Eighter -Chaos Desorder-
34ther 〜クリスマスの虐殺 A〜



#0
……それは、クリスマスのシーズンに起こった大事件……
※ちなみに、極悪なウィルスによるパンデミック……のような事件ではありませんので要注意。

#1
東京都、警視庁
バムッ
警官「け、警部……コレを!!」
中川邦武ほうむ「うん!?」
勢いよく部屋の中へ入ってくる警官は……手に紙切れを持っている……
邦武ほうむ「んなっ!?これは……!?」
『今年のクリスマスは……血で染める!!止められるものなら、止めてみな!!』
その警官の持っていた紙切れには……そう書かれていた
邦武ほうむ「殺人予告……かッ!?」
ドタバタッ
警官「警部!!殺人事件です!!」
と、そこへ、更に別の警官がやってきて、被害報告を叫ぶ
邦武ほうむ「な……んだと!!?」
警官「殺されたのは女性で……血で真っ赤に染め上げられており……」
邦武ほうむ「くっ……遅かったか……」
大至急警官は警備を行うことになったのだが……季節は12月……早いところでは11月からクリスマス
へ向け準備をしており、また更に早い店では新年明けましておめでとうなどの垂れ幕が下がっている。
※……そんな季節を先取りした店はねぇよ!!
・
・・
・・・
そして、早速対策本部を設置したのだが……
警官「警部……この時世……我々が動き回っても……いいぇ、動き回っていることは……やはり世間
 から見ても……」
邦武ほうむ「しかし、相手は連続殺人をほのめかしているのだぞ……しかも、無差別と来た……」
クリスマスムードを壊すわけにはいかんが……警備も重要だ……と中川
警官「ですが、賑わう街中を厳戒態勢で警備するというのは……売り上げが下がると苦情が来ており……」
邦武ほうむ「フッフッフ……だったらいい考えがあるぞ!」
と、中川警部がチッチッチと指を振りつつ語る
警官「なっ!?本当ですか!?」
邦武ほうむ「ああ、季節がクリスマスなら……こっちもクリスマスなコスで警備をすればいいのだ!!」
一同「はい!?」
邦武ほうむ「どうだ?これなら、警官だと怪しまれることも無く、クリスマスも楽しめ、売り上げも下がらない……
 まさに一石三鳥だな」
警官(アンタ、単にクリスマスを楽しみたいだけだろ……)
邦武ほうむ「更に街角でクリスマスに出合いも……おっ!ひょっとして一石四鳥じゃないか!?」
一同(……仕事中に出合いを求めるのは……どうなのか……)
じと〜〜っと中川警部を睨みつけてみるものの……どういうわけか反対意見も出ず……結局クリスマスな
コスをして警備にあたることに……
・
・・
・・・
東京都、某所
警官「警部……これ、結構楽しいですね……」
邦武ほうむ「フフフ……だろう?」
街に溢れるクリスマスチックな警官たち……
*「きゃ〜〜〜、人殺しよぉ〜〜〜!!」
警官「な……何ぃ!!?」

#2
しかし、警備の最中、第2の殺人事件が発生……すぐさま現場に駆け付けるクリスマスコスな警官一行……
邦武ほうむ「ふぅむ……今度の被害者は男性か……」
警官「ぜは〜〜、ぜは〜〜、ぜは〜〜」
と、そこへ息も絶え絶えな警官が1人……
邦武ほうむ「どうした!?お前は確かか犯人の追跡を命じたはずだが……」
警官「すみません、警部……普段の格好と違うもので……動く辛く……逃がしてしまいました!!」
一同「んなっ!!?」
邦武ほうむ「くそっ……折角クリスマスを楽しめる作戦だったのに……まさかこんな落とし穴があるとは!」
一同「やっぱりクリスマスを楽しみたかったんかい!!!」
中川警部の発言に、一行は呆れるしかなかったという……
・
・・
・・・
天四斗あまよと、Eighter本部
邦武ほうむ「……と、言うわけなのです。今現在、東京都で無差別連続殺人事件が発生しておりまして……」
梓與鷹よたか「は……はぁ……」
例の如くクリスマスコスでEighterに依頼に来る無能警官
百鬼あろえ「……あの……その格好……何?」
クリスマスな格好をしている一行に……思わずあろえが問いかける
邦武ほうむ「フッ……この格好こそ、クリスマスシーズンに対応した……」
警官「あ〜〜、警部はああ言ってますけど……実はクリスマスを楽しみたいだけなんですよ」
キリっと言う中川警部……を無視して警官の1人が真相を告げる
一同「……」
それでいいのか、警察よ……と言いたくなる一行であった……
てってれ〜ってってっててってれ〜っててっ♪てってれってってってって〜♪
と、そのとき警官の携帯が鳴る。(着メロは銭形マーチのつもり)
邦武ほうむ「はい。もしもし……何ぃ!?第3の被害者!!?……で、……そうか……」
警官「警部……?」
邦武ほうむ「ああ、我々は至急戻らなくてはならなくなった……が、依頼のほう、お願いします」
ドタバタッ
そして、警官たちは去っていく
與鷹よたか「あ、ちょっと……」
まだ、受けるとは言っていないのだが……と與鷹よたか……しかし、そんな言葉を聞く前に中川警部らは東京都へ
と帰ってしまう……
・
・・
・・・
そのころ……
東京都、某所
かみ総介「……クリスマスな無差別殺人か……」
山咲やまざき桜「警部……?」
総介「行くぞ、山咲やまざき!」
桜「はい、警部!」
総介も出陣!……さて……事件は……どうなる!?


続

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