Eighter -Extra Voyage-
53rder 〜過去のプレアデス B〜
#3
與鷹の兄、昴(はいかにして安村鰆(のハートをゲットしたのか……
今、その謎が開かされる
※大げさな……
梓昴(「うおおお!」
鷹舗(ちえり「にゃはははは〜!」
ドドドドドッ
昴(渾身の拳打の嵐……を涼しい顔で受け止めるちえり。
これまで幾多の猛者を屠り、告白を物理的に阻止してきたというのは伊達ではない。
※……いや、本当にアンタ一体何ものだよ!
昴(「くっ……俺も少しは双狼拳(を嗜んでいるというのに……その技が通用しないとは……」
ちえり「にゃははは〜!ちぇりりんのことを女だと思って甘く見たら怪我じゃあ済まないよ……なんたって私は、
鷹舗(流古武術を若干十九歳の若さで免許総伝する予定さ〜!」
昴((予定!?)
……なんだかどうにもハ○ヒちゃんの鶴谷さんのような雰囲気を醸し出しているちぇりりんだが、彼女のモデル
はそれであっているのでおおむね問題なし……な、わけないでしょ〜!
ちなみに、免許総伝とは免許皆伝の更に上……なので、実はさりげなくハ○ヒちゃんの鶴谷さんよりも上を目指
していることになる
ちえり「さぁ、その程度で挫けるようなら鰆(に告白する権利なんてないよ!」
昴(「心配するな……俺はこの程度で砕けるようなタマじゃない」
ちえり「にゃは……にゃははは……少〜しは骨のある相手みたい……」
昴(「はっ!点駈狼(」
バシュッ
ちえり「にゃ?はっ?」
闘気の刃がちえりの頬を掠める
昴(「これ以上は怪我じゃ済まないってのは……こっちの台詞だぞ?」
ちえり「面白い!見せてよ……君の覚悟を……鰆(ちんへの愛の深さを!」
昴(「……ええい、もう、どうにでもなれ〜!」
ガカッ
これより死合第二幕……
一方その頃……
生徒「三橋さん……梓の野郎……あの女と激突してますぜ」
とある教室では、一人の生徒が屋上でのバトルをチラっと見てそれをこの漢、三橋斗折(に報告する
そして、その報告を聞いた三橋は……
三橋斗折(「今が絶好のチャンスと言うわけか……」
ニヤリと極悪な笑みを浮かべる斗折(。
何を隠そう、この漢、かつて安村鰆(に告白しようとして、ちえりに成す術もなく駆逐されたという捨て去りたい
過去を持つのだ。
斗折(「ククククク……あのクソ女(……俺を虚仮にしたツケを今払う時だ!」
ドス黒い野望が渦を巻く……
斗折(「行くぞ、てめぇら!」
生徒一同「うおおお〜〜〜!」
ちえりが昴(と死合っている今がチャンス……鰆(へのガードが手薄な今こそ、鰆(をモノにし、ついでにちえりにも
痛い目に遭ってもらう……とまぁ、なんとも下種な作戦でゲス
痛い目って言うか……最初は痛いけど次第に……そして、最後には彼女の方から……ってな目ですけど……
#4
善は急げ!とばかりに斗折(率いる一段は屋上を目指す
※いや、善行どころか、強姦・輪姦する気ですけど……
渓陰細魚(「どこに行きますの?」
斗折(「貴様は……《魔ド女(》?」
屋上へ続く階段……そこに陣取るのは天四斗(北高三大マドンナの一人《魔ド女(》こと細魚(とその親衛隊の皆さん
だった。
まぁ、親衛隊と言っても、みな、細魚(の恐怖政治に脅えて従うだけの存在なのですが……
斗折(「てめぇには用はねぇんだよ!そこをどけ!」
細魚(「イヤだと言ったら?」
斗折(「力尽くで通して貰うぜ!」
生徒「おうよ!今の三橋さんは気がたってんだよ」
生徒「そうよ、いつにもましてサカってんだよ!」
犯されたくなかったらそこをどけクソ女!と斗折(が叫ぶ……と、その時
ダンッ
一同「ッ!?」
突如目の前に何かが降ってくる……と、言うか、落ちてくるというか何と言うか……
邦樹石斑魚(「ひゃハッ!」
現れたそいつは……いや、そいつもまた、は天四斗(北高三大マドンナの一人《MAD女(》こと邦樹石斑魚(……関わ
り合いたくない人物No.1に三年間名を連ねるキチガイである。いや、ガイじゃなく、ギャルだけど……
斗折(「お前……」
貴様までも邪魔だてするか!と怒りに満ちて叫ぼうとした次の瞬間……
何を思ったのか、石斑魚(はぱつぱつとブラウスのボタンを外し始めたではないか
生徒「……ハッ、何だよ……俺達の相手でもするってか?」
石斑魚(「私と遊ぶぅ?」
生徒「お前みたいな残念な女にくれてやる胤(なんてねぇよ!」
ドっと嘲りが広がる
ズドガンッ
生徒「おげあがはっ」
次の瞬間、石斑魚(はスカートの中が見えるのもお構いなしに自分を侮辱した男子生徒の股間を思いっきり蹴り上
げる。
股間を抑えて地獄の様な苦しみに悶え苦しむ生徒……
石斑魚(「じゃあ、捨てればぁ?」
一気に血の気が引く斗折(の配下どもであった……しかし、それも一瞬……
斗折(「貴様ァッ」
生徒「邪魔するってんなら……犯すッ!」
石斑魚(「……」
ヒュガッバシッ
腕に少し覚えがある生徒が前に出て石斑魚(の蹴りを受け止める……が、次の瞬間、有り得ないモノを見たかの様
にその脚を放して鼻血を吹く
ズドンッ
生徒「へごもっ!?」
そして、石斑魚(の股間蹴りの前に頽(れるのであった
生徒一同「ななな……何が?」
生徒「……の、ノーパンッ……」
生徒一同「な、何だってぇ〜〜〜!?」
股間を蹴りあげられるだけでも痛いというのに、勃起したところを非情に蹴り折り砕く……その所業……鬼のな
せる技であった……
続
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