Eighter -Chaos Desorder-
52nder 〜かれんと楼蘭ロウランと刻 C〜



#5
かれんが使っていたオーパーツCPは楼蘭ロウラン……それに内蔵されていたのは時間軸を操るソフトで……一行は
悪用されることを危惧する……と、そんなころ、しろがねの団が楼蘭ロウランを使って実験しているということを突き止めて
……
白拍子かんな「……出来ました。このソフトをインストールしておけば、楼蘭ロウランで時間が止まっても動くことが
 できます」
時間を操るソフトに対抗するべく、かんなはアトランティスで事前にワクチンソフトを作ってみんなの契約の指輪
に転送を行う。
かんな「姉さんは……」
契約の指輪も何も持っていないかれんにはどうしようかなどと考えるかんな……と、そんなとき、かれんが叫ぶ
白拍子かれん「フッ、私にそんなの必要ないわ!!さ!いざ行かん!決戦の地へ!!」
私の運はかんなを超えているのよ!えっへんと威張るかれん……しかし、そんな彼女に悲劇が訪れることなど
今は誰も知る由も無い……
梓與鷹よたか「どこだよ……」
かれんの言葉に、與鷹よたかは思わず突っ込む
・
・・
・・・
一方……
某所
*「これで……実験項目も大体終了か……」
*「主任……」
*「時間を止めることが出来るなどと……誰も思いもしなかっただろう……だが、俺はそれをやってのけた
 !!そう!俺こそが人類の帝王だ!」
※あなたがやってのけたんだじゃなく、正確にはあなたは利用しているだけで、時間軸を止めるソフトを作り
 だしたのは古の九大オーパーツCPを作り上げた技術者です。勘違いの無いように……
*「フフフ……これを利用すればあらゆる物質の永久保存も可能である上……さらに、世界を支配する
 ことも可能だ!!」
*「おし、じゃ、まず手始めに気に入った女の時間を止め、永遠にその美貌をとどめておくぞ!!」
*「はい!!」
※うわぁ……なんだかやることが小さいような……
*「任せてください。既に世界中の美少女リストは作成済みです」
*「その中に2次元キャラは!?」
*「無論、コンプしてます!」
*「フッ……やるな!」
*「いえいえ……」
※2次元キャラは作者が成長させたりしない限りずっとそのままの姿を保てると思うんですが……
 と、言うか、この組織、本当に時間軸を止めた上での世界制服を行ったりするような組織なんですかね?
 なんだか凄く違うような気がします……
……実は世界に貢献する組織だったり……するのか……それは、制作者ですら知らない。
※いや、それ、単に考えてないだけでしょ!?
・
・・
・・・
そして……
與鷹よたか「ここか……」
與鷹よたから一行はしろがねの団のアジトの前へとやってくる……
かんな「ええ、しろがねの団のアジト……まだ、表立って行動をしていないので、その存在は隠されています」
かれん「ま、そんなことはいいから、乗り込むわよ!」
一同「おう!!」
仕切るなよ、かれん……などと思いつつも、一行は中へと突入する

#6
*「主任!!ここへ誰かがやってきます!!」
その頃、アジトの奥では……侵入者に気付き、報告を上げる漢が1人……
*「何だと!?まだ、ここを公表した覚えは無いし……誰も寄り付かなさそうだからこそ……ここを選んだ
 というのに……」
*「まさか……我らのことをかぎつけた連中が……」
*「フッ……だったら、丁度いい……まぁ、折角だ……ここまでやってきた……そのときに時間を止め
 て抹殺してやろう……」
*「そいつはいいですね!!!」
我らはこの世界の神になったのだ……フハハハ……と笑っていると……そこへかんなら一行が堂々と入って
来る
かんな「……何の相談ですか!?」
*「うおっ!?」
まさかもうここまで入ってくるだなんて思いもしなかった一行……しかし、それでも、まだこちらに分がある
*「だが……甘いッ!!」
ガカアッ
楼蘭ロウランを操作し、入ってきたかんなら一行の時間軸を止める
*「フフフ……ハハハハハ……時間軸を操る我らの前に敵などないわ!!さぁ!止まっているうちに……
 皆殺しだぁ!!」
與鷹よたか「何が止まっているって!?」
*「何!?」
だが、普通に動ける與鷹よたからを見て驚愕する一行
かんな「時間軸を操作するなんて力……人の手に余るものですので、破壊させていただきます」
*「はっ!?……主任……彼女……運の女神ですよぉ!?」
*「んなあぁ!!?馬鹿な……運の女神は時間停止すら凌駕するのかぁ!!」
百鬼あろえ「さぁ!年貢の納め時よ!!」
かんなを見て、驚いている一行……そんな間にもかんな一行は楼蘭ロウランを破壊せんと飛びかかる。
*「……ん?」
と、そんな中、かれんがただ1人動いていない……
※かれんが動いていないのは当然、楼蘭ロウランの力で時間を止められているからです。
*「主任……」
ズカアアッ
しろがねの団がそれに気付いたその時、かんなが楼蘭ロウランを破壊、時間は再び流れる
かれん「さぁ!貴方達!年貢の納め時よ!」
ビシイッと指を立てて叫ぶかれん……
かれん「……あれ!?」
だが……その時、全ては終わっていた……
與鷹よたか「……かれん、もう、終わったよ……」
かれん「うそん!!?」
……こうして、しろがねの団の野望は潰えた……
やはり、人が時間を操作するなど……あってはならない……んですよね……


END

前の話へ 戻る 次の話へ