Eighter -Chaos Desorder-
41ster 〜月輪がちりん旭陽きょくようの狂宴 C〜



#5
ザザザザザザッ
2つの技がぶつかり合い、爆発が巻き起こり……両雄は距離を置いて対峙する
深淵王アビスロード「ぬおあああっ!邪龍烈覇刃じゃりゅうれっぱじん!」
ゴゴゴッ
と、思いきや、間髪いれずに闇の龍を3匹かれんに飛ばす深淵王アビスロード
白拍子かれん「ふふん……獄U極舞刃ごくいくきょくぶじん!」
ドジュアアアッ
炎の刃で闇の龍を斬り裂く……と、同時に闇の龍は炎に包まれ、消えていく
ジュオオオオオッ
深淵王アビスロード「……ぬう……」
かれん「……どうしたの!?深淵王アビスロード……これがあなたの……四星天剣と共闘しての本気!?……だったら
 深淵王アビスロードも、四星天剣もたいしたこと無いわね……」
まだ、余裕なかれん……歳殺陽天さいさつようてんという巨大な闇を背後に背負っているからこそのこの余裕ぶりだ……
四星天剣(陽天ようてん……)
深淵王アビスロード(やはり、貴様は、俺を神としては見ていない……)
数多の名も無き邪神の怨念の集合体として存在を持つ深淵王アビスロード……故に、他の神々からは軽視され、蔑まれて
きた……だが、ただ1人……四星天剣だけが彼を神として、認めてくれた……
四星天剣(陽天ようてんも視野が狭い……まぁ、人の子に憑いている時点で視野を狭めているのだからな……仕方ある
 まい……)
深淵王アビスロード(ああ……俺達の力……甘く見ると後悔すると言うことを……思い知るがいい!!)
ゴアッ
黒の獣王ネロ・ビスティアに闇が集い……
深淵王アビスロード邪龍激覇刃じゃりゅうげきはじん!」
ギュドンッ
2匹の巨大な闇の龍がかれんに襲い掛かる
深淵王アビスロード「余裕ぶっているんじゃないぞ!陽天ようてんんん!!!」
かれん「……ふん、KR耀こくげんよう!」
ズオアアアアアアッ
深淵王アビスロード「な……何いいぃ!?」
信じられない出来事が……第四の力フォース・フォースの刃が闇を纏い、そして、闇の龍がそこに吸収
されていく……
四星天剣(馬鹿な……!?)
神器なれば多少なりとも神の力を吸い取ることができる……が、しかし、第四の力フォース・フォースからは神器の気配がしない
……なれば……この現象はありえない……
かれん「あなたの力は貰ったわ……さぁ!そろそろ死になさいっ!深淵王アビスロード!」
ビシッ
邪悪な第四の力フォース・フォースを突きつけ、邪悪な笑みを零すかれん

#6
深淵王アビスロード「黙れ!くたばるのは貴様の方ぞ!……邪龍滅覇刃じゃりゅうめっぱじん!」
ドオンッ
巨大な闇の龍が無数に放たれる
かれん「ふん……杳冥極舞刃ようめいきょくぶじん!」
ギュゴヴァアアアアッ
深淵王アビスロード「な……何いぃい!?」
龍の前方に作られる特異点がすべてを飲み込む。
ダンッ
かれん「あははははは……さようなら!深淵王アビスロード!そして、四星天剣!!」
それに気を取られ、隙ができてしまった深淵王アビスロードはかれんが一気に間合いを詰めてきたことに対応できない
四星天剣(深淵王アビスロード!!!)
かれん「はあああっ!」
ズシャアアアッ
深淵王アビスロード「ご……はああ!!?」
四星天剣の忠告も既に遅く……そのまま斬り捨てられる深淵王アビスロード
四星天剣(……く……そ!……陽天ようてん……め!!)
ボシュアアアアッ
深淵王アビスロード、四星天剣と共に黒の獣王ネロ・ビスティアを残して消ゆ
歳殺陽天さいさつようてん深淵王アビスロード……四星天剣……貴様らの敗北の最大の原因は……この女が、人間だと侮ったことよ
 ……)
かれん「うふふ……あははは……」
すっ
残された黒の獣王ネロ・ビスティアを手に取るかれん
かれん「この闇の力を取り込んで……かんなを斃す!!黒の獣王ネロ・ビスティア!私の糧となれ!!」
ブンッ
バキャイッ
第四の力フォース・フォース黒の獣王ネロ・ビスティアし折るかれん……
ズオオオアアアアッ
と、同時に……巨大な闇の力が第四の力フォース・フォースに流れ込む
かれん「うふふふ……あはははは……」
そして、かれんはその場で、盛大にワラうのであった……
・
・・
・・・
一方……
某所
ビシイッ
唐突に……世界に亀裂が入るような……そのような音が……響く
だが、その崩壊の音は……誰の耳にも届かない……
その音を聞くことができるのは……神のみである……
鵺帛主ヤヌス「……均衡が……崩れたか……」
ボシュアアアアッ
その言葉を最後に……鵺帛主ヤヌスの姿は崩壊する……
鵺帛主ヤヌスとはこの世界の主神にして創造神……そして均衡を保つ神……かつて、世界が崩壊に傾いた時、人は
光と闇……2つの神柱かみばしらを立て鵺帛主ヤヌスの均衡を築いた……
そして、その時、捧げられた闇の神柱かみばしらが……四星天剣……だが、その四星天剣もかれんの手により滅して
いる……ならば……鵺帛主ヤヌスの均衡が崩れるのは自明の理である。
ふおおおおっ
*「……世界が……歪む……終焉が……加速する……」
鵺帛主ヤヌスが銷失した後に、その場へ現れる女神……彼の者は、鵺帛主ヤヌスの均衡の為に捧げられた光の神柱かみばしら……
名を毘留帝主ビルタスと言う……
※ところでどうでもいいんですけど、『女神』も『彼の者』って表現でいいんですかね?(をい)
※ちなみに、四星天剣と毘留帝主ビルタスを贄に鵺帛主ヤヌスの均衡を築く……なんていう件はB.B.B.を参照してください。
 (どんな宣伝だ!?)
毘留帝主ビルタス「……こうしては……いられません……」
シュオオオオッ
毘留帝主ビルタス、その場を後にする……
キラ〜〜ンッ
そして、世界に光が走った……だが、この光もまた……
……世界の崩壊すらいとわず、打倒かんなに燃えるかれん……
世界崩壊を食い止めるべく、鵺帛主ヤヌスの均衡を築ける存在のもとへと走る毘留帝主ビルタス……
この世界の行く末は!?……そして、そのとき……かんなは……?


続

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