Eighter -Chaos Desorder-
35ther 〜包丁がいている A〜



#0
……これは、未知葉呂みちばろ九三郎率いる殺人料理一派と閣氏カクシ新撰組(主に萌)との死合を綴った物語……

#1
某所
*「うおおおっ……脆太ぜいたぁ……お前の仇はぁ……俺が必ず殺って殺る!!」
ガカアアアッ
雷鳴と共に号泣する漢……この漢こそ……殺人料理人、未知葉呂みちばろ九三郎の弟子が1人……
数日後……
天四斗あまよと、ウルフ・ミブ
芹沢しぎ「ヒック……お客さんよぉ〜〜〜」
松原忠美「はい……って!?」
しぎがつれてきたお客は……どう見ても刺客だった……何せ血の匂いがひどい上に服装は返り血で黒ずみ、
さらに全身より長いエモノを背中に背負っている……
忠美「ちょ、どこがお客よ!敵でしょ!!敵!!」
呆れてものも言えない忠美であった。(いや、言ってますが……)
*「俺は月宮虐つきのみや・しいた……10番目の漢と呼ばれている男だ……脆太ぜいたを殺したヤツを滅殺料理しに来た!……
 出て来い!そこにいるのは分かってるんだ!」
忠美(ζの次はθですかい……)
沖田総花(……そういえば、ζとθの間にはηイータがあったと思うんだけど……)
※ちなみに、ηイータZUゼッツーじゃないのでやめました。(何!?その理由!?)
冥時みょうじ萌「フン……仇討ちか……」
と、そこへ……当事者たる萌が参上……
月宮虐つきのみや・しいた「孤高の剣鬼……てめぇか!?脆太ぜいたを殺したやつぁ!?」
萌「……それが……どうした?……お前も俺に歯向かうのならば……斬るぞ?!」
殺気を飛ばすしいた……萌も萌で邪悪な殺気を辺りにまき散らす
土方歳四「……ちょっと待ちなさい……」
と、そこへ騒ぎを聞きつけた歳四がiいさみと共に参上する。
歳四「どうしてもこの場で殺るというのならば……」
しいた「殺るのならば!?」
近藤iいさみ「修練場で決戦しなさい!!」
一同「ええ〜〜!?許可するの!?」
iいさみがそう宣言し……その場に居合わせた一行は驚き叫ぶ
iいさみ「……ええ。壬生狼みぶろに後退は無いわ!!さぁ!萌……あなたの剣を見せてあげなさい」
萌「……フン……」
・
・・
・・・
と、言うわけで萌としいたは修練場へと足を運ぶ
ウルフ・ミブ、修練場
しいた「この俺様の殺人者料理人魂、篤と見よ」
ブオンッ
背中に背負った全身よりでかい包丁を振りかざししいたは叫ぶ……
……もはやそれは包丁の域を超えており……某黒い戦士のアレも敵わないくらいの代物だった。
※そんな大げさな……
しいた「フフフ、殺人奇剣、津魔刃喰つまはじき……貴様を滅殺料理する刺身包丁だ!」
萌「下らん……」
ズオオオオッ
萌は一笑し、右手に2刀、左手に2刀の……お馴染みの元屠歳殺げんとさいさつ流、四屠しとの陣……そして、邪眼解封で応える
そのまま両者は対峙して暫く動かなかったのだが……突如、一気に双方飛びかかる
しいた「どおあああ!!」
萌「ハッ!」
ゴギャイアアアッ
双方飛び込み……しかし、超巨大刺身包丁の重量差の前に萌は弾き飛ばされる
萌「チッ……この馬鹿力が!!」
ザガガガガッ
弾き飛ばされつつも体勢を立て直す萌……

#2
しいた砕氷降下クラッシュアイス!!!」
ドギャギャギャギャギャギャッ
だが、体勢を立て直すまで待ってくれるようなしいたではない……氷のつぶてが萌に向かって降り注がれる
萌「フン……転移衝てんいしょう」
ヴオムッ
空間転移して背後を殺る
しいた「おおおお!!」
スカッ
そして……背後に迫る萌を回避するしいた
しいた(……やりおるわ……さすが脆太ぜいた滅殺料理しただけのことはある……)
しいた「だがなぁ……俺を脆太ぜいたと同じだと思ってかかると後悔するぞ!!」
ズドゴオオオンッ
ごわああぁあああ〜〜〜んッ
床に一撃……ウルフ・ミブが振動する。
一同「ぐぅうう〜〜〜!?」
歳四「……iいさみさん……この場で死合わせたのは……ちょっと無謀だったんじゃない?」
今更ながら、外でやってもらえばよかった……と歳四……
斎藤そう「……今更外で殺れといっても無理な話だろう……だったら、この建物がもつ事を祈るしかない」
一同「……」
iいさみの代わりにそうが答える……
・
・・
・・・
萌「重い武器に振り回されて……そんな動きで俺を殺せると思うな!!」
ババシュアアアッ
しいた「ぬうご!!?」
超巨大刺身包丁……威力はデカいが、動きは鈍い……その隙をつき、萌が襲いかかる
しいた「チィ……ならば……奥の手を使う……おおおおお!!最終警告心精法FSWS!」
ドズオオアアアアアッ
萌「ぬ!?」
一同「こ……これは!?」
突如、しいたの邪気が増幅する。
しいた「フフフ……俺がこれを使ったからには貴様の死は絶対だ!!」
萌「邪気が少し上がったところで……」
自信満々に叫ぶしいた……そして冷静に萌は語る……
しいた「ハッ!」
ドヒュオッ
一同「なっ!?消え!?」
萌「転移衝てんいしょう」
ヴオムッ
ドゴアアアアッ
萌が咄嗟に転移した次の瞬間、今まで萌が居た場所に亀裂が走る
しいた「フハハ!!どうだ!!」
萌「……フン、面白い……ただ殺すだけじゃつまらないからな……」
ゴゴゴゴゴゴッ
萌も殺気を吊り上げる……
歳四「ちょ……この建物……誰が改修すると思ってるの!!?」
そんな、叫び声は多分、虚しく終わるだけだと思います……ま、それはそれで、さておいて……2人の死合
は……どうなる!?


続

前の話へ 戻る 次の話へ