Eighter -Chaos Desorder-
39ther 〜隕石は兄妹にかしずく A〜



#0
これは……とある兄妹の野望を綴ったファイルである……
全ての野望は……馬鹿げた理想から始まった……

#1
事の起こりは今より5年前……
東京都、某所
*「とにかく、こんな研究、ウチでは出来ませんね……」
*「な……なぜです!?」
とある研究所にてある兄妹……兄を願星ねがいぼし裕二、妹を願星ねがいぼし理恵と言うのだが……その2人は壮大すぎる理論を
持ち込み、研究を行いたかったのだが……
願星ねがいぼし裕二「どうしても……?」
*「当たり前だ!こんな馬鹿げた研究……誰が支持するってんだ!」
祐二「ぬ……ぬぬ……ぬぬぬ……」
願星ねがいぼし理恵「兄さん……」
兄妹が持ち出したプロジェクト……それは『アステロイドの一掃計画』……だが、そんなプロジェクト……
誰一人として賛同しなかった……当然である……誰も、そんなこと、実現できると思わなかったからである
祐二「くそっ!!覚えていろ!!貴様らに必ず神の鉄槌を落としてやる!」
*「フン……出来るものならやってみるがいい……負け犬とメス犬が!はははは!!!」
祐二、理恵「ええい……」
だが……後、世界は……2人に敗北しかけるのであった……
・
・・
・・・
それから5年……
東京都、国際威嚇機構
またの名をISM(International Saberrattling Machinery)というその施設は……願星ねがいぼしがこつこつとローン
を組んでようやく築き上げた居場所であった……
※何気に健気なんですね……この兄妹……
祐二「……やつらは我々を認めなかった……」
理恵「……だが、私たちの技術は本物よ……」
祐二「フフフ……だから、今こそ、俺たちの力を見せてやる!!」
理恵「ええ!!」
と、言うわけで、早速、最終実験へと入る兄妹
祐二「E305を……」
理恵「これね……」
カタカタカタカタ……
理恵がE305と呼ばれる物体を操作すると……それに伴いディスプレイにも映像が映し出される……
何のこともない実験なのだが……問題なのは……その映像……それは隕石が木星に衝突するというもの
だった……
祐二「……完璧だ……」
祐二が感嘆の声を上げる……
理恵「ええ……流石ね……」
……理恵が操作しているコンピューター……それは……Eighterにあるアトランティスと同型のオブジェ
であった……

#2
祐二「オーパーツCP……ムー……」
……それは、九大オーパーツCPがひとつ、ムー……
理恵「現存するどんなスーパーコンピューターよりも高性能、演算処理速度も比較にならない性能……」
祐二「そして、隕石を掌握するシステムを標準搭載!!すばらしいじゃないか!!」
と、言うわけで唐突に判明。ムーに内臓されている固有システムは……小惑星のコントロール……
※きっと、スペースデブリの掃除のためとかに作られたんじゃないかな?(そんな曖昧な……)
祐二「世の中には地球軌道上の全人工衛星をコントロールするシステムがあるそうだが……あんなものはこの
 ムーに比べれば稚戯に等しい……」
※ちなみに、それはルパン三世y・『誰がために星は輝く?』に出てきた……クシャスラとアスマンだな……
祐二「早速、我々を認めなかったあの愚かな者どもに鉄槌を下そうじゃないか……」
理恵「ええ……そうしましょう……ふふふ……」
・
・・
・・・
東京都、某所
*「何だ!?メール……?」
突如、その研究所に1通のメール……
『貴様は我々の技術を認めなかった……だからこそ、今、貴様に神の鉄槌を……隕石を落とす! 願星ねがいぼし』
*「……何をわけのわからぬことを……」
ズゴゴゴゴゴッ
*「しょ、所長……空を……」
*「どうした!?」
*「隕石が……」
*「な……なんだと!」
ドガアアアアアッ
隕石直撃!その研究所は炎上し……そして、勤めていた研究員は全員死亡するという事態に陥った……
無論、誰も、故意に隕石を落としたなどと考えず……その悲劇は、単なる事故として処理されたのであった
東京都、ISM
祐二「フハハハハ!!!」
理恵「うふふふふ……」
まずは、復讐を果たし……兄妹は御満悦である……
祐二「さぁて……」
理恵「ええ……次は……」
祐二、理恵「全面的に降伏してもらおうか……」
そして……そのまま欲望と狂気に呑まれた兄妹は……次の標的ターゲットを世界に広げ……世界を支配しようと目論む
のであった……
・
・・
・・・
アメリカ、NASA
ピピッ
*「……全面的降伏を要求する!?……」
突如、NASAのメインフレームにアラートと同時にメッセージが届く……
*「従わなかった場合には隕石を落とすと……」
*「馬鹿馬鹿しい……」
*「所長……HSTが何者かによって操られています」
※HST……ハッブル宇宙望遠鏡のこと。
*「何!?」
*「これを……」
木星に次々と落ちていく隕石
*「……まさか……本当に……」
*「偶然などということはありえません……隕石の飛来してきた方向は火星側ですし……」
※ってか木星といえど、そんなに隕石おとして大丈夫なのか!?
……果たして……世界は願星ねがいぼし兄妹に支配されてしまうのか!?


続

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