Eighter -Chaos Desorder-
36ther 〜女壬生狼みぶろ明殺みょうさつ者 C〜



#5
沢斗たくとそう……それは幕末から続く因縁……かくて、宿命の死合のなか、そうが覚醒したのであった……
斎藤そう「はあっ!」
ゴッ
素早い刺突が沢斗たくとを狙う
河上沢斗たくと「むっ」
ジャリンッ
ギインッ
だが、それをさばいて攻撃に移る沢斗たくと……
土方歳四「す……すごい……」
近藤iいさみ「……そう……」
松原忠美「これが……幕末から続く最凶の死合……なの?」
2人の攻防を辛うじて目で追うことができる……ってな位の一行は……ただ、驚嘆……
※ちなみに、萌は普通に2人の動きを追えます。まぁ、当然ですが……
そう「はあっ!天狼碎牙てんろうさいがっ!」
ドッ
沢斗たくとの隙を見て、左片手一本刺突が襲う
沢斗たくと黒天砕こくてんさい!」
対して……影すら見えぬ剣閃でそうに応戦する沢斗たくと
ヒュオアッ
ズガガギンッ
刺突のきっさきを刃で受ける沢斗たくと
ギリギリギリギリッ
沖田総花「なっ……なんて戦い!?」
そのまま危うい均衡を保ちつつ両雄は組合……
そう沢斗たくと「ぬおおう!!」
ギャッ
ズバシュアアアッ
均衡が崩れ、そのまま両雄は刺突を決め……お互いにダメージを負う……
そう「……くう……」
沢斗たくと「……やるね……でも、そう来なくちゃこの戦いの意味が無い……」
チキッ
強者と巡り合えたことに喜び、刀を構えなおす沢斗たくと……
そう「……無駄に長々と続く宿命の死合なんて……今日で終わらせるッ!」
ドドドドドッ
そうそうで、決意を新たに早刺突をかます
沢斗たくと「だったら……虚転移うろてんい」
ヴオムッ
一気に背後を取って斬りかかる
冥時みょうじ萌「む!?」
その時、萌は今の沢斗たくとの技を見て思った……今のは……明らかに空間を渡った……と……
そう「なめるなぁ!」
ガギンッ
だが、そうはすぐさま反転して斬り込む
沢斗たくと「ほおお……」
そう「せええい!!」
ブウンッ
そのまま沢斗たくとを弾き飛ばすそう
そう「はあああ!!天狼駈串てんろうくかん!」
ドドドドッ
更に、突進しながら沢斗たくとに迫り天狼碎牙てんろうさいがを放つ
沢斗たくと「はっ!水走刃すいそうじん!」
ドッ
水の上すら走る勢いで走り、斬撃を食らわす
ガギャインッ
ブシュウッ
そう沢斗たくと「くっ……」
技と技……刀と刀……信念と信念とがぶつかり合い、、双方ダメージ……だが、決め手には程遠い……

#6
ズズズ……
そう「……天狼鎚鏨てんろうついえ」
ドウンッ
殺気を収束しつつ、ジャンプして逆手で刀を持って突きおろすそう
沢斗たくと「はあっ!疾空刃しっくうじん」
ズギャギインッ
上空に向けて刺突を繰り出し、そうの刺突を受け止める
iいさみ「また……きっさき同士で!?」
再び危うい均衡を保ちながらきっさききっさきがぶつかり、動くに動けなくなる……
そう「この間合いならば互いに外さん!!」
沢斗たくと「うん、そうだねぇ……」
グググググッ
そう「はああ!!」
ゴアッ
暫く組み合ったまま動かなかった両雄だが……先に均衡を崩したのはそう……真っ先に沢斗たくとに突きかかる
歳四「決まった……」
総花「いや……」
勝負はこれでついたかに思えたのだが……
沢斗たくと虚転移うろてんい」
ヴオムッ
ドガアアッ
咄嗟に空間転移して刺突を外させる沢斗たくと
そう「くっ……」
バッ
ギュインッ
すぐさま体制を立て直して超絶の反応で突きかかるそう
沢斗たくと「うおっとぉ……」
……だが、それを更に超絶野反応で回避する沢斗たくと
そう「ちょこまかちょこまかと……」
沢斗たくと「ただ逃げているだけじゃないんだけどね……」
バッ
そう「くっ……」
ピピッ
逃げると見せかけて斬り込む……これぞ幕末の人斬りの剣の極意……
※ってか、今は幕末じゃなく現代なのですが……
そう「……次で殺ってあげるわ!沢斗たくと!!」
グオオッ
そうの殺気が増す
沢斗たくと「こっちがね……」
ドオッ
沢斗たくと沢斗たくとで殺気を吊り上げる
そう「はあっ!天狼真牙てんろうしんが雙廻ふたつえ」
ゴガアッ
間合いの無い状態からさらに足を踏み込み天狼碎牙てんろうさいがを放つ
沢斗たくと龍虎相縛りゅうこそうばく!」
ギュオアアッ
それに対し、沢斗たくとは斬撃を放ち、時間差で衝撃波を飛ばす
ドオンッ
そう沢斗たくと「ぐうう!?」
ドダダンッ
技と技のぶつかりあいによって生じた衝撃で吹き飛ぶ2人
バキャアアッ
ベキベキベキッ
一同「なっ!!?」
その技の衝撃、威力に耐えられなかったのか……双方、刀が砕ける
忠美(刀が技に耐えられなかった!?……なんていう威力なの!?)
そう「ぐ……くう……」
沢斗たくと「……やれやれ……ここまで出来るとはね……」
吹き飛ばされ……先に立ちあがったのは沢斗たくと……
沢斗たくと馮祖ひょうその力が強かったのか……それとも、歳星黄幡さいせいおうばん流に耐えられなかったのかな……」
そう「何……ぐく……」
冷静に分析する沢斗たくと……まだ……立ち上がれないそう
萌(歳星黄幡さいせいおうばん流……か……)
沢斗たくと「またね〜〜、そうちゃん。次逢うときを楽しみにしているよ……」
ダダッ
そう言い残すと脱兎の如くその場を去っていく沢斗たくと
そう「待……て沢斗たくと……その呼び方はやめろッ!!」
立ち上がると共に叫ぶが……もはやそこに沢斗たくとはいない……
一同(怒るポイントはそっちなの……!?)
こうして、刺客を撃退した閣氏カクシ新撰組であったが……そうVS沢斗たくと……宿命の戦いは始まったばかりだ……


END

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