Eighter -Chaos Desorder-
44ther 〜蟒蛇うわばみは泥酔に散る A〜



#0
現代に黄泉帰った女壬生狼みぶろ閣氏カクシ新撰組……今回はそんな彼女たちのある決断のお話……
全ては……閣氏カクシ新撰組の為……苦渋の選択を強いられた彼女たちは……何を想うのか……

#1
天四斗あまよと、ウルフ・ミブ
近藤iいさみ「……では、定期集会ミーティングを始める……」
それは、とある定期集会ミーティングでの出来事……
松原忠美「iいさみさん、あの酔っ払いが居ないんですけど……」
辺りを見渡して忠美が呟く
斎藤そう「いや、今回は彼女抜きだ……」
例の如く蕎麦そばを片手にそうが言い放つ……
忠美「……?」
冥時みょうじ萌「フン、大方、あのアル中をどうにかしようってな魂胆だろ……?」
理解できないでいると、萌が代弁を行う
土方歳四「ええ。我々閣氏カクシ新撰組は……現代に黄泉帰った壬生狼みぶろ……」
沖田総花「もともと芹沢局長が私たちを呼んで設立したんだけど……その後、酒に浸る毎日……」
iいさみ「……強いらしいけど……」
酒を浴びるように飲むのが欠点なのよね……とため息をつくiいさみ
萌「フン、強いからといって何でも我儘が許される世の中じゃあるまい……」
歳四「……それに、あの人……いろいろと私たちに面倒ごとを巻き込んだ張本人でもあるのよね……
 殺人料理人を呼び込んだり……明殺みょうさつ者を招き入れたり……」
総花「……酒代もバカにならないのよね……はぁ……あの人、舌が肥えてるから……安物じゃ満足
 しないと来た……」
萌「本当に迷惑な女だな……」
一同「……」
本当にそんな女に閣氏カクシ新撰組を任せていいのか!?と萌……そう言われると一同は沈黙するしかないのであった
……
そう「……決まりだな……」
ドカっと蕎麦そばを食べ終えて、丼を机に置くや否や、そうが叫ぶ
iいさみそう……?」
そう「悪・即・斬……何も外に限ったことではないだろう……裏切り者、武田柳璃るりの件もある……しぎも
 粛清すべきだ……」
立ち上がり、箸を1本持ち、ぐるぐる円を描きながらそうが叫ぶ
歳四「待ちなさい、そうそう「貴方が何を言おうと、私は行く!」
歳四「……いえ、ここは私が行くわ……」
一同「歳四!?」
止めるのかと思いきや、自ら進んで立候補する歳四……粛清は私の仕事だ……と言いたげなそうをよそに話は
進む。
歳四「……しぎを粛清した後だけど……新しい局長にはiいさみがいいと思うんだけど……?」
一同「異議なし」
※即決ですか!?みなさん……そりゃ、アル中とは比べ物にならないだろうけど……でも、もう少し考え
 ようよ……
一同、満場一致で決定……これにて定期集会ミーティングは終わった……

#2
そして、その翌日……粛清の時は来た!
※速いな……
芹沢しぎ「う〜〜、頭痛いぃ〜〜……やっぱ二日酔いにはお酒よね〜〜」
枕元にあった酒瓶を手にふらふら……ふらふら……と……
しぎ「ん!?」
と、ドアの入り口に紙切れが……
しぎ「ヒック……これは……!?」
『修練場で待っているわ。 歳四』
紙切れにはそう書かれていた……
しぎ「ヒック……修練場!?……酒蔵じゃないのぉ!?」
※おい!そこのアル中!!何でもかんでもお酒を前提に考えるな……
……と、言うわけで、修練場へと足を運ぶしぎ
歳四「……来たわね……しぎ……あなたのことだから酔っ払って忘れているかと思ったけど……」
しぎ「ヒック……私が酔っ払うなんて事はありえないのよ……私にとってお酒は酸素と同義」
歳四「……はぁ……アル中もここまでくれば呆れるわね……」
ため息しか出ない歳四
しぎ「ヒック……でぇ……今日は何なのぉ!?……まさか……私の体が目的とか言うんじゃないよねぇ
 ……あははは……」
歳四「……体じゃなく、命が目的だ……」
和やかに話しかけるしぎに、歳四はぴしゃりと切り捨てる
しぎ「ええ!?……ヒック……ダメだよ……私の髪が美しいからって……これだけはあげないんだから
 ……ヒック……私に丸坊主になれっての!?」
と、何を勘違いしたのか自分の髪の毛を触りながらしぎが語る
歳四「……髪の毛じゃなく、本当にあなたの命が欲しいのよ……」
スラッと抜刀する歳四。しかし、全く動じないしぎ……
しぎ「ヒック……なんで!?……どうして!?」
※Q:あの〜〜〜しぎさん……危機感分かっているんでしょうか!?
 A:いや、絶対に分かってません。
しぎ「……何……?どういう……?」
歳四「貴方みたいのがいると閣氏カクシ新撰組の沽券にかかわるの……よって、あなたを始末するわ!!」
そして、全くもってい理解できていないしぎに、歳四は言い聞かせるかの如く説明を行う
しぎ「……はぁ〜〜……」
歳四「……って、話を聞いているの!?……しぎ!!」
しぎ「……任せなさい……あなたの目を覚まさせてあげるわ!」
スラッ
しぎも抜刀。
歳四「……覚ますのはあなたの酔いよ!しぎ!!」
ダンッ
ギャギンンッ
……そして、両者は激突!!……
果たして……しぎは……どれほどの力を秘めているというのか!?
この死合……勝つのは……どっちだ!?


続

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