Eighter -Chaos Desorder-
41ster 〜月輪がちりん旭陽きょくようの狂宴 B〜



#3
第五位の神2人と第六位の神2人を瞬殺したかれんは、そのまま棺の元へ……
白拍子かれん「さぁ……目覚めなさい、深淵王アビスロード!!」
ザブッ
カラランッ
そのまま第四の力フォース・フォースで封印を強制的に解除
ズドオムッ
ガカアッ
突如、棺の蓋が宙を舞い……棺の中から邪悪な光が弾ける
深淵王アビスロード「……我を目覚めさせるとは愚かな……その罪……己が生命で償ってもらおうか!!」
棺の中より現れし……左右非対称な格好の男神……彼の者こそ、深淵王アビスロード……遥か古に屠られた名も無き
神々の怨念の集合体……
かれん「ふふん……何を言うの!?……今しがた私の手によって無理やり起こされた貴方は不完全な復活
 でしかない……」
深淵王アビスロード「……貴様……」
……確かに、深淵王アビスロードはこの棺の中で……力が満ちるのを待っていた……だが、かれんはそれを無理やりに
起こしたのである……
かれん「最も……今の私にはフルパワーのあなたでも敵いっこないけどね……」
ズオオオオオッ
歳殺陽天さいさつようてんの邪悪な深淵王アビスロードに向かう
深淵王アビスロード「自惚れるなッ!歳殺陽天さいさつようてん!!」
ゴドンッ
殴りかかる深淵王アビスロード……だが、その拳は炎を纏った第四の力フォース・フォースで受けられる
かれん「うふふふ……あなたの力はこんなものなの!?」
深淵王アビスロード「ぬ……ぬううう……」
ギリギリギリギリ……
方や素手、方や刀……だが、神と人とでは武器の有無など問題にならぬ……しかし、それでも、深淵王アビスロードは
かれんに圧されている……
深淵王アビスロード「……貴様ぁ……」
白拍子かれん「ふんっ!」
ズドオオンッ
炎を纏った第四の力フォース・フォース深淵王アビスロードを弾き飛ばすかれん
かれん「素手じゃあ私には敵わないわよ……深淵王アビスロード!!」
深淵王アビスロード「……なめるな!!」
バリバリバリバリッ……
空間をゆがめて漆黒の刀身の刀を取り出す深淵王アビスロード
深淵王アビスロード「……陽天ようてん!!」
かれん「ついに出したわね……黒の獣王ネロ・ビスティア……」
深淵王アビスロード「……貴様……まさか……これが狙いか!!?」
ここで、ようやくかれんの目的が発覚する……
かれん「……ええ、人が作り出した魔剣にて、深淵王アビスロードの手に渡り……そして、現在、唯一深淵王アビスロードが召喚
 できる魔剣……私の目的はそれよ!!」
深淵王アビスロード「……キサマのような下種に扱える黒の獣王ネロ・ビスティアでは無いわ!」
ゴアッ
ズキャアアッ
黒の獣王ネロ・ビスティアを振り下ろす深淵王アビスロード……

#4
だが、その一撃はいとも簡単に避けられる……
深淵王アビスロード「ぬぐう!?」
かれん「ハッ!!煉獄極舞刃れんごくきょくぶじん!」
ズギャオオアアアッ
そして、業火の刃が深淵王アビスロードに襲い掛かる
深淵王アビスロード闇の紋章ダークネス・エンブレム」
ギョアアアッ
かれん「そんなもので私の炎に勝てると思って!?」
ボボオオッ
闇の波動で応戦するが……そのままいっきに深淵王アビスロードに火が回る
ドオオオオッ
深淵王アビスロード「ぐおあああああ!!?」
かれん「あははは……深淵王アビスロード……そのまま燃え滅してくれると助かるわ……」
深淵王アビスロード「ぬ……ぐぐぐ……」
ボボッ
ゴオオオオオッ
全身をくまなく焼く炎に耐える深淵王アビスロード……と、そのとき……
*(ハハハハハ……無様だな……深淵王アビスロード……)
深淵王アビスロードの中に声が響く……
深淵王アビスロード(四星天剣……か!)
ボウッ
そして、四星天剣が……深淵王アビスロードの前だけに姿を現す……
深淵王アビスロード(貴様、何をしにきた!?)
四星天剣(……さぁね?)
深淵王アビスロード(誤魔化すなよ……四星天剣……前の戦いにおいて鵺帛主ヤヌスに同化した貴様の願っていることは1つ
 ……再び一柱の神として黄泉帰ることだ……)
四星天剣(フフフ……俺とお前との戦いに決着は無かった……)
深淵王アビスロード(……何を言っている……?)
四星天剣(……我もお前も……人の前にひれ伏した……)
深淵王アビスロード(……)
四星天剣(だが……貴様を斃すのはこの俺である……俺以外に斃されるのは我慢ならん……だから……
 力を貸してやろう……)
・
・・
・・・
かれん「そろそろ、トドメかしら!?」
チキッ
第四の力フォース・フォースを構えなおすかれん……と、同時に、深淵王アビスロードと四星天剣との会話も終わる……
深淵王アビスロード「貴様はこの先……地獄を見る!」
かれん「ハッ!地獄の炎に焼かれている存在が何を戯言を!?」
深淵王アビスロード「ぬおあああ!!?」
ゴカアアアッ
かれん「くっ……何!?」
一瞬の閃光……飛び散る炎……
かれん「……どういうこと!?」
深淵王アビスロード「……いくぞ!歳殺陽天さいさつようてん!」
ドンッ
一気に踏み込みスピードが増す
かれん「くっ……」
ゴガンッ
なんとか斬り込みを受けるかれん
深淵王アビスロード「地獄を見るといったであろう!?歳殺陽天さいさつようてん……」
かれん「……なるほど、そういうこと……四星天剣を取り込んだ……あるいは……四星天剣が入り
 込んだ……いいわ……なぶり殺すなんてイヤだもの……」
バババッ
距離をとるかれん
かれん「灼炎極舞刃しゃくえんきょくぶじん!」
ジュオアッ
透明な炎が深淵王アビスロードを襲う
深淵王アビスロード邪龍烈覇刃じゃりゅうれっぱじん!」
ギャオオオオオッ
闇の闘気でできた龍が透明な炎に喰らい付く
かれん「はああああ!!!」
深淵王アビスロード「ぬおおああああ!!」
ズグオオオオオオオオオオッ
かれん、深淵王アビスロード「くっ……」
2つの技がぶつかりあい、爆発が巻き起こる
かれん(面白い……かんなを斃す前にこいつを斃してあげるわ……)
……白熱する2人の戦い……決着はどうつくのか!?


続

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