#3
突如ウルフ・ミブを急襲した陸堕威蔵（おかだ・いぞう）……その目的は冥時（みょうじ）萌との死合の決着なのだが……そのとき、萌は
出払っており、いなかった……そして、�i（いさみ）が死合にあたったのだが、不利な状況に陥る……と、そんな時
真に岡田以蔵の子孫を名乗る人物が現れ……かくて、陸堕威蔵（おかだ・いぞう）は以蔵の子孫、岡田半以と死合うことに
なったのだ……
岡田半以「ほああああ……行くぞ！キサマ！！覚悟きめろや！」
陸堕威蔵（おかだ・いぞう）「……とっとと来なよ……」
半以「でああああ！！」
ゴアッ
一足飛びにかかる
威蔵（いぞう）「はっ！」
ドガアアアッ
�K獅子斬馬（くろししざんば）での打ち下ろし……それを受ける半以
半以、威蔵（いぞう）「ぬおああああ！！！」
ギリギリギリギリギリギリッ
沖田総花「なっ！？斬馬刀を受けた！？」
土方歳四「なんて力なの！？」
�i（いさみ）の豪刀ならいざ知らず、ただの日本刀であの斬馬刀を受けきったことに一同は驚きを隠せない
半以「おおおおおどりゃああ！！！」
ドオンッ
威蔵（いぞう）「うお！？」
そのまま斬馬刀ごと威蔵（いぞう）を吹き飛ばす半以
一同「おお！？」
更に、圧し返し、弾き飛ばしたことで一行は瞠目する
半以「シャアアッ我流・不知火（しらぬい）」
ゴアアアアアッ
炎の弾が威蔵（いぞう）に飛んでいく
威蔵（いぞう）「はあっ！�яM（とうせん）・薙一（ちいつ）」
バヒュアアッ
斬馬刀で横になぎ払って炎を掻き消す……と、同時に半以は次の手を出す
半以「そこだ！」
威蔵（いぞう）「ぬん！」
ガギャインッ
そして、また組み合う
ギリギリギリギリ……
威蔵（いぞう）（……なんだ！？こいつ……何か……違うものを感じるのだが……）
半以（俺はぁ……キサマを斃し、祖の名を取り戻す！！キサマを皮切りに……祖の力を使って……世界を
　血で染めてやるわぁ！！！）
ギョゴアアアアッ
ズバスッ
威蔵（いぞう）「うおぐ！？」
そのまま威蔵（いぞう）を斬りつける
松原忠美「すごいじゃん、アイツ……」
それを目の当たりにして、忠美は思わず感想を漏らす
斎藤弐（そう）「……いや、違う。本当に凄いのは威蔵（いぞう）だ……」
忠美「え！？……弐（そう）、何言ってるの？……だって威蔵（いぞう）は圧され続けているのよ……どう考えても……」
弐（そう）「アイツはまだ本気を出していない……」
一同「本当の……力！？」
何それ、聞いてないよ……と一同はぽかんとする

#4
半以「はっはっはぁ！！！そのまま死ぬがいい！！我流・不知時（ときしらず）」
キュゴアアアアッ
瞬時にして別方向から別角度の5つの刃が威蔵（いぞう）を目がけて飛んでいく
威蔵（いぞう）「う……おおお！？」
ドバシュアアアアッ
ズガアアンッ
まともに直撃を受け、吹き飛ぶ威蔵（いぞう）……そのまま沈黙したのを確認すると……半以が叫ぶ
半以「……ヘッ！たわいもない！！これが威蔵（いぞう）か！」
総花「……って、ほ〜〜ら、アッサリ負けちゃったじゃないのよ……」
弐（そう）、あなたの眼も衰えたの！？……と一行が弐（そう）に注目すると……弐（そう）は静かに告げる
弐（そう）「フン、勝負はこれからだ……」
一同「ええ！？」
半以「ご先祖様！やりましたぞ！！これからこの私、半以がアナタ様の名を使い世界を！！」
＊（うぬも、我を利用するか！？）
と、そのとき……半以の頭の中に、声が……聞こえる
半以「な……なんだ！？」
ババッ
左右を見渡すが……そこに誰もおらず……さらに声は続く……
＊（うぬも……武市と同じ、我を利用するだけなのか……）
半以「武……な、何をおっしゃいます、ご先祖様……私はアナタ様の力を使い、世界を……」
歳四「な……何が起こってるの！？」
近藤�i（いさみ）「どうやら……以蔵の霊が怒っているみたいね……」
岡田以蔵（許せん！）
ゆらぁり……
そして、沈黙していた威蔵（いぞう）がゆっくりと立ち上がる
半以「ご……ご先祖様！？……何……を！？そのものはアナタ様の名を語り、人斬りを行ってきた外道！
　そんなものになぜてを貸すのです！？」
以蔵（……この者は……真に私を理解し……それゆえに私が名を語ることを許した人物……）
驚く半以に以蔵の霊は告げる……
半以「な……にを！？」
威蔵（いぞう）「……そういうこった！！キサマには地獄を見せてやるぜ！！」
グゴガガガガガガッ
邪悪なオーラに紅き眼……威蔵（いぞう）、憑祖（ひょうそ）の上、邪眼覚醒……辺りが尋常じゃない殺気に包まれる
半以「ば……馬鹿な……岡田以蔵の血も持たずして何故力が借りれる！？」
恐れ、慄く半以……そのまま怒りを威蔵（いぞう）にぶつける
以蔵（だから、お前は何も分かっていないと言うのだ……）
バシッ
�K獅子斬馬（くろししざんば）を構え直して威蔵（いぞう）は咆える
威蔵（いぞう）「フッ……血脈が何だ！？……そんなもので侍が継げるか……侍は魂よ！」
侍は魂……その魂の叫びにその場に居合わせた閣氏（カクシ）新撰組の面々も心を震わせる
半以「なぁ〜〜にが魂だ」
ズバシュアアアアッ
半以「うぐがあ！？」
馬鹿も休み休み言え……などと言おうとした矢先、眼にも留まらぬ剣閃が半以を襲う
半以「……くっ！まさかご先祖様まで私を否定するとは思わなかったぞ！！この……武市半平太の道具がぁ！
　道具が道具の分際でこの俺に逆らうんじゃねぇ！！」
威蔵（いぞう）「……殺す！！」
武市半平太の魂を告ぐ岡田以蔵の子孫と岡田以蔵の魂を告ぐ陸堕威蔵（おかだ・いぞう）……2人の対決はどうなる！？


続