Eighter -Chaos Desorder-
26ther 〜未曾有な武装警官 B〜



#3
警官「ままま……まさか……あなた様は……あなたはあ!!?」
ドカドカドカッ
警官「おい。どうした!?お前……」
警官「何があった!?」
突如現れた漢に一同は騒ぎ出す
*「いちいち騒々しいぞ……お前……」
警官「SRAPだ!!!SRAPの出頭おでましだ!!」
警官「すらっぷぅ!?」
警官「なっ!?……まさか……あの特別機動武装捜査官かっ!?……日本で……いや、世界でただ1人
 何事にも束縛されること無く捜査を行え、たとえ大統領であろうが即決で逮捕できる権力を持つ捜査官……」
一同「なにぃい!!!?」
一同……驚愕……
警官(ま……まさか……その警部が……一体何を!?)
警官(もしや……上のアレがバレたとか……それとも……この前のアレのもみ消しか!?)
警官(いや、もしかしたら……1週間前のアレのことで来たのかもしれん……)
とヒソヒソダメな話をする警官たち……
……ちなみにい、そんなSRAP……彼の名をかみ総介といい……連れの女性は彼の秘書、山咲やまざき桜と言った……
かみ総介「……お前ら……」
一同「は。はい!!!」
総介「狂人咒くるうど・まじなは今、どこにいる?」
警官「ははっは……はいっ……あのですね……現在は……」
警官「あ……あっちです!!」
と、咄嗟に指を差す警官
総介「……真面目に答えろ……いや、もういい……行くぞ、山咲やまざき山咲やまざき桜「はい、警部……」
ツカツカツカツカ……
そして、2人は去っていく……
警官「あ……嵐が……過ぎ去ったぜ……」
警官一同「ふぅ……」
突如やってきた最強の逮捕権限を持つ警官……総介に、戦々恐々としていた何か後ろめたいものがある警官一行
※アンタら……逮捕されちまえよ!!
・
・・
・・・
一方……
東京都、某所
狂人咒くるうど・まじな「うふふふ……あはははは……」
殺人犯……まじなは取り囲まれていたが……相手の得体の知れない凶器に、一同、手が出せずにいた……
警官「くっ……ど……どうします!?中川警部もまだ帰ってきませんし……」
警官「……だが……ここは……我々で……どうにか……」
警官「ううう……撃てぇ!!!」
ダダアンッダァンッ
まじな「ふふん……」
ぶわっ
ザシャアアアッ
彼女が右手を振りかざすと……銃弾は全て斬り払われてしまう
警官「馬鹿なぁっ!?」
まじな「うふ……うふふ……」
ダダッ
そして、そのまま彼女は襲い来る
警官「う……うわぁあああ!!!」
警官「こ、こら……逃げるな……」
警官「危なッ!!」
警官「うおっ!?」
逃げ遅れた警官に、無情にも迫る兇刃

#4
もう……駄目か……と観念した警官……
ガキンッ
一同「……」
だが、間一髪で総介が間に合う。彼女の見えざる凶器を……蒼い刃で受け止める
総介「……炎斬の鋼絲ファイヤー・ワイヤーか……」
まじな「……お前……」
全てを見透かされて……初めてまじなに焦りの色が見える
桜「警部……」
そして、そこへ遅れながら桜も参上
警官「ちょ……アンタ……何勝手に入ってきている!?」
総介「……この事件は貴様らに任せておけん……故に、俺が出てきた……」
警官「……はっ!?……あの……声……まさか……」
警官「どうした!?」
警官「……お前ら……知らないか……世界でただ1人……警察のくせに美人秘書を連れて回るニクい奴
 がいるって……」
※おいおい……どんな情報だよ……
一同「ま……まさか!?」
総介「……ほぉう……お前ら……そんなことを思っていたのか……」
一同「かかか……かみ警部ぅう!!?」
まじな「……うふふ……談笑とは……良い度胸じゃない……」
バッ
そして、今になって距離を置くまじな
総介「フン……貴様のそれ……炎斬の鋼絲ファイヤー・ワイヤーは最早俺には通用せんぞ……」
まじな「なめないで!」
バウッ
総介「無駄だ……」
ザガンッ
一瞬の交錯……彼女の見えざる凶器は……しかし、その前に総介が彼女の右手にはめていた漆黒の指輪を
切り裂いたことで自然に消滅する
まじな「そん……な!!?」
ガチャリッ
……こうして……彼女はアッサリと逮捕されてしまった……
一同「うぉおおお!!!さすがかみ警部……シビれます!!」
総介「……お前ら……邪魔だ!とっと去れ!!」
一同「ははは……はいっ!!只今ッ!!」
・
・・
・・・
中川邦武ほうむ「……あれ!?」
中川警部が、いさむを引き連れ、東京都に戻ってみると……既にその頃には事件は解決していた……
警官「あ、中川警部……」
某敢それがし・いさむ「むぅ……?」
どうも、話を聞いてみると……既に事件は解決している模様……
邦武ほうむ「なぁっ!?SRAPがぁ!!?」
警官「はい……」
邦武ほうむ「……そう……か……」
いさむ「すら……っぷ……?」
邦武ほうむ「……す、すまない……来てもらって何だが……もう……」
いさむ「いや、無事解決しているのでござれば……それは好き事ではござらんか?」
依頼がキャンセルになったのはちょっと残念だが……事件が解決しているのなら、良いのでは……といさむ
……そして、いさむは……早々に帰路につくのであった……
いさむ「……すらっぷ……でござるか……確か……與鷹よたか殿が依然……」
SRAPと與鷹よたか……この2人の間に一体どんな接点が!?……
だが、それが明らかになるのは、もう少し後の話である……


END

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