Eighter -Chaos Desorder-
25ther 〜闇にかそけし綺羅星 A〜



#0
九星団……Eighterとの最終決戦に挑む!かくて、Eighter一行はかれんの導きにて第七天廟だいななてんびょうへ赴く!
そして、かれんを残し、九星団は敗北し……今、再び姉妹の死合が始まった……

#1
歴史の墓場、第七天廟だいななてんびょう
白拍子かれん「はああ!煉獄極舞刃れんごくきょくぶじん冽沍極舞刃れつごきょくぶじん」
ズゴオオッ
バキバキバキバキッ
ガイアで業火の刃、シエルで冷気の刃を放つかれん
白拍子かんな「……嵐渦舞刃らんかぶじん」
ドゴギュオオオアアアアッ
だが、熱と冷気の刃は大気の渦に巻き込まれ、掻き消される
かれん「ちっ……」
ダダッ
逃げるかれんに、一足飛びにかかるかんな
かれん「ふん……消え去りなさい!幽黒極舞刃ゆうこくきょくぶじん!」
ズオアアッ
闇の刃がかんなに襲い来る
かんな「嵐渦舞刃らんかぶじん!」
ドンッ
かれん「なっ!?」
かんなは……大気の渦を自分の背後に放ち、そのまま風の力で一気に加速、かれんの間合いに飛び込む
かんな「たあああ〜〜〜!!」
かれん「ち……いいぃい……」
ガイイイッ……
ガイア、シエルで炎の記憶を受けるも、そのまま弾き飛ばされるかれん
かんな「姉さん……そろそろお終いにしましょう!!」
かれん「あなたの生命がねぇ!……かんなぁ!」
ズズズズズズズッ
かんな「はっ!?」
ババッ
危険を感じ取り、咄嗟に距離をとるかんな
梓與鷹よたか(……?何だ!?)
かんな「……姉さん……その力は……!?」
距離を置いたかんなが咄嗟に呟く……
かれん「うふふふ……」
かれんを取り囲む邪悪な氣……
ギインッ
そしてかれんの額に太陽を模った紋様が浮かび上がっている
與鷹よたか「な……何だ……アレは!?」
かれん「かんなぁ……死になさい……」
かれんの邪悪な笑いが辺りを支配する
與鷹よたか(……アレは……一体……!?)
と、ここで、與鷹よたか……早速かれんから贈られたOCTUでかれんのアレは何なのか……検索をかける
※ちなみに、オーパーツCPでデータベースにアクセスして検索を行う場合、文章による検索、画像による検索、
 イメージフィードバックによる検索の3つの方法を取ることができます……
かんな「姉さん……その……力は……」
かつてのかつての第七獄天候補……歳殺陽天さいさつようてん……と、かんなは続ける
與鷹よたか「これか!」
時同じくして、與鷹よたかも検索を終了、データを引き出す

#2
與鷹よたか「……歳殺陽天さいさつようてん……」
OCTUに表示された歳殺陽天さいさつようてんの情報は……こうである……
第七獄天・瑪瑠那ヴァルナが第七聖天・瑪亞癒バーユと死合い、その果てに滅びた後、新たな第七獄天の候補に選ばれた邪神
しかし、新たなる第七獄天になることは無かったという……
かれん「うふふ……なぜ歳殺陽天さいさつようてんが第七獄天の地位を辞退したのか……分かる!?」
雨水朧「知らないわよ!そんなの!」
かれん「……それはね……歳殺陽天さいさつようてんは……さらなる上の地位を目指したからよ!!」
ゴオオオオオッ
かれんの殺気が高まる
與鷹よたか(……)
確かにOCTUで引き出した情報にも同等のことが書かれている……
かれん「さぁ!かんな!!神たる歳殺陽天さいさつようてんの御力……その前に死になさい!!光焔熾こうえんし」
ゴゴオアアアアッ
ガイア、シエルが炎で包まれる
某敢それがし・いさむ(くっ……あの炎の禍々しさは……萌殿の比ではないでござる……これが……邪神の力……と
 いうことでござるか……)
その炎を目の当たりに、いさむも驚きを隠せない……
かれん「はあっ!灼炎極舞刃しゃくえんきょくぶじん!」
バヒュオオオッ
ガイア、シエルを横になぎ払い炎の剣閃を飛ばす……が……
フオッ
突如、炎が消える
與鷹よたか「な……何だ!?炎が消えた!?」
人の身に……あの炎は扱う事が不可能だったのか……などと考えていると、突如かんながその場から飛び退る
かんな「……はっ!?」
バッ
ジュオオオアアアッ
一同「んなっ!!?」
かんなが飛び逃げたと同時に、その場所が鎔解ようかいする
百鬼あろえ「な……何よ!?今の!?……何が起こったの!?」
慌てふためくあろえ……をよそに、かれんが冷静に喋る
かれん「さすがね……見えない炎を回避するなんて……」
一同「見えない炎!?」
かれん「炎は温度が上がるに連れ赤から青、さらに青から白へと変わる……分かる?段々色が無くなっている
 のよ……」
※……え!?赤から青へは色がなくなっているのか!?
與鷹よたか「……白のさらに上の炎は……無色……だと!?」
かれん「ええ、そうよ……」
かれん(ふふふ……最も、今の私なら……その更に上……歳殺陽天さいさつようてんの力を借りたありえない地獄の黒き
 炎も使えるんだけどねぇ……切り札は取っておくべきものよぉ……)
かれん「さぁ!かんな!今度こそくたばりなさい!灼炎極舞刃しゃくえんきょくぶじん灼炎極舞刃しゃくえんきょくぶじん灼炎極舞刃しゃくえんきょくぶじん!」
ドドドッ
見えざる超熱の炎の刃が3つ襲い来る
かんな「くっ……」
チャキッ
炎の記憶を構えるかんな……しかし、何を行おうとしているのか……その考えはかれんにまる分かりである
かれん「虚無舞刃きょむぶじんなんて氷点で止めようとしても無駄よ!……あはははは……」
なぜなら、冷気には限界点絶対零度があるけど、熱気にはないから……
與鷹よたか「か……かんな!!?」
すすっ……
しかし、炎の記憶を構えるかんな……かくて、無情にも見えざる炎の刃は迫る……この窮地、かんなは
どう切り抜ける!?


続

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