Eighter -Extra Voyage-
12ther 〜(おろち)(みずち)複製(コピー)の子 A〜



#0
 安村(さわら)と安村(すばる)の愛の結晶・最凶小学生こと安村(みずち)……彼女は現在彼女のクローンたる(おろち)と共にウルフ・ミブに
て剣の研鑽に励んでいる……
 今回はそんな(みずち)(おろち)の……クローン事件の事後処理を綴ったエピランチャー
※エピ『ランチャー』じゃなく、エピ『ソード』だからッ!!ってかストライカーパック!?

#1
 天四斗(あまよと)、ウルフ・ミブ
斎藤(そう)「……」
 自分の部屋にて、高村蠍雄(かつお)家の見取り図を見る(そう)
安村(おろち)「……何を見ているの?」
(そう)「……お前の生まれ故郷だ……」
(おろち)「……そんなものに……何の感慨も沸かない……」
 私の出自など、どうでもいい……と(おろち)……すると、(そう)は唐突に立ち上がる
(そう)「……行くぞ……」
安村(みずち)「え!?どこか行くの!?」
(そう)「事後処理だ……」
(みずち)「事後……処理!?」

 と、言うわけで、3人は高村家へと出向く
 天四斗(あまよと)、高村家
(みずち)「……う〜〜、変なの……私がいっぱいいるみたい〜〜〜」
(おろち)「……どうやら、クローンは私だけじゃなかったみたいね……」
 その地下から……(みずち)(おろち)に似た気配が大量にいるのが分かる。
(そう)「……こっちだ……」
 事前に屋敷の見取り図を見ていた(そう)は正面の入口ではなく、地下室への入り口へと足を運ぶ
(おろち)「……」
 地下室への入り口に近づくごとに顔を顰めていく(おろち)
 ヴオオオオオ〜〜〜ンッ
(みずち)「……何!?……この音……」
 そして、地下室からは異様な音が響き渡る……
(おろち)「嫌な音だ……」
 3人はそのまま地下通路を歩み……地下研究所というプレートのかかった入口へとやってくる。
(そう)「……ここだな……」
 ガチャガチャッ……
(みずち)「……あかないよ!?」
 硬く閉ざされたドア……その鍵は、どこにあるのか……この場にいる3人は誰も知らない。知り得ない。
(そう)「退きなさい……2人とも……」
 ぐおっ
 (みずち)(おろち)を下がらせ、(そう)は刺突の構えを取る
(そう)「ハッ!天狼碎牙(てんろうさいが)」
 ドギャアアッ
 左片手一本刺突……それは閉ざされたドアを簡単に破壊した……
 ドドンッ
(おろち)「な……何!?これ!!?」
(みずち)「気持ち悪〜〜〜」
 そして、扉の向こうには……無数の培養器に浸された(みずち)クローンが、ズラリと並んでいた。
(そう)(やはり、ここでクローンを作っていたのか……)
 (そう)は気が付かなかったが良く見ると、その研究所にはカオスプレートやオーパーツも点在していた……つまり、
蠍雄(かつお)はオーパーツの力を駆使して(みずち)のクローン、(おろち)を作り上げていたのだ……

#2
(そう)「……フン、とっとと破壊して、全てを終わらせるぞ……」
(おろち)「分かった……」
 (そう)が、クローンを一瞥し、始末すると宣言……
 ピキッ
 バキャアアッ
(みずち)「え!?」
 と、そのとき……培養器に(ヒビ)が入り……そして、(みずち)クローンは一気に解き放たれる……
*「……アイツハ危険……」
*「邪魔ナ存在……」
*「ダカラ……排除!!」
 ゆらぁり……
 クローン一行はどうやら3人を敵と見なした模様……
 チャキッ……チキチキッ
 そして、近くにあった刀を手に取る(みずち)クローンは一気に襲い来る
一同「排除……スルッ!!」
 ドドッ
(みずち)「いやぁ……」
(おろち)「フンッ!!」
(そう)「チッ!」
 ギャギャギイインッ
 襲い来る(みずち)クローンに対し、3人も攻撃を開始
(そう)「ハッ!天狼碎牙(てんろうさいが)!」
 ズギャアアッ
 (みずち)クローンに左片手一本刺突を決め、吹き飛ばす(そう)
(おろち)「ヌルいんだよっ!回伏勢(かいしせい)!」
 ババシュウッ
 斬り上げと斬り下げをセットで行い、(みずち)クローンを得物ごと叩き斬る(おろち)
(みずち)「堕ちちゃえ〜〜〜砕風勢(さいふうせい)」
 ズドバアアッ
 横一文字とさながら縦一文字を繰り出し、剣閃にて(みずち)クローンを十文字斬りにする(みずち)
一同「……」
 ザザッ
 襲いかかった途端に返り討ちにあったことで、(みずち)クローン軍団は一旦退く
(おろち)「このまま一気に……」
*「危険……」
*「レベルハ特級……」
*「災厄……災禍……」
 ビイ〜〜ビィ〜〜〜
(みずち)「こ……今度は……な、何ぃ!?」
 けたたましいアラームが地下に鳴り響く……
(そう)(メインコンピュータ!?)
 ギィ〜〜ン
(みずち)「うわぁ……気持ち悪いぃ〜〜〜」
 (みずち)クローン一行、突如片目を真っ赤に光らせる
(おろち)「フン……そんな虚仮威(こけおど)し」
 ドッ
(そう)「何!?」
(みずち)「え!?」
 ギュオンッ
(おろち)「くっ!!?」
 ドドドドッ
 先ほどより統率が取れており、さらにスピードも上がっている
(おろち)「ええい!!回伏勢(かいしせい)!」
*「……」
 ギャギャイインッ
 斬り上げと斬り下げを繰り出す(おろち)……だが、その剣の動きにあわせて(みずち)クローンも刀を振るい、相殺する
(おろち)「こいつ……」
(そう)「はっ!天狼碎牙(てんろうさいが)」
*「……」
 ギャギイイイインッ
 (そう)の放った天狼碎牙(てんろうさいが)も同じく刺突によって受けられる
(そう)「……甘いっ!天狼碎牙(てんろうさいが)」
 ずっ
 ゴギャイイッ
 そのままもう一度天狼碎牙(てんろうさいが)を繰り出し、(みずち)クローンを突き砕く
(おろち)(気に入らないんだよ!……攻撃するたびに学習して、戦術パターンを増やしていくだと!?)
(そう)(どこかに眼があるはず……だ!)
 ……迫る(みずち)クローン軍団……(そう)(みずち)(おろち)の3人は無事にこの施設を破壊し、脱出できるのか!?


続

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