Eighter -Chaos Desorder-
42nder 〜月輪がちりん旭陽きょくようの激闘 A〜



#0
打倒かんなに燃えるかれんは世界の崩壊も顧みず、深淵王アビスロード、四星天剣、その他4柱の神を葬り、黒の獣王ネロ・ビスティアの力を
入手……結果、世界は……崩壊へと歩みだす。
……四星天剣と同じく鵺帛主ヤヌスに同化していた毘留帝主ビルタスはそのことを伝え、そして、かんなの糧となるべく、
白の新星ビアンコ・ノヴァと共に滅びたのであった……そして、今……

#1
歴史の墓場、Kくろの墓標
対峙する姉と妹……
白拍子かんな「姉さん……世界の均衡を崩してまでして……私をたおしたいんですか!?」
白拍子かれん「崩してまで!?……ハッ違うわ……結果的にみれば崩れてしまっただけで……私は別に
 世界をどうこうしたいわけじゃないわ!」
梓與鷹よたか「だったら……何故!?」
かれん「……あなたには分からないでしょうね……與鷹よたか……世界の存亡をもいとわず……私がかんなを
 憎むその理由ワケが……」
お前はかんなの姉だろう……?だったら……なぜ、かんなが哀しむようなことを行うんだ!?と與鷹よたか……
それに対し、かれんは哀しげに與鷹よたかを見つめ、呟く……
かんな「……自分より尤異ゆういな下位存在を認めることが出来ない……」
かれん「分かっているじゃない……」
かんな「でも、そんなものは後付けの理由にすぎない……」
かれん「うふふ……」
それは……かんなの超運をもってしても、かれんのことはそこまでしか把握できなかった……という意味で
ある……
與鷹よたか「かんな……」
かんなの身を案じ、かんなを見る與鷹よたか
かれん「……いいわ、教えてあげるわ……どうせ、貴方はここで死ぬんですから……最後に全てを教えて
 あげるのもの一興でしょ……」
どことなく投げやりで……だが、邪悪な声でかれんは呟く
かれん「かんな……あなたが私から與鷹よたかを奪ったからよ!」
かんな、與鷹よたか「はいぃい!!?」
意外な事実にびっくり仰天……そのままかんなと與鷹よたかは互いに眼をぱちくりさせて考え込む……
かんな「私、別に奪ってませんよ……」
與鷹よたか「……俺も……別に……」
かれん「黙りなさい!!もともと與鷹よたかに眼をつけたのは私の方が先よ!!それを後から現れて掻っ攫うなんて
 ……泥棒ネコのすることよ!!」
かんな「……姉さん……私は……」
與鷹よたか「ちょ、ちょっと待て……かれん……お前……」
かれん「……確かに、張原はるはらリサって偽名を使っていたことは悪かったけど……あんなにうまく交際できて
 いたのにぃ〜〜〜」
キィ〜〜〜ってな感じで地団駄を踏んで悔しがるかれん
與鷹よたか「待て待て……交際って何だよ!?俺にそんな覚えは……」
寝耳に水な與鷹よたかは思わず聞き返す

#2
かれん「忘れたの!?與鷹よたか……あんなに沢山依頼を出したのに……あなたは全部バカみたいに快く引き受けて
 くれたのに……かんな!!この泥棒ネコ!!あなただけは絶対に許さないわ!!」
與鷹よたか「ちょっと待ってかれん……それは交際とは言わないぞ」
※と、言うか、かれんさん……與鷹よたかをバカにしてますよ……
……與鷹よたかは、かれんを恋愛の対象として見ていなかった……そして、かんながEighterに入った後、かんなに
魅かれてしまった……彼んから見ると自分から奪った……と見えているのだが……かんな、與鷹よたかにとって
はそんなことは微塵も感じてない……これは……不幸な事故が運だとんだ悲劇……として片づけていいの
かな?
かれん「五月蠅いッ!」
ズドォムッ
怒り狂い、邪悪な氣で辺りを破壊するかれん
かれん「かんな……與鷹よたかが私のものにならないのなら……こんな世界……どうなっても構わないわ!!
 さぁ!かんな……死になさい!そして、とっとと與鷹よたかを私に返しなさい!!」
かんな「姉さん!!」
與鷹よたか(くそっ……とんだ思い込みととばっちりで世界を崩壊させようとしたもんだぜ……かれん……)
かれん「さぁ!かんな……来なさい!あなたを殺して與鷹よたかを奪い返す!!」
かんな「……姉さん……」
もはや、かんなの声はかれんには届かない……
※ちなみに、與鷹よたかの中のかんなへの想いが消えない限り、いくらかんなを殺しても與鷹よたかの心は傾かないと思う
 のですが……かれん……そうとうイってますね……
かれん「はあああ!!!」
ズドギャアアアッ
かんな「ぐっ……くぅう……」
ズズズズッ
飛び込んできたかれんの第四の力フォース・フォースを受けるかんな……しかし、陽天ようてんの力を持った
かれんの力に圧されていく
與鷹よたか「か……かんな!?」
かれん「ぬぅ!!まだっ!!」
ズドゴオオンッ
かんなの身を案じる與鷹よたかに激昂したかれんはそのままかんなを弾き飛ばす
かんな「ぐ……う……」
かれん「滅せよ!かんな!!!」
ドッ
そして、一気に間合いを詰めるかれん……
かんな「……はあっ!!」
ガギインンッ
だが、そんなかれんの渾身の一撃を受けるかんな
かれん「な……にぃ!?」
かんな「……姉さん……あなたは……私が止めて見せます!!」
ギリギリギリギリ……
……かんなVSかれん……この死合……どう展開するのだろうか……


続

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