Eighter -Grand Harmonise-
11ther 〜紅き闇と牡鴉モアの闇 D〜



#7
陰轟留牡鴉アンゴルモア、不完全復活!?……ともかく、牡鴉モアは再度黄泉帰ることを決意、とりあえず月天げってんを道連れに
しようと考えるも、かんなには敵わず……と、そんなとき、牡鴉モアの手に紅闇刃ルビーシェイドが渡る……これにて、
両者の力は拮抗し、大技では勝負はつかず……そろそろ両者も限界……そして両者は最後の勝負に出る……
白拍子かれん(……先に動いたほうが……負けるのかしらん?)
などと考えている矢先、陰轟留牡鴉アンゴルモアが動く
陰轟留牡鴉アンゴルモア負轟絳蟒屠ふごうこうぼうと!」
ゴギャオオアアアアアアッ
闇のオーラで具現化させたヤマタノオロチがかんなに襲いかかる
白拍子かんな「龜鎧舞刃きがいぶじん!」
ドッ
剣気で具現化されたかめがヤマタノオロチに立ち向かう
陰轟留牡鴉アンゴルモア、かんな「はあああ!!!」
ガガカアアアッ
ヤマタノオロチが押さえ込まれ……
陰轟留牡鴉アンゴルモア「ぬ!?」
かんな「はああ!!」
ザムッ
そのままヤマタノオロチを一刀両断するかんな
陰轟留牡鴉アンゴルモア「ええい、なめるなぁ!!!!」
ガッ
技では勝負がつかないと判断し、斬り込みをかける牡鴉モア
かんな「はあああ!!」
ゴギャウッ
迫り来る牡鴉モアを弾き飛ばすかんな
陰轟留牡鴉アンゴルモア「ぐおう!?」
ザガガガガガッ
陰轟留牡鴉アンゴルモア(ぐ……く……もはや……限界……だと!?)
ガクッ
体勢を立て直す力もない牡鴉モア……そのままひざまずく……
かんな「てえええい!!!」
グオアッ
そして、その隙を狙い飛び込むかんな
陰轟留牡鴉アンゴルモア「……ぬ……ぬううううううう……」
ドサリッ
かれん「あ……れ!?」
だが、刃が牡鴉モアに届く前に倒れるかんな……流石にこの展開にかれんは唖然とする……
陰轟留牡鴉アンゴルモア「……フ……フハハハハ!!運の尽きだな、月天げってん!!!散れぇえ!!」
ゴアッ
かんなに迫る紅闇刃ルビーシェイド
かんな「……く……ううう……うううう!!」
ザムッ
辛うじて紅闇刃ルビーシェイドを回避したかんなは、そのまま牡鴉モア碧聖刃シアンセイクレドにて貫く
陰轟留牡鴉アンゴルモア「……フ……フフ……フフフフ……月天げってん……次に相見える時こそ……キサマを……
 キサマを殺す!!!!」
ボシュウアアアアアアアアッ
そう言い残し……牡鴉モア……消滅す……死合は……どうにか終わったのだ……

#8
かれん「や……やった!!!」
かんな「……」
ドサリッ
しかし、その直後、その場に倒れこむかんな
かれん「ちょ、かんな……大丈夫!?しっかりして……」
かみ総介「……山咲やまざき!」
山咲やまざき桜「はい、警部……」
すぐさま、桜が介抱に向かい、かくて、そのまま一行は現実世界へと帰還することに……
・
・・
・・・
そして……
天四斗あまよと、Eighter本部
梓與鷹よたか「……牡鴉モアたおれた……か?」
事の顛末をかれんと総介から聞いた與鷹よたかが呟く……
かれん「そ……でも、また復活しそうな……いや、もともと次の復活を前提とした闘いだったのかもしれない
 わ……」
※ちなみに、現在、かんなは眠っております。また、いつぞやと同じく力を使いすぎたからです……
かれん「まぁ、何度復活しようとも……」
総介「……それよりも、問題は……紅闇刃ルビーシェイドだ……」
かれんの言葉を遮り、総介が語る
與鷹よたか「……よりにもよって牡鴉モアの手に渡るなどと……」
桜「……おそらく牡鴉モアの邪悪な力に引き寄せられたんじゃないか……と思われます」
そして、桜が冷静に分析して結果を報告する
與鷹よたか「……それは……まぁ、いいんだが……破壊には成功していない……んだよな?」
かれん「はれ!?陰轟留牡鴉アンゴルモアたおした時点で紅闇刃ルビーシェイドは見当たらなかったと思うけど……」
総介「……だからと言って、破壊に成功したなどとは限らん……」
桜「むしろ、陰轟留牡鴉アンゴルモアが最期の力を使い、守った……転移した……とも考えられます……」
かれん「……」
総介と桜の言葉に、かれん撃沈
……そのまま暫く沈黙が続く……
與鷹よたか「……何も状況が変わってはいない……と、いうことか……」
総介「……いや、そうでもなさそうだがな……」
與鷹よたか「ん?そうなのか……?」
総介「……」
険しい表情で黙り込む総介……彼は一体、何を想い、先ほどの発言を行ったのか……それは……彼にしか
分からない……のかもしれない。
総介「……行くぞ……山咲やまざき」
桜「はい、警部……」
そして、暫く経った後、、総介は桜を引き連れ、Eighter本部を後にする。
・
・・
・・・
與鷹よたか紅闇刃ルビーシェイド……破壊する方法は……本当に……あるのか!?)
それと対をなす碧聖刃シアンセイクレドなら破壊可能なのか……それとも……第九帝国に何か手掛かりが残っていたりする
のか……
與鷹よたか紅闇刃ルビーシェイド……」
かれん「まぁ、かんながぱぱ〜〜っとどうにかしてくれるって……」
與鷹よたか「あのな……」
かれんのあまりに無責任な発言に與鷹よたかはため息をつく……
かれん「かんななら出来るって……」
與鷹よたか「いや、まぁ、そうかもしれないがな……かれん……」
忽然と消えた紅闇刃ルビーシェイド……その行方は杳として……知れない。それは牡鴉モアの復活を待っているのだろうか……
それとも……牡鴉モアが何処かへ転送したのだろうか……


END

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