Eighter -Grand Harmonise-
10ther 〜四堕天しだてんは再滅せし A〜



#0
皎白の遮蔽ホワイトアウト陰轟留牡鴉アンゴルモア復活までの時間稼ぎだった!?……かくて、四堕天しだてんは復活し、かんな、かれんに
宣戦布告を行う……
そして、紅の墓標にて四堕天しだてんとの死合が始まり……かんな、かれんは割とサクっと陽天ようてん星天せいてんたおす……

#1
歴史の墓場、紅の墓標
白拍子かれん「……かんな……なんか強くなって無い?アンタ?」
白拍子かんな「……そうですかね?」
かれんが素朴な疑問を投げかけると……それを否定してみたりするかんな
※いやいや、確実に強くなっていますよ……アナタ……
*「フン、キサマがいかに強かろうと、我らが主、牡鴉モア様には敵いはしない」
グニャリッ
と、そこへ空間を歪めて現れる3柱目、4柱目……
かれん「あ〜〜ら、その牡鴉モア様とやらもかんなに負けたじゃないの……」
黄幡暗天おうばんあんてん「だからどうした!?」
太陰邪天だいおんじゃてん「真の牡鴉モア様の力はあの程度では無いわ!」
黄幡暗天おうばんあんてん牡鴉モア様は全ての恐怖を司る存在……そのようなお方が一介の人間に負けるはずなどないのだ!」
*「ほぉう……?」
かれん「いえっ!?」
と、その時、助っ人として……総介が参上。
※ちなみに、当然の如く桜もおります……
かみ総介「俺の蒼天流にかかり、蒼王の刃ブルーロードの錆となるのはどっちだ!?」
チキッ
蒼王の刃ブルーロードを構えて咆える総介
黄幡暗天おうばんあんてん「フンッ」
グニャリッ
暗天あんてん邪天じゃてんも空間を歪めて刀を取り出し、相対。
かれん「じゃ、私の変わりは桜が!?」
山咲やまざき桜「……」
何を言っているんだ!?この人は……!?
……ちなみに、桜もそう指名されて若干戦闘態勢に入ったりするのだが、そこはすぐさま総介に止められる
総介「……厄介事は俺が引きつける……」
そう言って総介は邪天じゃてんを睨む……四堕天しだてんの中で一番厄介な存在を自分が相手すると言っているのだ……
かれん「あ〜〜、なるほど……」
チキッ
かくて、かれんは第四の力フォース・フィースを構えて暗天あんてんを見る
一同「……」
ゴアッ
一瞬の沈黙の後、かれんは暗天あんてん、総介は邪天じゃてんに飛び掛かる
※そして、かんなと桜は観戦です。
・
・・
・・・
ここで、まずは、かれん VS 暗天あんてんの死合に移ります
黄幡暗天おうばんあんてん「……四堕天しだてん最強の我に立ち向かうとは運が無いな…………」
かれん「はっ!……今の私には……運なんてものは無いのよ!」
※運全てを引き換えに、黄泉帰ったかれんには……力しか残っていないからねぇ……
バチュインッ
刀を捌いて距離を取る暗天あんてん
黄幡暗天おうばんあんてん「なめるなぁ!!黄幡棘離おうばんきょくり!」
ザムッ
毒気によって斬りつけたものを溶かす斬撃を放つ

#2
かれん「ふうん、どうやら暗天あんてんはまだ本調子じゃあ無いみたいね……」
軽く回避して間合いを詰めるかれんは呟く
黄幡暗天おうばんあんてん「ぬっ!?」
ギンッ
そして、かれんの兇刃が暗天あんてんに迫る……どうにかそれを受ける暗天あんてん
ギリギリギリギリギリギリッ
かれん(……今までに無いくらい力が湧き出てくる気がするわ……これもきっとかんなに月天げってんの力が
 沁み込んで行った福利かしら?)
※どんな複利だ!?ってかあなたは陽天ようてんの最後の良心を使えても……月天げってんは関係ないだろ!月天げってんは!
黄幡暗天おうばんあんてん「我が間合いに入ることは死を意味すること……消え去れ!!黄幡棘離おうばんきょくり!」
ドジュアアアアッ
毒気の剣閃がかれんを襲う
かれん「ああ?何ですって!?」
バアアンッ
気合で毒気を祓うかれん
黄幡暗天おうばんあんてん「ぬ……う!?」
これには、最強を自負する暗天あんてんも驚きを隠せない
かれん「てええいっ!」
ギャンッ
そのまま暗天あんてんを払いのける
かれん「闇龍極舞刃あんりょうきょくぶじん!」
ゴアッ
距離を取った後、さらに間髪いれずに闇の龍を解き放つ
黄幡暗天おうばんあんてん「フンッ!黄幡熔朿おうばんゆうし」
ドジュアアアアアッ
逆手の刺突で龍を突き刺し、毒気で消し去る
黄幡暗天おうばんあんてん「キサマの技は我には通用せん!!」
かれん「でもアナタの毒気だって私には通用しないわ!」
黄幡暗天おうばんあんてん「ほぉう……ならば、受けてみよ!我が技を!黄幡熔朿おうばんゆうし!」
ドギュアアアアッ
再び逆手の刺突が繰り出される
かれん「はっ!」
ガギンッ
ギリギリギリギリギリギリッ
それを受けるかれん……確かに毒気はかれんには通じないが……相手は男神……いかに力ではかれんに
分が悪い……
かれん「ぬ……うう……」
黄幡暗天おうばんあんてん「消え失せろ!!!」
ドギャアアアアアアアッ
地面陥没……それはさながらクレーターの如く……
黄幡暗天おうばんあんてん「ふははは……様は無いな……」
かれん「く……くうう……」
ググググッ
立ち上がることが精一杯なかれん
かれん「……思ったよりやるじゃないのッ!!」
※なんだか負け惜しみに聞こえます。
黄幡暗天おうばんあんてん「死なないとは随分としぶといヤツだな……だが、それも終わりだ……」
グゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
黄幡暗天おうばんあんてんに邪悪な気が集まる……
黄幡暗天おうばんあんてん「滅せよ!!黄幡獄潰おうばんごくかい!」
ゴギャオオオオオッ
左手で作った邪悪なエネルギーの弾をかれんにぶつけ動きを封じる
黄幡暗天おうばんあんてん「ぬおあああああ!!!!」
ゴアッ
そして繰り出される逆手の刺突……暗天あんてん……かれんに勝利す!?


続

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