Eighter -Chaos Desorder-
44ther 〜蟒蛇うわばみは泥酔に散る B〜



#3
歳四 VS しぎの死合は始まった……
土方歳四「はああ!!」
ギャギャギャンッ
芹沢しぎ「あ〜〜っとっとっとっとぉ……」
始まるや否や歳四の猛攻にふらふらしながら圧されるしぎ
歳四(強いとか言う噂なんて所詮噂に過ぎないのね……)
この程度でよくもまぁ、閣氏カクシ新撰組の頂点に立つなどと言えたものね……と歳四はしぎを過小評価する
歳四「死になさい!!しぎ!」
ゴギュオアッ
しぎ目掛けて片手の平刺突が迫る
ひゅおあっ
歳四「なっ!?」
だが、ふらふらと揺れ動きながらしぎはアッサリと回避する……まるで、酔っているのが演技であるかのような
見事なステップだ……これには、驚きを隠せない歳四……
しぎ「ウフフ……ヒック……アナタには……壬生狼みぶろ初代筆頭局長芹沢かも……その直伝の芹沢流舞酔剣せりざわりゅうまいすいけん
 で相手をしてあげるわ!!……」
※あの、しぎさん……芹沢かもが生きたのは幕末で、あなたは現代を生きている人であって……どう頑張っても
 直伝は不可能だと思うのですが……いや、まぁ酔っ払っていて判断できていないんでしょうけど……
ふらふらふらふらふら……
突如ふらふらと動き出すしぎ……
歳四(酔拳……いえ、これは、むしろ……酔剣ね……)
歳四「でも、そんなもの、私に通用すると思う!?平楔ひらくさびッ!」
ゴッ
歳四の左胸を目掛けて刺突が入る
しぎ「……ヒック……」
ガキンッ
歳四「んなっ!?」
しかし、それはいとも簡単に受けられる
しぎ「ヒック……芹沢流舞酔剣せりざわりゅうまいすいけん……その真の恐ろしさはここからよぉ〜〜〜!!芹沢流舞酔剣せりざわりゅうまいすいけん酔奴隷よいどれ!!」
ズオオオオオッ
酒気を帯びたイヤ〜〜な殺気が辺りに充満する
歳四「くっ……」
しぎ「ヒック……うふふふ……普段お酒を口にしてないあなたに、この酒気の中、平静を保っていられる
 かしら!?……」
歳四(凄まじくバカな技だけど……凄く応える……)
少しふらつく歳四……
※ちなみに、もししぎと死合ったのが弐だったら……きっとこの時点で殺されているかと思います……うん、
 相手が歳四でよかったね……しぎ
しぎ「ヒック……そしてぇ……芹沢流舞酔剣せりざわりゅうまいすいけん・奥義!……酔火卍ソすいほまんさん!!ヒック」
ズオオオオオオッ
酒気を帯びた殺気がしぎに集う……
※ちなみに、自分に酔いしれることで力を高める……というものらしいです……

#4
歳四「えええい!!」
ハンカチを口にし、そのまま刺突を繰り出す歳四
※え!?ハンカチを口にしていたら『んん〜〜〜!!』しか叫べないって!?いや、そこは突っ込まないでほしい
 な……
しぎ返平楔かえしひらくさび!」
ズザスッ
ぶしゅうっ……
歳四「ぐ……くっ……」
歳四の刺突を払って刺突を繰り出すしぎ……そして、ものの見事に返り討ちにあう歳四……やはり、酒気帯び
死合はきついのか!?
しぎ「うふふふ……平楔ひらくさびかなめ」
ゴッ
余裕の表情で、歳四の喉を狙って刺突を飛ばすしぎ
歳四「ハッ!」
バッ
上空で回避……と、同時に
歳四「楔鬼颪くさびおにおろし!」
ゴアッ
重力加速をつけてそのまましぎを突き殺そうとする歳四
しぎ「ひょいっとぉ〜〜……ヒック」
ババッ
ズザスッ
間抜けな掛け声とともに、難なく回避するしぎ……歳四は重力加速がついたまま制止出来ず、地面に突き刺さる
しぎ「ヒック……殺ったり!……平楔ひらくさびえぐり」
ゴアッ
その隙を見逃さず、刺突を放ち、そのまま抉りかかるしぎ
歳四「くっ返平楔かえしひらくさびえぐり!」
ズッ
ギャリィンッ
地面に突き刺さった刀を引きぬき、そのまましぎの刺突を払って刺突を極める歳四
ザスッ
歳四「さらに平楔ひらくさびなぎさ!」
ズバシュアアッ
そのまま横薙ぎを派生させ、ダメージを追加
しぎ「ヒック……危ない……危ない……」
ブシュッ……
とかいいつつ。斬りつけられている
ふらふら……ふらふら……
歳四(くっ……酔いが回って痛みを感じていないの!!?)
ふらふらしているが、それはダメージを負ったからではなく……素の動作……
・
・・
・・・
しぎ「ヒック……じゃぁ……そろそろ、フィナーレ……行くよっ……芹沢流舞酔剣せりざわりゅうまいすいけん・奥義ッ!!
 酔眼鋩滝すいがんもうろう」
ふらあああっ……
いつにもましてふらふら動き出すしぎ……
ドッ
そして飛び掛るしぎ
歳四「……はあああ!!!楔鬼翔くさびおにがけ!」
ドドッ
対する歳四も突進し、刺突を繰り出す
ゴガアアッ
しぎの渾身の刺突を刺突で返す歳四
しぎ「……!!?」
歳四「おおおおお!!!」
ズドオオンッ
そのまま弾き飛ばされるしぎ
しぎ「が!!?」
そして……壁に激突する……
歳四「はぁ……はぁ……」
しぎ「うふふふ……それで終わりなの!!?……ヒック……」
歳四「くっ……」
ふらっ……
そして、歳四は酔奴隷よいどれに飲まれてふらつく……
歳四(……ここまで……か!?)
歳四、絶体絶命のピンチ!このままミイラ取りがミイラとなるのか!?……それとも……弐が乱入して
第2ラウンドが始まるのか!!?……それとも……!?


続

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