Eighter -Grand Harmonise-
9ther 〜四堕天しだてんは復活せし D〜



#7
皎白の遮蔽ホワイトアウト陰轟留牡鴉アンゴルモアの隠れ蓑!?……かくて、四堕天しだてんは復活し、かんな、かれんに宣戦布告……そして、
紅の墓標にて四堕天しだてんとの死合が始まった……
※で、もうすでにかれんと歳殺陽天さいさつようてんとの死合は決着がついていますが……
白拍子かんな「はあっ!!」
ゴアアアッ
歳刑星天さいぎょうせいてん「ぬ……ぐううう!!?」
ドギョアアアアアッ
かんなの放った炎の鳥が蛇を焼き尽くし、更に星天せいてんへと襲い掛かる
歳刑星天さいぎょうせいてん「ぬ……ぐあああああ!!!!?」
ドギャギャギャギャギャギャギャギャギャッ
直撃を受けた星天せいてんは吹き飛ぶ……が、星天せいてんの繰り出した蛇を撃破したことが原因で威力は殺がれていたせいか
決め手にはならず……
かんな「……浅かったですね……」
歳刑星天さいぎょうせいてん「ぐっ……なめおってぇえ!!」
ぐぐっ
すぐさま起き上がり、体勢を立て直す星天せいてん
歳刑星天さいぎょうせいてん(だが、1つ解せんな……これは月天げってんの全力では無い……そう、留狩姉妹るがるツインズを瞬殺したような
 あの力……キれていないにしろ、それでも……解せん)
チャキッ
怪訝に思いつつも刀を構え直す星天せいてん
かんな「……」
ジキッ
かんなも無言で碧聖刃シアンセイクレドを構え直す。
星天せいてんの言わんとしていることは……かんなには分かっている……のか!?
歳刑星天さいぎょうせいてん力の使いすぎオーバーロードによる反動か……あるいは……)
そのまま、暫く両者は沈黙したまま微動だにせず対峙する……
歳刑星天さいぎょうせいてん、かんな「……」
・
・・
・・・
そして、暫くの後、突如沈黙は破られる……
歳刑星天さいぎょうせいてん「フフフ……大変だなぁ……月天げってん……」
かんな「何がですか?」
歳刑星天さいぎょうせいてん「我だけではなく、暗天あんてん邪天じゃてん……さらには牡鴉モア様と闘うべく力を残さなくてはならない……
 さらに神ではなく人間となっては、力を使うことに対する負担も大きくなるわけだ……」
かんな「……それがどうかしましたか?」
歳刑星天さいぎょうせいてん「だが、我は違う……我はキサマと違いこの一戦に全てを賭ける……分かるか!!キサマは……
 全力で我にかかることは出来ぬ!!」
かんなは本気を出したくとも、この後の死合に備えて出すことができない……だが、こちらは違う!と星天せいてん
かんな「……それは、どうでしょう……?」
歳刑星天さいぎょうせいてん「ほざけぇえ!!!!月天げってんんんんん!!!」
ドッ
かんなが馬鹿にするものだから、つい挑発に乗り、一気にかんなの間合いを侵食し、斬りかかる星天せいてん
かんな「はいっ」
バシッ
歳刑星天さいぎょうせいてん「ぬ!?……なっ……何いぃい!?」
その太刀を……重い太刀筋を……僅か左指2本で受け止めるかんな

#8
歳刑星天さいぎょうせいてん「ぬ……ぐぐぐ……動かん……だと!?」
ぐぐぐぐぐっ
人と神とでは……神の方が上……まして、かんなは女、星天せいてんは男神……普通に考えて……かんなが
競り勝つなどとありえない……こんな、ありえない現象に、星天せいてんは度肝を抜かされる
かんな「……弱いものイジメってよくないことですからね…………」
ため息をつきながら呟くかんな
歳刑星天さいぎょうせいてん「何が弱いものイジメだ!」
ぱっ
ドギャウッ
かんなは指を離した瞬間に横薙ぎを極める
歳刑星天さいぎょうせいてん「うごあああ!?」
ドギャアアアアアッ
横薙ぎをまともに喰らい、派手に吹き飛ぶ星天せいてん
かんな「……確かに、力の温存はしますが……手を抜くなんてことはしませんよ!」
歳刑星天さいぎょうせいてん「ぐ……く……」
歳刑星天さいぎょうせいてん(何だ!?この力は……まるで……月天げってんの力があの女に染み込んだかのような……馬鹿な
 ……人間という器に神の力が収まりきるはずがない!!)
星天せいてんは、ここにきて恐れ、慄く……
歳刑星天さいぎょうせいてん「あ、有り得んのだ!……月天げってん!!キサマの存在というものが!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
邪悪な殺気が増す……自らを震え立たせるが如く……
かんな「……そうですか?」
歳刑星天さいぎょうせいてん「黙れ!!黙れ!黙れ月天げってんんんん!!!我が名は歳刑星天さいぎょうせいてん……四堕天しだてん1禍々しい存在……その
 我がキサマを滅するのだ!!……そうだ!!!滅せよ!月天げってんんんんん!!!」
ゴアアアアアアッ
刀に邪気が集う
歳刑星天さいぎょうせいてん歳刑噬陸さいぎょうせいりく!!」
ゴギャオオオアアアアアアッ
邪悪な剣気で具現化した蛇が大口を開けながらかんなに迫る
かんな「鳳鸞舞刃ほうらんぶじん!」
ゴアッ
それに対し、火の鳥で応戦するかんな
歳刑星天さいぎょうせいてん「ふはは!そのようなもの、我が前では雀に過ぎん!!」
バグンッ
いとも簡単に飲み込まれる火の鳥
歳刑星天さいぎょうせいてん「死にさらせぇえええ!!!」
ザヴァアアアアアアッ
歳刑星天さいぎょうせいてん「何!?」
蛇を掻っ捌き、火の鳥が星天せいてんに向かう
歳刑星天さいぎょうせいてん「バ……馬鹿……な!?こ……こんなこと……」
かんな「はあああ!!!!」
ザシャアアアアアッ
そのまま飛び込み、火の鳥に加えて横薙ぎの一閃……斬り捨てられる星天せいてん
歳刑星天さいぎょうせいてん「く……ああああああああ!!!!?」
ボシュアアアアアアッ
かくて、歳刑星天さいぎょうせいてんもまた……割とアッサリとたおされることに……
※しかし、かんなが強すぎる気がするのだが……気のせいだろうか……
四堕天しだてん……残り2柱……このまま一気に叩くか!?


続

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