Eighter -Chaos Desorder-
52nder 〜かれんと楼蘭ロウランと刻 B〜



#3
かれん(本当に)自分探しの旅を終え、Eighter本部へとやってくる……どうやら、今までのことは全て
歳殺陽天さいさつようてんのせいであって自分には情状酌量の余地があるから、これからはなかよくしましょうね……と言う
ご都合主義で(うぉい!)Eighterと共存することに……
白拍子かれん「ところで……ちょっと聞きたいことがあるんだけど……」
話を切り替えるかれん
梓與鷹よたか「何だ?まさかここに住み着くとか言うんじゃないだろうな……」
かれん「あ、それ、いいわね……どの部屋に住もうかしら?」
既に部屋選びに走るかれん……どの部屋がいい物件なの?とみんなに聞いて回る
白拍子かんな「……いや、あの、実家に帰らないんですか?姉さん……」
かれん「当然!!……あそこは私の帰る場所……でもあるんだけど……」
一同「だったら何故にぃ!!?」
かれん「まぁ、細かいことは気にしない。気にしない」
一同(コイツはぁ……)
かれん「……じゃ、なくて……まぁ、ここに住み着くってことは確定としておいといて……」
與鷹よたか「おいおい、確定なのかよ!」
釈然としない與鷹よたか……まぁ、それはそれでおいといて、本来の本題に入ってもらうことにする……
・
・・
・・・
かれん「私のオーパーツCP……知らない?……九大オーパーツCPの1つ……」
與鷹よたか「やっぱり、お前もオーパーツCPを持っていたのか!?」
そして、態度を豹変させ、食いつく與鷹よたか
かんな「知りませんよ……」
しかし、持っているだろう事だけしか知らなかったEighterの一行……かんなが代表してスパっと答える
かれん「あれ?てっきりあなたたちが保管しているものだと思っていたんだけど……となると……どこへ
 行ったのかしら……私の楼蘭ロウラン……」
與鷹よたか楼蘭ロウラン……だと!!?」
與鷹よたか、『楼蘭ロウラン』という単語に食いつく……
一同「ちょ、どうしたんですか!?リーダー……」
表情を険しくする與鷹よたかに、一同は戦々恐々……
與鷹よたか「かれん……お前、楼蘭ロウランを……あの、機能を持つ楼蘭ロウランを持っていたのか!?」
かれん「そうよ。その楼蘭ロウランよ。砂漠の中のゾンビが生きている廃墟じゃなく、オーパーツCPよ……」
百鬼あろえ「いや、何故そこで某ゲームの楼蘭ロウランが出てきますか!?」
あろえ、かれんのボケにすかさず突っ込む。
※いやいや、『砂漠の中のゾンビが生きている廃墟』だけで何のゲームか分かるのか!?……ひょっとして
 力尽くで分からせているのか……?
與鷹よたか「……俺達、よく、勝てたな……」
ハハハ……と天井を仰ぎ、しみじみ言う與鷹よたか……

#4
あろえ「へ!?何がですか!?リーダー……」
こっちにはアトランティスがあるんだし……それに、かんなもいるんですよ……とあろえ……
與鷹よたか楼蘭ロウランと言えば……時間軸を操作するソフトウェアが入っていたはずだ……」
かれん「そうそう、時間を操作する機能を持った九大オーパーツCP……それが楼蘭ロウラン!」
一同「って……えええぇえええええ!!!?」
まさかここで時間を操れたんです……なんて言葉が出てくるとは思いもせず、一行は驚愕。
確かに、よく、時間を操作する敵を相手に、勝てたもんだ……としみじみ思う……
かれん「本当ならば、それで無敵だったんだけどねぇ……やっぱり自分の力で勝ち取りたいじゃん?……
 だから使わなかったのよ……あ、そう考えると、私って凄くない!?」
威張ってみるかれん
一同「いや、凄くないし……」
・
・・
・・・
與鷹よたか「……マズイな……かんな……」
かんな「ええ、楼蘭ロウランなんて見かけませんでしたし……もし、悪用されるようなことがあったら……」
かれん「でも、そんなこと、滅多に起こらないんじゃないの?」
與鷹よたか「かれん……お前は使おうとしていたんじゃないのか!?」
かれん「いや……だから……その……それは最後の手段で……!!」
とにかく、かんな、アトランティスにて楼蘭ロウランの居場所を検索
かんな「ありました……どうやって流出したのかは分かりませんが、今は、しろがねの団という組織が保管している
 ようです」
與鷹よたかしろがねの団……?あまり聞かない名前だな……」
かんな「……まだ表立って動いていませんが……どうやら……彼らは楼蘭ロウランに内蔵されたソフトを秘密裏に
 実験しているみたいです」
あろえ「じゃ……まさか……」
かんな「……実験が終わり次第、世界に対して牙を剥く……ということも考えられます……」
かれん「だったら……こっちから先に乗り込むわよ!!」
かんな「今すぐ乗り込んでも、返り討ちに逢うだけですよ」
かれん「え!?」
與鷹よたか「……そうだな……相手は時間軸を止める事の出来るソフトを持っているんだからな……」
かんな「だから、こっちも準備をしなくてはなりません。少し、待っていてくれませんか?」
與鷹よたか「勿論だ……」
と、言うわけで……Eighter一行は……楼蘭ロウランの奪還、もしくは破壊のために動き出した……果たして
無事に楼蘭ロウランは奪還/破壊できるのか!?
※ってかまたかれんの尻拭いなのかよ……

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