Eighter -Grand Harmonise-
17ther 〜雷魔は闇に嘲りて C〜



#5
風魔の里にかつてない危機が迫っている!?そんな風魔の里の存亡のため、いさむは箱根へ向かう
……かくて、風魔、雷魔との全面戦争の火蓋が切って落とされることになった!
……果たして……いさむおさむは風魔の里を守りきれるのか!?
風魔小太郎「行くぞ、いさむおさむ」
……一夜明け……いよいよ全面戦争の時間、きたる……
某敢それがし・いさむ某收それがし・おさむ「御意」
ダダンッ
風魔「伝令〜〜〜ッ!!」
と、その時、猛スピードで斥候を行っていた風魔がやってくる
加藤段蔵たんぞう「来たか……」
風魔「いえ……それが……」
だが……それは別の知らせであった……
それがどんな報告であったのか……話は少し前に遡る
・
・・
・・・
箱根、風魔の里・結界付近
雷魔「な……何なんだ!?こいつはあ!!?」
*「……貴様らでは話にならんな……」
雷魔の屍の山の上にたつ1人の漢……無論、彼は風魔でも雷魔でもない……だが……凄腕の忍びであること
は明白である……
雷魔「クッ……主馬留しゅめる様を……いや、雷魔十勇士様を!!早く!!」
雷魔「ハッ!」
……突如現れた謎の隠密……彼が風魔の里に襲い来る雷魔を悉く駆逐していたのだ……
そして、話は戻り……
箱根、風魔の里
小太郎「何だと!?」
風魔「ですから、見知らぬ1人の侍によって雷魔が悉く打ち倒されているのです」
段蔵たんぞう「信じられん……風魔の里の結界を超えることですら至難の業のはず……それを潜り抜け……
 さらに雷魔を!?」
その漢……一体何者だ!?と驚きを隠せない段蔵たんぞう
いさむ「……行くでござる……行って確かめるでござるよ……」
おさむ「あ、兄者〜〜〜」
すぐさまその漢の元へと走るいさむ……詳細を確かめるべく……
ダダダダダダッ
箱根、風魔の里・結界付近
*「フンッ!」
ザシュアアアアアッ
雷魔「……」
段蔵たんぞう「……何と!」
一行が、駆けつけた頃には……雷魔十勇士は全て謎の隠密にたおされた後だった……
※あれ!?雷魔十勇士って……結局名前だけしか登場しなかったぞ……いや、まぁ、ほんの脇役だから別に
 いいんですけどね……ってか雷魔十勇士も話に絡めると長くなるのでぱっぱと処分できてよかった……
 のかもしれない(をいをい)

#6
*「……雷魔……どれほどのものかと思ったが……これほどの力しか無いとはな……」
雷魔「に……逃げろ……あんなバケモノ相手に……勝てるわけがねぇ!!」
雷魔「う……うおおおおお!!!」
ザザザザッ
その、悪鬼羅刹の様な漢に恐れをなし、雷魔は逃げ去っていく……
いさむ「お……お主は……とおる……神崎とおる殿……でござるな!?」
おさむ「何!?知っているのか!?兄者……」
その漢……が神崎とおるであることを知り、いさむが思わず声を上げる
いさむ「……以前、少しな……」
※剣聖剣術道場で死合った漢です。
神崎とおる「……所詮出来そこないの忍軍の力などこんなものだ……」
小太郎「馬鹿な……お主……一体どうやって風魔の結界を突破し……その上……」
とおる「……結界?……フン、随分とヌルくなったものだな……風魔の結界とやらも……」
段蔵たんぞう「何ぃ!?」
おさむ「ちょ、ちょっと待つでござる」
いさむ「ん?どうしたでござるか!?」
おさむ「神崎と申したか……お主、何ゆえ左前で着物を着ておる?」
小太郎「むぅ……確かに……」
普通、生者は右前に着物を着るはずなのに、とおるは死者の着方……つまり、左前に着物を着ているのである。
そのことに一向(いさむは以前死合った時に知っているので除く)は突っ込む。
とおる「……これは……俺が俺であるための証……」
段蔵たんぞう(自分であるための証!?……そんなこと、聞いたことも無い……)
謎の発言を行うとおる……まるで、自分は死者……この世に存在しないものである……とでも言っているかの
如く……
とおる「……それよりも、今はこんなことをやっている場合じゃないだろ」
おさむ「何?どういうことで……」
ゴゴゴゴゴゴッ
そのとき、邪悪な気配が近づく
段蔵たんぞう「む……この気配……は!?」
四対主馬留よつい・しゅめる「……やってくれたな……」
そこへ登場するは雷魔の首魁……いさむおさむのかつての師範……四対主馬留よつい・しゅめる……
いさむ(な……何という邪気でござるか!?……しかも……この声……主馬留しゅめる殿のものでは無い!?)
主馬留しゅめる「……貴様ら全員バラバラにしてブタのえさにしてやるわ!!フハハハハハハ!!!」
とおる「……ほう……コイツはヤバそうだな……」
いさむ「下がるでござる……主馬留しゅめる殿は拙者が相手をする……」
ぐっ
握る明星幻爪みょうじょうげんそうに力を込め、前に出るいさむ
おさむ「兄者!?」
とおる「……好きにしな……」
ザッ
いさむ主馬留しゅめる殿……」
主馬留しゅめるいさむか……お前も雷魔に入れ……さすればここ、箱根を中心に世界を支配できるぞ」
おさむ「なっ……なんと言う野望を!」
※ってか無謀だ……
いさむ「……」
主馬留しゅめる「フッ……」
対峙したまま動かぬ2人……そして、張りつめた空気……この死合、どう展開するのか!?
※ってかとおるは何の目的で風魔の里へやってきたのでしょうか!?

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