Eighter -Grand Harmonise-
10ther 〜四堕天しだてんは再滅せし C〜



#5
皎白の遮蔽ホワイトアウト陰轟留牡鴉アンゴルモア復活までの時間稼ぎ!?……そして、四堕天しだてんが復活し、紅の墓標にて死合が始まった
のだが……その四堕天しだてんも残り1柱……
かみ総介「フンッ」
コオオッ
ザシュアアアアアッ
太陰邪天だいおんじゃてん「ぬ……ぐっ!?」
突如蒼王の刃ブルーロードが光り輝き、蒼王の刃ブルーロードを握っていた邪天じゃてんの左手が斬り飛ばされる
太陰邪天だいおんじゃてん「馬鹿なッ!?……その刀は……まさか……神器……!?」
総介「……フッ今更気付いたか……」
ダダムッ
迫る邪天じゃてんの兇刃を回避し、すぐさま距離を置く総介。
※ちなみに、桜はそれを見て、ほっと胸をなでおろしています。
太陰邪天だいおんじゃてん「……ナメた真似をぉおお!!」
バシュッ
黒き気で左手を再生する邪天じゃてん
太陰邪天だいおんじゃてん(……しかし、何だ!?あの神器は……先ほどまでただの刀としか思えなかった……)
神器なればこそ、それ単体で神を傷つけることが出来る……故に、あまり、神器には手を出さない邪天じゃてんであった
が……少なくとも、先ほど光を発するまで神器だとは思えなかった……
太陰邪天だいおんじゃてん「キサマは……我が四堕天しだてん1危険な存在であることを忘れたか!!」
総介「いや、十分理解している……お前以上にな……」
総介が冷たく言い放つ。
太陰邪天だいおんじゃてんは自分が勝つ為ならどんな手段をも厭わない……どんなに相手と自分とで力に差があっても……
命の限り死合う。その執念は……あまりにも危険……故に、四堕天しだてんの中で最も危険な存在とされている
総介「……だがな……気付いているのか……お前は神よりも、人間に近い……」
太陰邪天だいおんじゃてん「黙れェエエエッ!!」
ゴアアアアッ
総介のぽつりと漏らした言葉に……邪天じゃてんはキれて飛び掛かる
総介「……人間に近いと言われるのが……それほど嫌いか!?」
キュインッ
バッシャッ
蒼き剣閃が今度は邪天じゃてんの右手を吹き飛ばす。勿論、右手は刀を握っており……邪天じゃてんの攻撃は総介には届かず
太陰邪天だいおんじゃてん「ぬううんん!!!」
バシュアアッ
グニャリッ
すぐさま右手を再生し、空間をゆがめて刀を取り直し、そのまま斬りかかる邪天じゃてん
総介「はっ!!」
ガギンッ
太陰邪天だいおんじゃてん「ムダだ!キサマの攻撃がいかに凄かろうと……我が再生能力の前では無力!!」
邪天じゃてんの刀を受ける総介……そこに邪天じゃてんが咆える

#6
総介「面倒なことだな……」
ガタガタガタッ
太陰邪天だいおんじゃてん「な……に!?」
バアンッ
その直後、邪天じゃてんの刀が震えだし、砕ける
太陰邪天だいおんじゃてん「ぬぅ!?」
ゴバッ
総介「おおおおっ!蒼地烈葬そうちれっそう!」
ザシュッ
ズバアアッ
バシュアアアアッ
ドシュンッ
さらに間髪入れずに分身を駆使して何度も邪天じゃてんを斬る
太陰邪天だいおんじゃてん「ぬ……ぬぬぬぬ……」
総介「抉蒼紅穿かっそうこうせん!!」
ズドゴオアッ
トドメと言わんばかりに、刀を回転させ、ドリルのように邪天じゃてんを貫き穿つ総介
総介「……どうだ!?」
グニャリッ
太陰邪天だいおんじゃてん「無駄だと……言ったはずだが……?」
ギュルギュルギュルギュルギュルッ……
総介によって無残に切り刻まれた邪天じゃてんの肉片、塵芥ちりあくたが……集まりて、再び邪天じゃてんを形成する
総介「……」
山咲やまざき桜「警部!?」
いくら倒してもキリがない太陰邪天だいおんじゃてん……それを見て、桜が総介の身を案じる
総介「心配はいらん……」
と、桜の方を見て語る総介……しかし、それを見逃す邪天じゃてんではない!
太陰邪天だいおんじゃてん「さぁ!さぁ!さぁ!くたばれェエエ!!太陰崩陸だいおんほうろく!!」
ドギャオオオアアアアッ
邪悪な剣気で具現化した凶鳥が総介のいる空間ごと崩壊へと導く
総介「はっ!」
バッ
間一髪凶鳥から逃れる総介
太陰邪天だいおんじゃてん「悪運の強いヤツだ……だが……次はそうはいかん!!」
コオオオッ
と、その時、再び蒼王の刃ブルーロードが光り輝く
総介「なるほど……」
太陰邪天だいおんじゃてん「何を悟った!?まぁ、いい、貴様はもう死ねッ!!」
グアッ
邪気を高めて技に備える邪天じゃてん
総介「抉蒼紅穿かっそうこうせん!」
ズドゴオオオオッ
邪天じゃてんの技が発動する前に総介が飛び掛かる……しかし、その方向が見当はずれだ……
太陰邪天だいおんじゃてん「ハッ!どこを狙ってい……」
ドッ
太陰邪天だいおんじゃてん「ぐ……おああああ!!!?」
何も無い空間を貫く総介、と、同時に苦しみだす邪天じゃてん
総介「無限再生能力の秘密……それはこれだな……」
ズルッ
何も無い空間から現れたのは……蒼王の刃ブルーロードに突き刺さった心臓
太陰邪天だいおんじゃてん「キ……サマ!!」
総介「何度体を砕いても再生するのは要である心臓が体内に無いから……か……」
ザンッ
そのまま心臓を切り裂く総介
太陰邪天だいおんじゃてん「ぐ……おあああああ!!!!!」
ボシュアアアアアアアッ
邪天じゃてん……やっぱり呆気なく……でも遂に消滅!!
・
・・
・・・
総介「……これで、残すところ牡鴉モアのみだ……」
総介がかんな、かれんの元に歩み寄る
白拍子かれん「ええ、ここまで来たわね!」
白拍子かんな「ところで、姉さん、大丈夫ですか?」
満身創痍なかれんを見て、かんなが呟く
かれん「この私を誰だと思っているのよ!あなたの姉、かれんよ!!!」
ドタリッ
そう豪語したはいいが、すぐさま倒れるかれん……何の説得力も無い
何はともあれ、四堕天しだてんを斃した2人……残るは牡鴉モアのみだ!!
※いやいやいや、皎白の遮蔽ホワイトアウトの空乃裕子さんは!?……どうなったのよ!!

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