Eighter -Grand Harmonise-
10ther 〜四堕天しだてんは再滅せし B〜



#3
皎白の遮蔽ホワイトアウト陰轟留牡鴉アンゴルモア復活までの時間稼ぎ!?……かくて、四堕天しだてんは復活し、かんな、かれんに宣戦被告
……そして、紅の墓標にて死合は始まった……
黄幡暗天おうばんあんてん「おああああああ!!!!」
ドゴギャアアアアアアアッ
白拍子かれん「ぐ……ぐうう……」
ザザザザザザザザザザッ
暗天あんてんに動きを封じられ……強力な一撃を直撃するかれん……そのまま吹き飛ぶかと思いきや……持ち堪える
黄幡暗天おうばんあんてん「……耐えた……だと!?」
かれん「……それで打ち止めかしら……?ふふふ……今度は……こっちからよ!!」
ボタボタッ
あちこちから血が出ているかれん……しかし、それでも咆える
黄幡暗天おうばんあんてん「……だが、随分と応えているようではないか……」
弱い犬ほどよく吠えると言うがな……と暗天あんてん
かれん「こんな傷……かんなに受けた傷に比べればどうってことないわよ!!」
……歳殺月天の方が黄幡暗天おうばんあんてんより強いと暗に言っているようなものである……
黄幡暗天おうばんあんてん「……」
かれん「暗天あんてん、あなたは強いけど……私はもっと強い!!」
黄幡暗天おうばんあんてん「減らず口をおぉおおお!!!よかろう……ならば……細胞1つ残さず消し飛ばす!!」
ゴアアアッ
暗天あんてんの邪気が著しく増す……
黄幡暗天おうばんあんてん黄幡剪鎧おうばんせんがいッ!!!」
ゴギャアアアアッ
邪悪な剣気で具現化した蠍がかれんを襲う
かれん「晦麟極舞刃かいりんきょくぶじん!」
ドッ
一方かれんは闇の剣気で具現化させた麒麟で応戦
黄幡暗天おうばんあんてん「散るがいいっ!」
ガギッ
蠍の鋏が麒麟を掴み、そのまま尻尾の刺突が迫る……
かれん「そこでっ!」
グンッ
黄幡暗天おうばんあんてん「ぬ!?」
蠍とともに天に昇る麒麟
かれん「滅するのはあなたよっ!暗天あんてん!!!」
ドンッ
そのまま重力加速を付けて蠍もろとも麒麟が暗天あんてんに直撃
黄幡暗天おうばんあんてん「ガッ!?」
かれん「終わりよ!暗天あんてん」
ザシャアアッ
更に、そのまま、一刀のもと、暗天あんてんを切り捨てるかれん
黄幡暗天おうばんあんてん「ぐ……ぐおおおおおおおお!!?」
ボシュアアアアアッ
暗天あんてん、消滅……
かれん「ふん、一昨日来なさい!!!」
踵を返し、そのように咆えるかれん……
※……いやいや、あなた満身創痍なんですが……余裕な発言をしないでください……
かれん、辛勝だが……終わってみると……そうでもない……のか!?

#4
一方……その頃の総介は……
太陰邪天だいおんじゃてん太陰叉割だいおんさかつ!」
ドドドッ
かみ総介「はっ!」
ギギギンッ
迫る3回の斬撃を切り払う総介
太陰邪天だいおんじゃてん太陰火束だいおんかそく!」
ゴゴウッ
総介「蒼星刃そうせいじん!」
バガガガガガッ
同じように、迫る炎の剣閃を蒼き剣閃をもってして斬り払う総介
太陰邪天だいおんじゃてん「ぬ……ぬううう……」
邪天じゃてんの繰り出す攻撃を悉く相殺する総介……その行動に、邪天じゃてんいぶかしむ
総介「……どうした……?太陰邪天だいおんじゃてん……お前の力はこの程度か!?」
太陰邪天だいおんじゃてん「ほざけっ!我が技を相殺しかしていない貴様が何をほざく!!」
グクオオッ
邪天じゃてんの刀に邪気が纏っていく
総介「……なら、見せてやる……俺の……蒼天流を!」
チャキッ
蒼王の刃ブルーロードを構えなおす総介
太陰邪天だいおんじゃてん「フン……ならば見せてもらおうでは無いか!!」
グゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
互いに殺気が増し……そのまま両者は対峙したまま動かない……
太陰邪天だいおんじゃてん太陰歿翳だいおんぼつえい」
ゴアアアアッ
邪悪な凶鳥がが総介に迫る……
総介「フンッ!蒼地烈葬そうちれっそう!」
キュドゴガアアアアアッ
分身を作り一気に斬撃を叩き込む総介
総介、太陰邪天だいおんじゃてん「はああああああああ!!!!!!」
ドンッ
太陰邪天だいおんじゃてん「ぬお……ぐ!?」
そして、勝負に競り勝ったのは総介……
ドギャアアアアアアアアアアアアッ
そのまま邪天じゃてんを弾き飛ばす
太陰邪天だいおんじゃてん「ぬ……ぬ……ぬぬぅうううう……」
太陰邪天だいおんじゃてん(何てことだ……我が力がただの人間に競り負けるなどと……)
総介に対し侮りを持っていた邪天じゃてんは……その考えを改める
太陰邪天だいおんじゃてん「貴様ぁあああ!!」
ダムッ
ゴアッ
吹き飛ばさた後、すぐさま体勢を立て直し、そのまま一気に斬撃を繰り出す邪天じゃてん
太陰邪天だいおんじゃてん(この間合いなら……外さん!!!)
スカアアアッ
太陰邪天だいおんじゃてん「何!?」
だが、その必殺の一撃は簡単に回避される……
総介「……残念だったな……邪天じゃてん……」
いつの間にか距離を取っている総介……
太陰邪天だいおんじゃてん「おのれぇ!!!……虚仮コケにしおってぇええええ!!!」
ドッ
間髪入れずに次の攻撃に移る邪天じゃてん
総介「……無駄だ……」
スカアアッ
ゴッ
見透かしたかのように、軽々と回避……そして、カウンターの一閃
太陰邪天だいおんじゃてん「のはそっちよ!」
ガッシッ!
蒼王の刃ブルーロードの刃を掴む邪天じゃてん。
総介「……ほぉう!?」
蒼王の刃ブルーロードの刃を握られ……それでも、何か余裕な総介……それをみて、どこまで虚仮コケにすれば気が済むのだ
と邪天じゃてんは激怒……
太陰邪天だいおんじゃてん「このまま消え去るがいい!」
ゴギャアアアアアッ
そして、間合いの無い状態からの渾身の一閃
山咲桜「警部!!?」
総介を案じる桜の悲痛な叫び声……総介……邪天じゃてんの前に散るのか……それとも……どんでん返しが待って
いるのか!?


続

前の話へ 戻る 次の話へ