Eighter -Grand Harmonise-
6ther 〜九裏四姉妹くうら四天王推参す C〜



#5
Eighter本部に迫り来るは皎白の遮蔽ホワイトアウトの刺客、九裏四姉妹くうら四天王……かんなはそのうち2人をたおし、残すところ半分
……
*「2人をたおすなんて……やるじゃないの!!」
次の相手を待っていると……突如空から声が聞こえる
梓與鷹よたか「何だ……!?」
與鷹よたかが空を見上げると……そこに3人目の刺客
白拍子かれん「はい、来ましたね、3人目」
フオアッ
すとっ
上空より舞い降りる3人目……
*「今度はこの私、空を司る九裏碧裏くうら・みどりが相手よ!」
ビシイッと指を指す
九裏碧裏くうら・みどり紅音あかね蒼威あおい……安らかに眠りなさい……あなた達の仇は私が討つ……この……コールス・
 アクィローで!」
ふぁさっ
しみじみと語りながら羽のような刃の大鉾を取り出す碧裏みどり
※ちなみに、紅音あかね蒼威あおいは地面に突っ伏して微動だにしてないけど死んではいません……いや、主人公が殺人
 なんてありえないでしょうが……(でも、神とか悪魔とか人外には容赦ないんだよね……)
かれん「はっ!何を出そうがウチのかんなが負けるとでも思う?」
一同(いや、だから、かれんお前の言うべきセリフじゃねぇ!)
流石にここで一同はかれんに突っ込む……
碧裏みどり「フン!」
バヒュンッ
宙を舞い、そのままかんなに襲い掛かる
かんな「くっ」
ガギュインッ
迫り来る碧裏みどりを辛うじて弾き飛ばすかんな
與鷹よたか(海、陸と来て次は空か……ぬぅ……)
碧裏みどり「さぁ〜〜て、まずは軽く空襲刃エアリアルエッジ!!」
ドドドドドドドドドドドッ
上空からかんなめがけて空気の刃が降りてくる
かんな「当たりません」
ザザザザザッ
超運を駆使しての完全回避
與鷹よたか「……流石、かんなの超運……」
碧裏みどり「……フン……だったら……」
かんなに回避されたことを見て、碧裏みどりは次の手を打つ
碧裏みどり空襲潰吹エアリアルブレス」
ゴアッ
かんな「はっ」
ズドゴアアアアッ
かんなが避けたその場所が風圧により沈降する
かんな「無駄ですよ!」
與鷹よたか(……回避はいいとして……なぜ、反撃に出ない?)
かれん(決まっているでしょ……遥か上空に敵がいるんだから……攻撃できないのよ……)
與鷹よたか鳳鸞舞刃ほうらんぶじんでも?)
かれん(厳しいわね……届かないと思うわ……)
と、そんな折、かんながなかなか攻撃に出ないことを不思議に思っていた與鷹よたかはかれんとヒミツの会話。
そして……そのことに気が付かない碧裏みどりではない……

#6
碧裏みどり「んふふふふ……どうしたの?かんな……なぜ攻撃してこないの?……うふふふ……そうよね……
 いくらあなたが強くても、私のいる場所まで攻撃は届かないものね……あはははははは!!」
制空権は我にあり!と碧裏みどりは優雅に宙を舞いながらかんなを見下す
かんな「……」
そして、見下されたかんなは無言で上空の碧裏みどりを睨みつける
碧裏みどり「フン……押し潰してあげるんだからっ!空襲潰吹エアリアルブレス」
ゴアアアアッ
かんなに風圧が迫る……と、その時、かんなが動く
かんな「ハッ龍咬舞刃りゅうこうぶじん」
キュガッ
ドゴアアアアアッ
碧裏みどり「なっ!?」
光の龍が風圧を押しのけて碧裏みどりに向かう……
碧裏みどり「ちいいいいっ……」
バシュンッ
流石にこんなことは想定していなかったので回避が遅れ……直撃はしなかったものの、完全に回避はできな
かった
かれん「惜しいっ」
與鷹よたか(そうか、火の『鳥』よりも『光』の龍の方が射程は上……だが……決め手にはならないか……)
碧裏みどり「やったわね……かんなああああああッ!!!空襲壊斬エアリアルブレイク」
ドオンッ
風で出来た龍がかんなに襲い掛かる
かんな「嵐渦舞刃らんかぶじん!」
ゴアッ
自分自身を大気の渦で包み込む
碧裏みどり「フン、風には風をってな魂胆だろうけど、あいにく私の龍にそんなものは通用しな……」
ドウンッ
與鷹よたか「飛……んだ」
大気の渦を利用して宙を舞うかんな
碧裏みどり「なっ!?」
かんな「あなたと同じ領域に入る……これにて勝負は互角!」
※滞空時間にも限度がありますので……かんな……勝負に出たな……
碧裏みどり「フンッ、いつまでも宙を舞ってられると思うな!かんな!」
かんな「分かっていますよ……だからこそ……ここいらでケリを着けるんです……」
碧裏みどり「いいだろう!空こそが私の箱庭……楽に死ねると思わないでよね!!死風撃滅陣デスゲイルズ」
ドゴアアアアアアッ
黒き風の龍が数匹、かんなに襲い掛かる
碧裏みどり「死の風により死ぬがいい!かんな!!」
かんな「鳳鸞舞刃ほうらんぶじん!」
ドゴアッ
バギャアアアアッ
碧裏みどり「な……!?」
龍を次々に撃砕し、碧裏みどりに向かう火の鳥
かんな「フェニックスに死なんてありません」
ズシャアアアアアッ
そして、そのまま碧裏みどりを地面にたたき落とす
碧裏みどり「くうああああ!!!!」
ズドゴアアアアッ
一同「くっ……」
碧裏みどりが地面に叩きつけられ……衝撃が走る……観戦していた與鷹よたかとかれんも咄嗟にガード
碧裏みどり「う……うぐ……」
ガクリ……
そして……碧裏みどりもまた敗退……これで、残すところあと1人!
かれん(……それにしても、かんな……上空からどうやって着地するつもりなのかしら!?)
かれん、そんなことをぽつりと思う……


続

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