Eighter -Extra Voyage-
8ther 〜かれんなる接近術〜
#0
白拍子かれん……彼女は自分の思い込みと勘違いによってかんなを恨み……そして歳殺陽天(に付け入られて世界
の均衡を崩した女である……
これはそんな妄想女の……與鷹(にどんなアタックをしていたのかを綴ったエピスピア
※エピ『スピア』じゃなくエピ『ソード』だから!
#1
天四斗(、Eighter本部
百鬼あろえ「そういえば……かれんってどんな風にリーダーにアプローチしていたんですか?」
梓與鷹(「何だ?急に……」
あろえ「いや、すごく気になって……」
それは、とあるほのぼのとした会話……
與鷹((……できればあまり思い出したくないんだがな……)
聞きたくてうずうずしているあろえ……仕方がないので回想してみる與鷹(であった……
大学卒業後、Eighterを設立した與鷹(……だが、当時は今ほど知名度が無く、あまり依頼が無かった……
※ちなみに、初期メンバーは曹(。そこに朧(、敢(、篤(、あろえが入ってきて、季良(も入ってきたのである。……そし
て、運の女神が入ったことにより、知名度は一気に加速。
ピコッ
與鷹(「……んむ?今回も……あいつか……」
パソコンのメールボックスにメールが届いたことを知らせる音……早速メールを確認してみると……その差出人
は張原リサであった……
設立当初、無名であったにも関わらず、経営が続いたのも、全ては張原リサ(=かれん)の與鷹(への個人的な依
頼のおかげでもあったのだが……
與鷹(「……また危険な依頼を……全く、どこで、こんな依頼を受けてくるのやら……」
だが、彼女の依頼は高報酬だが、反面凄く危険だった……しかし、危険な依頼ではあるが……不思議なことに、
危険な目にあったことはほとんど無かった……依頼人(からもまさか、成功するとは思わなかった
……などと称賛され、依頼料も多めに払ってもらえてうれしくはあったのだが……
與鷹((……まさか俺だけに依頼をしたってのがかれん流のアプローチだったのか!?)
と、回想の途中でそんなことを思ってみる與鷹(……そのまま暫く沈黙……
雨水朧(「……あ……あれ!?」
あろえ「思い出している最中なんですか?」
朧(「……まぁ、今日は依頼も無いから、いいけど……」
與鷹((……そういえば、食事に誘われたこともあったような……いや、でもあれって……)
う〜〜む、といろいろと悩みつつ、與鷹(は再び回想を続ける
#2
與鷹(「ちょ、おい……どこへ行くんだよ!?」
ズルズルっと引きずられる與鷹(
張原リサ「ちょっと食事をね……いいレストランがあるのよ……値段が……」
與鷹(「値段がいいレストランって……おいっ!!待てっ!!」
※……これは『誘う』……じゃなく、『拉致』です……日本語は正しく。
カラランッ
そのまま強引にレストランの中へ入る2人
リサ「予約していたものですが……」
店員「はい梓與鷹(様ですね?こちらになります」
與鷹(「ちょ、何故に俺の名で予約してあるんだ!?」
リサ「当然じゃない、こ〜〜ゆ〜〜ものは漢が女を誘うものなのよ!!」
與鷹(「……おい、自分で勝手に予約しておいて……」
リサ「と、言うわけで、お勘定は気にせず食べてね」
與鷹(「……ん?お前が払ってくれるのか!?」
リサ「……こういう場合漢が払うものなのよ!」
與鷹(「ちょ、待て……自分で勝手に予約して、あげくたかるのかよ!!」
リサ「ほらほら、ワインが着たわよ〜〜〜」
與鷹(「まてまて、それ、別料金だよな!?下げてもらえ!!」
リサ「この店最高級のワインなのよ!」
與鷹(「だったら尚更だ!!」
※案外ケチだったんですね、與鷹(……まぁ、好きでも無い人のための奢るなんて出来ないですし……
そこで、回想を終える與鷹(……
一同「……」
あろえ「……あの、リーダー……そんな思い出しかないんですか!?」
與鷹(「……ああ……」
かれんのあんまりな行動に一同唖然……
朧(「……それで『奪った』……ですか!?」
白拍子かんな「はぁ……姉さんも困った人ですねぇ……」
かんなもひょっこり登場する。
※あれ!?かれんってB型なの!?……自分が楽しいって思えば回りも楽しいって思えるような人物なの!?
……う〜〜むぅ……まぁ、貪藻矢射妥←の作るキャラって基本的にB型もしくはB型RH-なんだよね
(ってか変わらないじゃないかぁ!!!……と言うか、RH-にしてもBはBだろ!!)
あろえ「……で、リーダー……そんなに金を支払って……Eighterの経営に支障はなかったんですか?」
與鷹(「……不思議と無かったんだよなぁ……結構金を支払ったんだけど……かれんの依頼料がそれ以上だったから
……」
かんな「……姉さん……」
……と、まぁ、そんなわけで……かれんはかれんなりのアプローチで與鷹(に迫ったんだろうけど……
與鷹(にとってしちゃあそれは何の意味もなかったわけで……本当に……かれんってば……
END
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