Eighter -Chaos Desorder-
37ther 〜闇に魅せられた侍 A〜



#0
今回はEighterの五ェ門(何!?)こといさむがメインのエピソード……
ある日、いさむが師匠のいた道場を訪れると……そこでは……

#1
天四斗あまよと、剣聖剣術道場
剣聖丈太郎が開いた道場として(一部の侍に)有名な場所に、いさむはやってきた。
※一部の侍って……侍すら殆どいないこの現在、無名なんじゃないのか!?
某敢それがし・いさむ「む!むぅ!?」
いさむがそこを訪れると……普段しまっているはずの門が開いている。
※普段閉まっているというか、いさむが普段閉めているのです
いさむ「こ……これは!?」
ダダッ
窃盗か!?と早速被害状況を確認してみると……道場に収めていたー砕がんさい鋼砕こうさいがなくなっている……
いさむ「どういう……!?」
師匠……拙者、一生の不覚でござる……と道場の床に拳を突き立て、いさむは嘆くのであった……
・
・・
・・・
天四斗あまよと、Eighter本部
いさむ「力を……貸してほしいでござるよ……」
早速、いさむがEighter本部へ戻り、協力を要請しようと思ったのだが、その時、あろえがいさむに話しかけてくる
百鬼あろえ「あ、いさむさん、あなたに果たし状が届いていましたよ……」
いさむ「む……拙者に……で、ござるか!?」
あろえ「月伊逵つきのい・おおじ……ってなってますけど……宿命のライバルか何か?」
いさむ「そのような御仁……拙者は……存ぜぬでござるよ……」
だが……とりあえず、中身を見てみるいさむー砕がんさい鋼砕こうさいは預かった……帰して欲しければ我が元まで来い! 月伊逵つきのい・おおじ』
果たし状の中にはこのようなことが記載されていた
いさむ「なっ!?……では、この御仁が!!?」
梓與鷹よたか「……あ〜〜、ところで、いさむ、先ほど言っていたことは……もしや……」
協力依頼ってなんだったの……?と與鷹よたかが口をはさんでくる
いさむ「……無論、ー砕がんさい鋼砕こうさいが盗まれたことについてでござる」
雨水おぼろ「しっかし……無用心じゃないの?誰も居ない道場に置き去りにするなんて……」
いさむ「あそこは拙者にとって思いでのある場所でござる……ならば、そこに収めることが……」
與鷹よたか「と、言うかよく、そこに刀があるなんて分かったな……普通、分からないんじゃないか!?」
一同「……」
與鷹よたかの最もな突っ込みに一堂は沈黙する……
おぼろ「……そう言われると……そうよねぇ……」
白拍子かんな「……月伊つきのいさんはどうやら地田さんの知り合いだったようですよ」
と、かんながそこへ助け舟を出す
※地田の知り合いで月伊つきのい……アレですね。九星団のメンバーを引きずって、地球に対して月ってことですね?
 分かります。

#2
いさむもとより殿の?」
かんな「はい。ただ、彼はみたび明鏡止水流ではなく、朏邏詠鳴剣ひらいえいめいけんを極めんとしていたようですが……」
かんなの超運による追加情報
いさむ「……その御仁が……何ゆえ……いや、とにかく、行けば分かることでござるな……かたじけないで
 ござるよ……」
グッ
と、言うわけで、明星幻爪みょうじょうげんそうを握り締め、いさむは指定された場所へと出陣する……
天四斗あまよと、某所
月伊逵つきのい・おおじ「来た……か、いさむ……」
ズオオオオオオオッ
異様な邪気がおおじを包む……
いさむ(くっ……何でござるか!?……この邪気は……萌殿とは違う……強いて言うならば……これは
 ……かれん殿のそれに似ている気がするでござる……)
おおじ「行くぜ!いさむ!お前の剣……見せてみろぉ!」
ゴアッ
二刀流、刀を上段に掲げ、そのまま飛び掛るおおじ
ズギャインッ
襲い来る兇刃を軽々と回避するいさむ
いさむ「拙者の剣は見世物ではござらん……」
おおじ「ハッ!」
ゴビュオアアッ
いさむ「ぬ!?うっ……」
ザザザザザッ
凄まじい殺気を感じ取り、突如後退するいさむ
ピピッ
いさむ(……今のは……!?)
今のは……剣術ではない……といさむは思う……
おおじ「避けたか……だが、次はどうかな!?」
ひゅおっ
突如、いさむの前から姿を消すおおじ
いさむ「そこでござる!」
ガギンッ
そして、現れたる兇刃を明星幻爪みょうじょうげんそうにて受けるいさむ
いさむ「はっ!?……それは……!!」
おおじ「フフフ……気づいたか!?……そうだ……俺が使っている刀こそお前の欲しているものだ!」
おおじの持つ2刀こそ、ー砕がんさい鋼砕こうさいであった……
バチュインッ
おおじの刀を振りほどき、距離をとるいさむ
いさむ「なぜでござるか!?……なぜ、このようなことを!?」
おおじ「何故……か……地田が認めたお前の剣を見たくなった……ただ、それだけよ!」
ズオオオオオオッ
邪気はなおも増していく
いさむ「くっ……」
ザザッ
咄嗟に後退るいさむ……
いさむ(この御仁……力に魅せられ、我を忘れているようでござる……)
チキッ
刀を構えなおすいさむ
いさむ「……分かったでござるよ……某敢それがし・いさむ……参る!」
ゴアッ
いさむ、慢心を捨て、死合に挑む
コオオオオッ
清々しい殺気が辺りを覆い……
おおじ「ハッ!そうだ!!もっと俺にお前の剣を見せてみろ!!」
バッ
おおじも距離を取り、
いさむおおじ「うおおおおお!!!」
ドッガギャイインッ
一足飛び係り、そして、組み合う2人……
……果たしていさむは……力に魅せられたおおじを無事に引き戻すことが可能なのか!?


続

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