Eighter -Extra Voyage-
8ther 〜散りた九星の行末〜



#0
 Eighterと敵対していたかんなの姉、かれんが率いる組織、九星団……Eighterによって崩壊した彼ら、彼女らの
その後は……と、言うわけで、今回はそんな九星団メンバーのその後に関するエピエッジ
※エピ『エッジ』じゃなくエピ『ソード』だから!

#1
 天四斗(あまよと)、某所
木柳歪(きやなぎ・ゆがみ)「うう〜〜〜!!なんで……どうしてこんなことになったのぉお!!?」
 どどんっとテーブルの上にある白紙の山……
 それを見て嘆く(ゆがみ)……
*「(ゆがみ)……手を休めてないで……次のページは……?」
(ゆがみ)「わ。分かってるわよぉ……」

 BL系の読み手からふと、自分でも作ってみたらどうなるだろう……と考えた(ゆがみ)は早速木小(きしょう)羽なるPNで同人誌を作
成し、コミケに出陣!
 隣のブースにいたPN:工大(にわか)なる人物(本名:鋒鋤子(きっさき・すきこ))とすっかり意気投合してしまい、そのまま2人で杢尖翠(もくせん・みどり)
としてデビューすることとなる。
木小(きしょう)羽と工大(にわか)がペンネームで併せて杢尖翠(もくせん・みどり)……わおっ!都合のいい……
鋒鋤子(きっさき・すきこ)「……ダメ!このベッドシーンはもっとこう……ふわふわっと……」
※ってか随分とアバウトな指示だなオイ!
(ゆがみ)「だったらアナタが描いてよぉ……」
鋤子(すきこ)「だって、私、漫画は描けないんですもの」
(ゆがみ)の専門は漫画で、鋤子の専門は小説……らしいです。(どうでもいい情報だ……)
(ゆがみ)「ううぅ……読み手に戻りたい……」
鋤子(すきこ)「はいはい、いいから、筆を動かす……」
 と、言うわけで、木柳歪(きやなぎ・ゆがみ)……同人作家として晴々しくもデビュー……そのまま原稿に追われる生活を送ることに
……
 一方……別の場所では……
 ズドムッ
*「ごはっ!?」
 胴着を来た漢を貫く拳
一同「し……師範!!?」
 ズルリッ
 ドサッ
 師範を貫いた漢こそ、双狼拳(そうろうけん)、裏奥義の使い手、天宮裕(あまみや・ゆたか)……
天宮裕(あまみや・ゆたか)「フッ……フハハハ……これこそ、双狼拳(そうろうけん)、裏奥義!!」
 ……あの死合の後、(ゆたか)は師匠、羅門天地により破門とされる……
※ただ破門にされただけなのか……どうせなら拳を封じられればよかったのに……(をいをい……)
*「……羅門……天地に破門させられた……不肖の弟子……か……よくわかったわ……」
 ドムッ
*「ごっ!?」
(ゆたか)「黙れ!あんなカスの戯言に興味は無いわ!!」
 駄目押しの一撃を加えつつ咆える(ゆたか)
 ズゴゴゴゴオッ
一同「ヒッ!?」
 その邪悪な波動に、門弟一同は竦んで身動き一つ取れない……
(ゆたか)「……俺こそ拳の魔王!天宮裕(あまみや・ゆたか)だ!!!……拳帝……與鷹(よたか)ぁ……貴様は……いずれ、この俺が必ずブチ殺す!!
フフ……フハハハ……フハァ〜〜〜ッハッハッハッハ!!!」
 (ゆたか)(ゆたか)で今もなお、双狼拳(そうろうけん)裏奥義を極めんとしていた……裏奥義をもってして與鷹(よたか)を斃す!……彼の邪悪な意志
が後に與鷹(よたか)を巻き込み重大な事件を起こしたりするのだが……今はまだ別の話である

#2
 一方……(るーぶる)はと言うと……
 東京都、某所
海源留(うみもと・るーぶる)「いや〜〜、私のデザインした銃が世に出回るってのはいいものよねぇ〜〜♪」
 銃を特注していた会社にスカウトされ、銃器のデザインを任される。
*「主任……この銃のデザインなんですけど……」
(るーぶる)「ああ、それね……トリガーガードの方がちょっとアレでしょ……私的にはこっちの方がいいと思うんだけど…
…」
 と図を取り出す(るーぶる)
*「……あ、流石主任!……既にデザインを考えていらっしゃるなんて……」
(るーぶる)「ふふふ……私の手にかかればこんなもの、朝飯前の昨日の晩御飯の残りだよ!」
※それは一体どういう意味なんだ!?
*「主任……お電話……内戦320番です」
(るーぶる)「は〜〜い」

 (るーぶる)は事実上、引退となり、銃器のデザイナーとして従事することになる。
※ちなみに、彼女の勤める銃器開発メーカーだが……後々ある人物がよく使用する会社になったりするのだが……
 まぁ、その人物はまだ登場すらしてないので……別の話で……
 一方……萌は……
 天四斗(あまよと)、修羅の門
冥時(みょうじ)萌「……」
 (いさむ)第七天廟(だいななてんびょう)で敗れたのち、彼女は毎日のように、ここで朝日を眺めながら瞑想していた……
*(お、おい……兄弟……今、孤高の剣鬼に襲いかかれば……ラクに斃せるんじゃねぇか!?)
*(バカ野郎!!やめておけ……そうやって犠牲となった奴は数が知れない……だからこそ、あいつは、『孤高の
剣鬼』なんだ!)
萌「……」
 ちなみに、その後、彼女はある組織にスカウトされることとなるのだが……それはまた、別の話である。

 そして……かれんはと言うと……
 歴史の墓場、某所
白拍子かれん「……かんな……かんなぁ……次こそは……必ずあなたを斃して見せるんだから!」
 ズオオオオオオッ
 歳殺陽天(さいさつようてん)の力を得たかれんは虎視眈々とかんなを狙い……今はまず新たなる魔剣を探している……
※……後に彼女(歳殺陽天)が起こした行動が……世界を揺るがすことになったりするのだが……まぁ、今は別の話である
 さて、九星団のメンバーは他に(しんぎ)(かぎり)(きゆみ)がいるんですが……(きゆみ)は、(あつし)に敗れたのち、剣の心とは一体何ぞやと
問いかけつつ、諸国を放浪……いずれ彼女の元にトンでもない災厄が降りかかったり……そのせいで
 Eighter一行にも影響があったりするのだが……まぁ、それはそれで、別の話である……
 そして……(しんぎ)(かぎり)は……所在不明である……
 以上、九星団後日談でした。
※何だ!?この締め方は!?


END

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