Eighter -Chaos Desorder-
41ster 〜月輪がちりん旭陽きょくようの狂宴 A〜



#0
かんなを憎み、Eighterに挑んで敗北したかれん……今回はそんなかれんが……ついに、闇の力を使いこなし
かんなとの最終決戦に臨む……その全貌を綴ったファイルである……
※ついでに何故かれんがかんなを憎むのか……その理由も分かったり、分からなかったり……(どっち?)

#1
歴史の墓場、某所
白拍子かれん「……ついに見つけたわ……Kくろの墓標……」
オーパーツCP(現段階ではまだ名称はヒ・ミ・ツ)←おい!を片手にかれんは動き出す……
かれん「待っていなさい……かんな……今度こそ……あなたを……たおす!!」
ズオオオオオッ
辺りに邪気が迸る……
歳殺陽天さいさつようてん(フフフ……いいぞ……かれん……)
歳殺陽天さいさつようてんも……かれんの邪悪な執念に同調する……
かれん「かんな……今回は、この魔剣・第四の力フォース・フォースで……フフ……かんな……見てなさい……」
※何!?そのダジャレめいた名前の兵器!?
・
・・
・・・
歴史の墓場、Kくろの墓標
かれん「……」
かれんの前方には……巨大なカオサイト製造の厳重な封印のなされた棺が聳え立つ
ザッ
歳殺陽天さいさつようてん(待て……)
かれんが一歩足を踏み出そうとしたその矢先、歳殺陽天さいさつようてんがかれんを制止する
かれん「……ふぅん?」
ギュルウンッ
そして、かれんの目の前に4つの空間の歪み
ズオオオオオオオオッ
*「……早々に立ち去れい……」
1人は聖なる炎を身に纏う、36万5千の『灼眼』と、36の『炎翼』を持つ女神……慧載駈エノク。
1人は人やものへ対し死の予言を行う、永遠・永劫を象徴する男神……靄嗚遠アイオーン
1人は聖なる大地から数多の生命を育む大地の女神……檻巫委鏨オリフィエル
1人は千の魂を持ち、天空より生命を奪う星の闇の女神……弩駐jヌゥト
かれん「……うふふふふ……」
慧載駈エノク「……何故、この地に足を運んだ……人の子よ?」
靄嗚遠アイオーン「死に急ぎたいのならば……永劫の死を与えてやらんこともないぞ?」
かれん「……死ぬのは……貴方の方よ……靄嗚遠アイオーン檻巫委鏨オリフィエル「愚かな……」
かれん「……それはどうかしら!?……それにね……今回は貴方達と遊んでいる暇は無いのよ……」
弩駐jヌゥト「『遊ぶ』……!?人の分際で……神にかのような暴言を吐くとは……」
かれん「……何も、分かっていないのは……貴方達の方でしょう?」

#2
慧載駈エノク「……歳殺さいさつ……陽天ようてんか!?」
歳殺陽天さいさつようてん(フフ……)
答えない歳殺陽天さいさつようてん……だが、4人の神は既にそこにいるのが歳殺陽天さいさつようてんであることを知っている。
靄嗚遠アイオーン「なぜ……」
かれん「なめないで……貴方達如きでは私の相手にならないわ……第六聖天・慧載駈エノク、第五聖天・檻巫委鏨オリフィエル、
 第六獄天・靄嗚遠アイオーン、第五獄天・弩駐jヌゥト……」
檻巫委鏨オリフィエル「……確かに……かつて次期第七獄天にまで抜擢され……そしれ、更にその上に昇りつめた貴方
 が相手では……我々では荷が重い……」
冷静に判断を行う檻巫委鏨オリフィエル……この場にいる4人が束になってかかったところで……歳殺陽天さいさつようてんに敵わないこと
は理解している
歳殺陽天さいさつようてん(フフフ……)
弩駐jヌゥト「だが、そちらとて忘れているわけではあるまい……」
靄嗚遠アイオーン「……人に憑いたその状態で……純粋なる神には敵うまい……」
※神の力を全て受け止めるだけの器は……人間には備わっていない……故に、かれんに憑依しているような
 今の歳殺陽天さいさつようてんは本来の力の半分……いや、20%も出せない……
靄嗚遠アイオーン「滅してもらうぞ、人の子よ……」
ドワッ
4人の神の……それは通常の人間ならば用意に魂を溶かし尽くされ、廃人となる脅威……それが、辺りを
濃密に包み込む
かれん「……貴方達こそ、後悔なさい……第八聖天、第八獄天を呼べばよかった……と……」
靄嗚遠アイオーン「ほざけぇ!!」
かれん「光焔熾こうえんし!」
第四の力フォース・フォースを炎で覆うかれん
慧載駈エノク「愚かな……炎は我の翼にて、我の眼……」
ゴゴオウっと慧載駈エノクの炎が燃え盛る
かれん「だったら……そのまま炎に焼かれて死になさいッ!獄U極舞刃ごくいくきょくぶじん!」
ボシュアアアアッ
慧載駈エノク「ご……がっ!!!?」
靄嗚遠アイオーン「何!?」
弩駐jヌゥト「馬鹿な……人の身で……神を!!?」
油断していたこともあった……相手が人間である以上、神に一矢報いることなどありえないと思っていた……
そんな思想を……かれんは一刀のもと斬り捨てた……
そう……文字通り、慧載駈エノクを斬って、捨てた……滅したのである……
靄嗚遠アイオーン「貴様あ〜〜〜!」
グオッ
かれん「ふふん」
ザブッ
慧載駈エノクが滅されたことに怒りを顕わにする靄嗚遠アイオーン……だが、かれんが瞬時に間合いを詰め、靄嗚遠アイオーンを貫く
靄嗚遠アイオーン「ぐ……おおおお!!!?」
バシュウウウウッ
弩駐jヌゥト「馬鹿な……!!?」
……神の位は……数字が上がるほど、力が上……そして、かれんは今、第六の位を持つ神を2人とも瞬殺
した……それが意味するところはただ1つ……第五の位を持つ弩駐jヌゥト檻巫委鏨オリフィエルではもはやかれんに敵うこと
はない……
檻巫委鏨オリフィエル「ありえん!!?」
かれん「さようなら……第五位」
ズバシュアアアッ
弩駐jヌゥト檻巫委鏨オリフィエル「が……がああああ!!!!?」
ボシュウッ
……そして、かれんは非情にも弩駐jヌゥト檻巫委鏨オリフィエルをも滅殺……そのまま棺へと向かうのだが……果たして
そこには一体何が……!?


続

前の話へ 戻る 次の話へ