#5
弾き飛ばされ、壁に激突した歳四……その手に刀は無く……では、どこに行ったのかと言うと……
芹沢鴫（しぎ）「あははははははは！！！」
ボタボタボタッ
刀だけは鴫（しぎ）の体を貫いている……
ドバドバドバッ
そして、鴫（しぎ）の体からは尋常ならざる出血が……主要な臓器にかなりのダメージが与えられているはずだが……
平然と立つ鴫（しぎ）……その姿に……恐怖する歳四……
土方歳四「くっ……」
壁に激突したことと、酔奴隷（よいどれ）が回りますますふらつく歳四
鴫（しぎ）「ヒック……さぁ……歳四……次は……どうするのぉ……！？ヒック……」
歳四に弾き飛ばされ、刀が突き刺さっていてもなんのその、平然とイっちゃった眼で歳四を見る鴫（しぎ）
歳四「……くっ……」
ふらつき、頭を押さえながらも、闘志で鴫（しぎ）を睨みつける歳四
鴫（しぎ）「さぁ！！さぁさぁさぁさ！！ヒック……次で終わりにしちゃうよぉ〜〜〜！！」
ぐくおおおおおっ
嫌に酒気を帯びた殺気が濃密に辺りを支配する
鴫（しぎ）「死〜〜〜ねッ！」
ドッ
歳四「……くっ……だが、壬生狼（みぶろ）に後退は……無いっ！！！」
バッ
既に素手だが……歳四も意地で立ち上がる……しかし、素手で刀の相手をするのは無謀の極み……兇刃が
歳四に迫り、歳四……ここで死すか！？……と思われたが……
ピタリ……
歳四「……！？」
と、そのとき……鴫（しぎ）の動きが止まる
鴫（しぎ）「あ……ごぱあああ！！！？」
ドタアアッ
突如、大量に吐血した後、豪快にその場に倒れこむ鴫（しぎ）
歳四「……な……な！！！？」
・
・・
・・・
……勝負は一瞬……まさしく一瞬だった……いや、先ほどの一撃で……既に勝敗は決していたのだ……
※何！？このフザけた決着は……もっとこう……いや、なんでもございません。
歳四「……死んで……いる！！？」
なんだかどうにも勝利を手にした歳四であった……
歳四「……ハハハ……頭痛……」
……粛清は……驚くほどアッサリと幕を閉じた……そう、虚しいくらいに……
※それにしてもなんともあっけない最後よのぉ……鴫（しぎ）
歳四「……芹沢流舞酔剣（せりざわりゅうまいすいけん）……ある意味恐ろしい技だったわ……」
つくづく、歳四はそう思うのであった……

#6
斎藤弐（そう）「……終わったみたいだな……」
ジャリッ
と、そこへ、弐（そう）が蕎麦（そば）を片手に登場。
※ってか、もう弐（そう）は蕎麦（そば）キャラで決定なのか！？……いや、そもそも、アンタ、1日何盛蕎麦（そば）を食べているんだ
　……！？太って、沢斗（たくと）に見捨てられても知らないぞ（何故そこで沢斗（たくと）が！？）
歳四「……ええ、何とか……」
ふらふらっとしながら歳四が修練場を後にする……そして、それにつられて弐（そう）も後退る
歳四「？？？？」
すたすた……
弐（そう）「……」
てくてく
一定の距離を保ちつつ、弐（そう）は逃げる……
歳四「……？弐（そう）……ちょっと……手を貸してよ……」
弐（そう）「……それは出来ないな……」
沖田総花「弐（そう）は酒が入ると人を斬りたくなるタチなのよ……分かっているでしょ？……今、あなたが弐（そう）に
　近づけば……殺されるわよ……？」
と、そこへ、今度は総花が登場
歳四「……あ……」
と、言うわけで、歳四は総花の手を借りることに……
・
・・
・・・
翌日……
歳四「あ〜〜〜、頭がガンガンする〜〜〜……鴫（しぎ）のせいで〜〜」
近藤�i（いさみ）「……では、これより、定期集会（ミーティング）を行う……」
松原忠美「……武田柳璃（るり）に続いて鴫（しぎ）まで……なんだか少し寂しくなったわねぇ……」
�i（いさみ）「まずは、副長を決めたいと思う」
総花「……副長？」
冥時（みょうじ）萌「……�i（いさみ）が副長だったから、今は空位だ……」
総花「あ、そうか……」
�i（いさみ）「私は歳四を推薦したいと思うのだが……」
一同「異議なし」
※だから、アンタら、少しは考えようよ……そんな脊髄反射的な返事で決めちゃっていいの！？
歳四「あ〜〜〜う〜〜〜」
二日酔いに項垂れる歳四をすぐさま副長にする鬼な一同……
�i（いさみ）「……では、次だが……隊のことで……編成を行いたい」
※でも、隊って言っても隊長だけいてメンバーは居ないんだよね……（えええ！？）
�i（いさみ）「……1番隊が総花、2番隊が弐（そう）、3番隊が歳四、4番隊が萌、5番隊が忠美……だったのだが……」
弐（そう）「……私が3番隊の組長になろう……」
総花「ちょ、あなたが組長になったら今度は2番隊の組長の座が空位になるじゃない！！」
弐（そう）「……私は斎藤だ……やはり3番隊が似合う……」
�i（いさみ）「いいわ、許可します」
※アンタも即断即決だな……�i（いさみ）……まぁ、本人がいいのなら、それでいいけどさ……
忠美「じゃ、私が2番隊組長！？」
総花「……萌さん・・まさかあなたが2番隊になる〜〜なんていわないでしょうね？」
萌「……俺は死の4番隊で十分だ……」
※萌さん……あなたもそんな理由でいいのか！？……まぁ、本人がいいのなら（略）
�i（いさみ）「よし、決定！！これにて今回の定期集会（ミーティング）を終わる！！以上！！解散！！」
一同「おうっ！！」
……と、言うわけで、晴れて構成もリニューアルした閣氏（カクシ）新撰組……彼女たちの活躍はまだまだ続く……
だが、彼女たちはまだ知らない……この先、閣氏（カクシ）新撰組に巨大な闇が迫っているということを……


END