Eighter -Chaos Desorder-
42nder 〜月輪と旭陽(の激闘 C〜
#5
ときたま現れてかんなを支援する謎の靄(……その激励を受け、かんなはかれんを斃(すことを決意する
白拍子かれん「はあああ!!」
白拍子かんな「てぇええええい!!!」
ギョカアアアアアッ
※ってか、その謎の靄(って一体何なんでしょうね?すっごく気になりますが……もうそろそろ正体がわかり
ますんで……
ギリギリギリギリギリ……
組み合ったまま動かぬ2人……と、そのとき、炎の記憶から光が、第四の力(から闇が滲み出る
かんな、かれん「あああああ!!!」
ズドオオオオオオンッ
光と闇とのぶつかり合いの反動で、双方は弾き飛ぶ
かんな「くっ……」
かれん「ちぃ……」
ザザザザザッ
ババッ
チャキチキッ
弾き飛ばされつつも、すぐさま体勢を立て直す両者。そして、更に刀を構え直す両雄
かんな「姉さん!」
かれん「終わりよ!かんな!」
ダンッ
間髪いれずに双方一足飛びにかかる
かんな、かれん「やあああああ!!!!」
ズドムッ
両雄渾身の一撃を繰り出し……一瞬の交錯……
ガクリッ
……勝負に勝ったのは……かれん
かんな「ぐ……ううぅ……」
梓與鷹(「か……かんな!?」
炎の記憶を杖の代わりに、立つことがやっとのかんなに、かれんは邪悪な笑みを浮かべる
かれん「うふふふふふ……かんな……愛は最期に勝つものなのよ……」
いや、かれん、お前のは愛じゃない……と、流石にこの状況では突っ込むに突っ込めないが與鷹(は思う……
かれん「さぁ……おしまいにしましょう……かんな!」
ぐおおおおおっ
そのまま、かれんは第四の力(を上段に構えかんな目がけて一気に振り下ろす
與鷹(「や、やめろぉおお!!!!かれんッ!!」
與鷹(、魂の叫び……だが、それは……かんなを想うが故の言葉……
故に、かれんには届かず……逆にかれんの怒りの炎に油を注ぐだけとなる……
#6
ビタリッ
與鷹(「!!!?」
兇刃が、かんなに届くと思われたその瞬間……かれんの動きが止まる
かれん「くっ……!?何……!?」
よく見ると、かれんを覆う闇をかんなの炎の記憶から滲み出た光が堰(き止める
かれん「くっ……何をしたの!?かんな!!?」
ギリっと歯を食いしばり、かれんが叫ぶ
歳殺陽天((……いや、ヤツは何もしていない……)
その問いには……歳殺陽天(が語りかける
かれん(何も!?……どういうことよ!)
歳殺陽天((おそらく、これは……お前が取り込んだ深淵王(の力……のおまけで取り込まれた四星天剣の力
に対し、あやつの刀に取り込まれた毘留帝主(の思念が反応しているのだろう……)
かれん「あと一歩のところで……よくも邪魔をおおおおお!!!」
ズオオオオオオオッ
怒りと憎しみと狂気……その想いがかれんの邪気を強くする
かんな「リーダー……下がってください……」
ズッ
チャキッ
少しは回復したかんなが、立ち上がり、炎の記憶を構え直す
與鷹(「しかし……」
だが、かんなの想いに報いるためにも、下がるしかない與鷹(……
かれん「死になさいッ!!かんなぁあああ!!!」
かんな「すみません……姉さん」
ズバムッ
かれんの邪気が高まるほどに、四星天剣の力が強まり、毘留帝主(の束縛を受けていく……そんな拘束状態に
あるかれんに刀を振れる力などあるわけもなく……かんなの横薙ぎがかれんに極まる
かれん「……かん……な……!!?」
ドサッ
その場に頽(れるかれん
※ところで、かんなも……毘留帝主(も、かれんと同じように四星天剣の束縛を受けて動きが取れなくなる……
ってことが無かったことは不思議だ……(うぉい!)
かんな「……姉さん……」
ガクリッ
限界を超えた一撃……それゆえにかんなもその場に跪(く
與鷹(「だ、大丈夫か!?かんな!?」
タタッ
急いで駆け付ける與鷹(
かんな「……まだ……来ないでください!リーダー!!」
與鷹(「なん……!?」
ズオオオオオオッ
と、そのとき、かれんの邪気が膨れ上がる
與鷹(「なっ!?まだ……やるってのか!?かれん……」
かれん「フフフフ……フハハハハ……所詮は人間……この程度か……」
ぐぐぐぐっ
立ち上がるかれん……だが、それはもはやかれんではない……
與鷹(「……歳殺(……陽天(……なのか!?」
ズビシャアアアッ
かれんに闇の光が落ちる……と、同時に、かれんは消滅し……歳殺陽天(が姿を現す
歳殺陽天(「……フフフ……」
かんな「……姉さん……姉さん……あああ……」
自分が手を下したとはいえ……慟哭するかんな……
ズズズズズズッ
與鷹(「……か、かんな!!?」
かんなに異変……天地を揺るがすような……氣(がかんなから迸る
かんな「……アナタは……許せません!!」
キュオオオオオッ
そして、かんなが光に包まれ……
歳殺陽天(「フン……だったら……どうすると言うのだ……」
かんな「リーダー……下がっていてください……危険ですよ……」
與鷹(「か……んな!!?」
……そのとき、與鷹(は見た……かんなの額に輝く三日月の紋章を……
歳殺陽天(「人の子……いや、月天(……行くぞ!!」
與鷹((月天(!?)
歳殺陽天(の言う、『月天(』とは!?……かんなの身に何がおきたのか!?
続
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