Eighter -Chaos Desorder-
26ther 〜未曾有な武装警官 A〜



#0
これは、世界にただ1人しかいない特殊武装警官の物語……
そう……その漢の名前は……

#1
今より数年前……国連決議場にて……
*「……過半数の票を得ましたので……ここにSRAPの設立を……決定します」
*「……ふん……」
SRAPとして認定された漢は……さして、面白くも無い表情で……1人の女性を引き連れ……その場を後に
した
*「……くっ……」
・
・・
・・・
そして……数年後の今……
東京都、某所
堅至豸梨香けんと・でりか「じゃ、行ってきます」
堅至けんとしずる「豸梨香でりか、気をつけていってきなさいね……最近、東京都もアフガンの紛争地帯並みに物騒だから」
豸梨香でりか「そんなバカなことあるわけないじゃないの……」
何気ない朝の会話(どこが!?)……だが、まさかこの会話が最後の会話になるとは思いもしなかっただろう
……と、言うか、本当にアフガン並とは言わないが物騒だということに……気がつかなかったとは……
豸梨香でりか「あ、まじなさん、おはようございます」
そして、いつものように近所のおばさん(自称お姉さん)に挨拶……したのだが……それが命取り(?)
だった……
狂人咒くるうど・まじな「おはよう……うふふ……」
ズシャアアッ
右手を縦横無尽に走らせるまじな
豸梨香でりか「は……え!?」
バラバラッ
気づいたときには既に遅し……豸梨香でりか……無残にも斬り刻まれる
*「キャ〜〜!!人殺しよぉ!!堅至けんとさんとこの……豸梨香でりかがぁ!!」
しずる「う……うそでしょ!?」
だだっ
知らせを聞いたしずるはすぐさま外へ……ここがアフガンの紛争地帯並に物騒だなんて嘘から出た真を言う
んじゃなかった……と後悔……
しずる「そ……そんなっ!?」
……そして……そこで切り刻まれた娘を見て、卒倒してしまうのであった……
まじな「うふふ……あははは……あ〜〜っはっはっはっはっは……」
そして……警察がかけつけるまで10分……まじなはその場でわらい続けた……
一方……
天四斗あまよと、Eighter本部
梓與鷹よたか「さぁ〜〜て、朝の連続TV小説……でも見るか……」
プチッ
と、與鷹よたかがいつものようにTVをつけると……
*「……によって堅至豸梨香けんと・でりか氏が殺されるという事件が発生し、容疑者、狂人咒くるうど・まじな氏、32歳は駆けつけた警官
 数人を殺して逃げ去った模様です」
與鷹よたか「おいおい、まんましもん入らないのかよ!?」
※『ほんまもん』……あのタイトルロゴ、頑張って読めば『まんましもん』って読めない?……はい、
 読めませんね……
百鬼あろえ「ってかリーダー……それ、終わりましたよ」
與鷹よたか「何いぃ!?」
あろえ「……はい」
と、週刊誌を差し出す與鷹よたか……
與鷹よたか「ぬぅ・・慶次と利沙〜戦国傾奇者物語〜は明日が最終回か……」
週刊誌を読み終わり……
與鷹よたか「あれ?……あの精神力を物理応用して病気を治すってなヤツは……?」
あろえ「メタサイコドクターならもう終わりましたよ」
與鷹よたか「そんなぁ……楽しみにしていたのに……」
※楽しみにしていたのなら、終わったこととか知っておこうよ……與鷹よたかよ……
と、まぁ、そんなことはどうでもよく……
白拍子かんな「依頼人です。リーダー……」
與鷹よたか「ん?」
そして、そこへ警視庁の中川邦武ほうむが参上……

#2
中川邦武ほうむ「それで、ですね……既にニュースで御存じかと思われますが……」
與鷹よたか「……狂人咒くるうど・まじなの逮捕……ですか?」
邦武ほうむ「いえ……それはこちらの仕事……依頼したいことは……彼女が使っている兵器の回収、もしくは
 破壊……」
あろえ「……どういう!?」
警官「……実は……彼女は素手であるにかかわらず触れるだけでものを斬り裂くのです……」
中川警部と共にやってきた警官が言葉を続ける
あろえ「まるで南斗の拳みたいねぇ……」
邦武ほうむ「我々にも被害が出ておりますし……これ以上の被害を出したくは……ないのです……」
與鷹よたか「ふむ……なるほど……」
警官「どうか、力を貸していただけないでしょうかね?」
與鷹よたか「……」
某敢それがし・いさむ「ならば、拙者が……」
チキッ
いさむ明星幻爪みょうじょうげんそうを手に語る
與鷹よたか「あ〜〜、そうだな……相手がどんな奴か未知数ではあるが……いさむならば……」
※ってか、かんなに頼んで調べてもらわないのかよ!とか突っ込まない……かんなだってたまには休みたい
 時があるんです。(をいをい……)
いさむ「承知……でござる」
・
・・
・・・
いさむ、警官とともに出陣……
一方……
ジャリッ
東京都、警視庁前
*「行くぞ……」
*「はい」
その頃……1人の漢と、それに連れ立つような格好で女が1人……その2人が警視庁の内部へと入っていく
……
ズカズカズカッ
警官「ちょっと……なんですか!?あなたたちは……ここは神聖なる警察帝国……部外者は立ち入り禁止
 だぞ!」
※何!?その『神聖なる警察帝国』って……
*「……ほぉう……?俺は……こういうものなんだがな……」
さっと懐から手帳を取り出し、見せる漢
警官「いっ!!?あ……あなたは……いや、あなた様はああ!!!?」
ババッ
そして、その場に居合わせた一同はすぐさま敬礼を行う……
……一体、何に驚いたのか!?……と、言うか、やってきた漢の正体は一体!?


続

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