧聖刃シアンセイクレドに一瞬だけ目が留まる闇蘿魔遺アンラ・マンユ
與鷹よたか(……何だ!?)
死合の最中に余所見……いや、そんなわけはあるまい・・と與鷹よたか闇蘿魔遺アンラ・マンユの行為をいぶかしむ
かんな「ハッ!」
ゴアッ
すぐさま間合いを詰めて斬りかかる
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「ほぉう……この踏み込み、脚力……4人の門番が敵わぬわけだな……」
微動だにせず解析する闇蘿魔遺アンラ・マンユ
與鷹よたか「何だ?アイツ!?避けない……それほど自信があるってか!?」
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「甘い!」
ガッ
左手で碧聖刃シアンセイクレドを掴む闇蘿魔遺アンラ・マンユ
かんな「くっ……」
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「このようなナマクラ刀で我をたおそうとは笑止ィ!!」
バキャアアアアッ
與鷹よたか「なっ……碧聖刃シアンセイクレドが……砕け……!?」
碧聖刃シアンセイクレド(の刃)……ここに砕ける
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「フフフ……フハハハハハ……ハァ〜〜〜〜〜ッハッハッハッハ!!!貴様らは神もどきには
 勝てても神たる我には勝てん!!!永遠にな!!」
與鷹よたか(くっ……どうする!?)
かれん(やっぱ4人の門番は神ではなく、闇蘿魔遺アンラ・マンユの力を借りた人間……だったってことね……)
と、そのとき……
コアアアアアアアッ
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「な……何だ!?この……光!?」
碧聖刃シアンセイクレドから蒼き光が放たれる
與鷹よたか「……碧聖刃シアンセイクレドの……形が……変わっている!?」
碧聖刃シアンセイクレドの形がちょっと変わった巨大な苦無のような形に変わる
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「バ……馬鹿な!!!なぜ……なぜ……貴様が……それを!!?」
一同「え!?」
闇蘿魔遺アンラ・マンユの驚きは……一体……何が起こっているというのか!?


続

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