Eighter -Extra Voyage-
79ther 〜もりかけ面倒臭い〜
#0
大阪の盛供学園、愛知の掛居(学園……二つの県をまたいで起きたトンでもない騒動から数週間が経った……
これはそんな盛り蕎麦・掛け蕎麦(恐ろしい)の後日談とでも言うべきエンネア
※エ『ンネア』じゃなく、エ『ピソード』……最強の逆十字(アンチクロス)ですか!?
#1
盛掛(事変……それは大阪の盛供(学園の敷地が突如愛知の掛居(学園に売却されるといったトンでもない事件であっ
た。
なお、結局最終的に愛知の掛居(学園の鳥獣科のキャンパスとして大阪の盛供(学園の敷地が使われることとなった
ここで問題となるのは愛知の学生が鳥獣学科の授業を受けるためには毎回大阪へ出張しないといけないという点
だ。
ひとつ前に他の授業があったらもう悲惨である。
※ちなみに、大阪 - 名古屋間は電車で1時間ほどかかります。
しかも旅費を学費とは別に支払わなければいけないという。
大阪に一ヶ所だけ愛知の土地がある。名古屋愛溢れる掛居(学園の学生は多少金がかかってでもそのキャンパスへ
通うことを誇りに思っているそうだ。
しかし、それが気に食わないのは大阪の連中である。
*「くそっ、名古屋の連中め……」
*「このままなめられっぱなしなんてありえへんやろ!」
*「せや!今こそ立ち上がる時や!」
名古屋に奪われた土地を取り戻せ!と叫ぶ筆頭……彼の名は五十嵐昨実(と言った。
血気盛んな大阪の若者と我が物顔で大阪にやってくる名古屋の若者との間では今にも戦争が始まりそうな位、緊
迫した空気が張り詰めることとなった。
*「ちょ〜、待たんかいッ!」
一同「なんや!?」
一触即発……と、その時、両者の間に割って入る謎の人物が現る!
*「このままでは互いに血ぃ見ることになるで〜。そこでや、ここはひとつ料理で勝負をきめるっちゅうのはどう
や?」
*「料理ぃ!?」
突然そんなことを言われて困惑するのは名古屋の連中であった。
五十嵐昨実(「せや!ここは大阪……食い倒れの街。やから料理のうまいモンが正義っちゅうこっちゃ!」
*「……まぁ、その……確かに、殴りあうよりは料理勝負の方がいいかもな……」
昨実(「ってか、あの人達、誰?」
一同「なっ、なんや、あんさん、大連合を知らんのか?」
いや、知らないから聞いているわけで……
昨実(「ええか、眼ン玉かっぽじってよく聞け」
*「そりゃ耳や!」
すぱ〜〜んとキレのいい突っ込みが入り、結構満足する大阪人であった。
#2
昨実(「ええか、よく聞いときや、関東にゃ関東厨師連合、通称関厨連があるようにや!関西にゃ大阪厨師連合、通
称大連合っちゅうんがあるんや」
※いや、広中連に大連合ってどこの中〇一番だよ!
*「大連合……」
昨実(「大連合に逆らうような愚かモンは大阪どころか日本の料理界から抹殺されるから気ぃつけや!」
一同「なんだよ、それ!ヤバすぎる!」
*「ならば、決戦の課題を発表するで〜」
一同が固唾をのんで見守る中、大連合の漢は告げる
*「ご飯が進む料理や!」
そして、決戦の場は大阪湾……そこに浮かぶ豪華客船の中で行うこととなる!
ちなみに、名古屋代表の選手は八十神智郎(という。
昨実(「いくで!大阪の底力、見せつけてやるわ!」
八十神智郎(「こっちも名古屋愛溢れる料理をみせてやるわ!」
かくて料理バトルは始まった。
※そして料理を行うシーンは割愛ッ!すぐさま審査に移ります
智郎(「まずはこっちからいくぜ!これが、名古屋愛溢れるご飯がすすむ料理!味噌煮込みうどんッ!」
審査員の元に届けられるのは土鍋だけではないッ!名古屋と言えばエビフリャー!こっちがメインと言わんばか
りにエビフライも添えられる。
*「なっ、なんや、このエビフライはッ!まるで種子島銃……これは、エビフライ界のプレミアムフライデーや」
※いや、それグ〇ブルじゃね!?
*「それだけやないッ!この味噌煮込みうどん……チキンカツが入っとるで!」
智郎(「そうッ!しかもただのチキンカツじゃないッ!これは名古屋コーチンのチキンカツだ!」
一同「な、なんやってぇ〜〜〜〜!?」
昨実(「なかなかやるやないかいッ!だが、豪華食材を使えばええっちゅうモンやない!ワイが提供するんはタコ焼
きとお好み焼きや!」
名古屋に負けじと大阪が持ち出したのはやっぱりと言うべきか粉モンやった。
智郎(「大阪と言えばタコ焼きとお好み焼きと、いうわけか……」
#3
昨実(「しかもコレはタダのお好み焼きやないッ!3 1/7(スペシャルや!」
一同「な、なんやってぇ!?」
3 1/7(……それは今を時めくアイドルグループのことらしい。
※ちなみに、3 1/7( = 22/7(。つまりわかりますね?
*「う〜〜ん、こ、これは……」
そして、審査員が悩みだす。
智郎(「くっ、これは確実に票が割れるな……」
昨実(「だが、最後に勝つのはワイや!」
*「ちょ〜待たんかいッ!」
その時、一人の審査員がお好み焼きの中に手を突っ込み、まるで料理の中から髪の毛を抜き去るかの如く手つき
で何かを抜き去る。
一同「なっ、アレはぁ!?」
それは、焼きそばだった!
*「なめとんのか!あぁ!?コレはお好み焼きやないッ!広島焼きやッ!」
*「てんめぇ、大阪で広島焼きなどどういう了見や!」
*「今回の勝負ッ!非ッ常に遺憾ながらウチの負けやッ!」
一同「え〜〜!?」
智郎(「なんだ……この勝った気がしない妙な敗北感は……」
昨実(「クッ、覚えときッ!次合うときが貴様の命日や!」
*「いや、あんさんに次は無いッ!」
大連合の怒りを買った昨実(に未来はないのだ……
と、いうわけでこの謎の勝負は大阪の自滅で終わることになったのだが、大阪と名古屋の戦争はまだ始まったば
かりだ!
※いや、その終わり方なんなの!?
END
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