Eighter -Chaos Desorder-
35ther 〜包丁がいている B〜



#3
超巨大包丁・津魔刃喰つまはじきを軽々と扱い、高速で移動もこなす月宮虐つきのみや・しいた
冥時みょうじ萌「……」
それを目の当たりにした萌にはつぅっと一筋の冷や汗……
月宮虐つきのみや・しいた最終警告心精法FSWS……己の内に秘めたる殺人潜在能力を解放しパワーアップを図るこの技……
 どこまでついてこられるか!?)
しいた「来いやぁ!!孤高の剣鬼ぃ!!」
萌「ハッ!斬空破ざんくうは!」
ドドドドドドッ
挑発に乗り、萌は無数の剣閃を飛ばす
しいた「うおおお!!輪斬り!」
ババスッ
それに対し、津魔刃喰つまはじきで横薙ぎを繰り返して剣閃を相殺するしいた
しいた「おお〜〜りゃあ!!線斬り!!」
ドドドドドドドドッ
更に間髪いれずに次の技を繰り出すしいた……短冊斬りより細く斬る斬撃が萌を狙う
萌「絶天突牙ぜってんとつがッ!」
ババババシュアアアッ
萌も負けてはおらず、四本の刀を使い切り刻んで応戦……互いの技は相殺される
ダダンッ
ザッ
そのまま距離を置いて対峙する両者……
しいた「……ならば……筒斬り!受けてみよ!!」
ゴアッ
一気に飛びかかり、まずは頭を落としにかかる
萌「おおお!!」
ガギンッ
だが、しいたの重量のこもった一撃は……簡単に左の2刀で受け止められる
しいた「な……なに!?……この俺の会心の一撃を!?」
ズオオオオッ
驚きを隠せないしいた……そして、その一瞬の隙に……萌の邪悪な殺気が迸る
萌「おおおお!絶氷突槍ぜっひょうとっそう」
バキバキバキバキッ
氷の槍が突き出てきてしいたを突き刺すと共に弾き飛ばす
しいた「うぐおああ!?」
ザッ
萌「ハッ!絶氷烈繭ぜっひょうれっけん」
ガキインッ
そして、次の瞬間には、別の技を駆使してしいたを氷の檻に閉じ込める
しいた「甘いわ!」
ゴバキャアアアッ
だが、閉じ込めたかと思いきや、氷の壁を破壊して出てくるしいた
萌「ほう……」
しいた標的材料のくせに生意気なぁ!!殺人者料理人に刃向かった標的材料がどうなるか思い知らせてやるぜ!!吹火炎翔フランベ!」
ボウッ
ドゴアアアアッ
炎の刃が萌に襲い掛かる
萌「転移衝てんいしょう」
ヴオムッ
が、空間転移して回避、と同時に攻撃を仕掛ける
しいた「それも……もはや通じないぜ!!」
ギャギンッ
背後から迫る刀をいとも簡単に受けるしいた

#4
萌「……」
空間を転移し、斬りこんだのを受けられたことに対し、別に何の感慨もわかない萌……
※萌にとって空間を転移するってのはもはや単なる小技の1つに過ぎない……ってことなんですね
しいた「ぬおあああああ!!」
ドオンッ
そして受けた刀を一気に圧し返すしいた
萌「ぬ……ぐぐ……」
ズザザザッ
ダンッ
飛ばされつつも何とか体勢を立て直す萌
萌、しいた「……」
ジリジリッ……
……2人は武器を構え直し、そのまま暫く対峙する……
しいた「どうやら貴様は普通の技では殺せないようだな……」
ビシイッ
津魔刃喰つまはじきを突き付けて
萌「フン……だったら、どうした!?」
チキキッ
萌も萌で元屠歳殺げんとさいさつ流、四屠しとの陣を構え直し、気を引き締める
しいた下拵え通常技が通じない相手にはなあ……創作料理奥義ってモンがあるのよ!!」
※いや、料理の前に下拵えがあるってものであって……下拵えも何もなく料理は出来ないと思うのだが……
 なかなか本末転倒しちゃってますが……そもそも、死合でも通常技でちまちまと体力を削って大技でドカン
 とやるのが定石だと思うんだが……
しいた「これぞ漢の滅殺料理ってヤツを見せてやるぜ……来いや!」
ぐおおっ
津魔刃喰つまはじきを構えて萌を誘う……
萌「……よかろう……貴様が奥義を使うならばこちらも奥義を持ってお前を殺すまで!」
しいた、萌「はああああ!!!」
ドゴゴゴゴゴゴゴッ
殺気があたりを覆い尽くす
ビシッ……ビシビシ……
土方歳四「あわわわわわ……邪気で……殺気で、建物にヒビがぁ……」
壁に入るヒビを見て、1人うろたえる歳四……こんなことなら本当に外で死合ってもらうんだった……と改めて
後悔する……
斎藤そう「……決まったな……」
一同「え!?」
と、そんな中そうは勝負の行く末を予言……そのままその場を去って行ってしまう
歳四「あ、ちょっと……」
しいた血外亡斃ちげなべ」
ドッ
対峙したまま動かない両者だったが……先に動いたのはまたしてもしいた……
萌をズタズタに斬り裂いて血と肉で赤い鍋物を作ろうとする
萌「太乙煉無陣たいいつれんぶじん!」
ズバシャアアアアッ
だが、技の発動は萌の方が速かった……邪悪な剣圧でしいたを斬り裂く
しいた「!!!?」
何が起きたのか分からない様子のしいた……
萌「貴様ごときがこの俺様を殺そうなんぞ1000万年早いんだよ!!」
しいた「お……ごああ!!?……この……俺もたおすとは……だが……だがなぁ……まだ……
 未知葉呂みちばろ殺人料理一派は終わりではない!!次こそは……貴様……をぃお!!?」
バラバラバラッ
そして津魔刃喰つまはじきごと、バラバラになるしいた。
萌「フン、下らない……」
パチリッ
死合を追え、萌も邪眼を戻し、納刀を行う……
……と、言うわけで、萌 VS θ……この死合は萌の勝利に終わる……
もしや今後も未知葉呂みちばろ殺人料理一派が萌を付けねらって襲ってくるのか!?……
※まぁ、あと1人くらいは……次はιイオタかな?(お〜〜い……)
……だが、それはまだ別の話である……


END

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