Eighter -Chaos Desorder-
21ster 〜明殺(みょうさつ)に捧ぐ夜想曲(ノクターン) A〜



#0
これは、とある殺し屋の物語……
その、あまりにも堂々とした登場の仕方と堂々とした殺し方は……一つの伝説として名を轟かせていた

#1
天四斗(あまよと)、某所
*「やぁやぁ、元気してた!?」
刀をもって堂々と現われる漢
*「何だ!?お前!?」
*「予告どおり来たよ〜〜」
*「予告……?なっ……まさか……おま……」
ザシュアアアッ
*「おうぐ!?」
漢は最後まで言い終える前に堂々と斬り捨てられたのであった……
*「はい、これにて依頼終了」
そして、殺人者は堂々と去っていく……
・
・・
・・・
警官「……またです……欺盛(ぎもり)警部……現場に残された名刺が……全てを物語っています」
欺盛凍炉(ぎもり・こごろ)「明殺(みょうさつ)者ねぇ……」
現場に残された名刺……そこには『明殺(みょうさつ)、多分何でも引き受けます。 河上沢斗(たくと)』と書かれていた。
凍炉(こごろ)「全く何が明殺(みょうさつ)だ!」
この明殺(みょうさつ)者……暗殺者とは違って堂々と予告を出し、堂々と刀を持って目の前に現れ、堂々と人を殺して
去っていく……という手口の犯行である……『明殺(みょうさつ)』と、言うのも暗殺の対極に位置する殺し方だと
言う事で沢斗(たくと)が作り出した造語である……
警官「欺盛(ぎもり)警部……」
凍炉(こごろ)「あ〜〜、分かってる……とりあえず……期待はしないけど、聞き込みよろしく……」
そうして、去っていく警部
警官「……ぎ、欺盛(ぎもり)警部!?」
一同「はぁ、欺盛(ぎもり)警部も……警部になる前はあんなんじゃなかったのにな……」
欺盛凍炉(ぎもり・こごろ)……新米だったころは彼に任せればどんな事件も迷宮入り無しというとんでもない新人(ルーキー)
だったのだが、警部になった途端、全てのやる気が無くなったというトンでもない人物である。本人が言うには
自分は警部補が良いとのこと。
・
・・
・・・
そして……
天四斗(あまよと)、某所
*「こ、これはぁあ!!?」
『近々、あなたを明殺(みょうさつ)に参上いたします。 明殺(みょうさつ)者』……そう書かれた予告状が机の上に置かれている。
それは、紛れも無く明殺(みょうさつ)者からの予告状
*「くっ……な……なぜだ!?俺が何か……したって言うのか!?」
考えても分からない……そして、漢は……Eighter本部へと向かうのであった……

#2
天四斗(あまよと)、Eighter本部
梓與鷹(よたか)「……で、自分を明殺(みょうさつ)するようにしむけた犯人を捜して欲しい……と?」
*「ああ、そうだ。俺は明殺(みょうさつ)されるようなことは何1つやってない……つもりかもしれなくもないんでね」
一同「随分と弱気じゃないかぁ!!」
一同、突っ込んでみる
※……ちなみに、漢の名前は……北風吹次(ふいじ)と言う。
北風吹次(ふいじ)「……で、だ……依頼料は……とりあえず、ここに……」
ドンッ
分厚い封筒を差し出す吹次(ふいじ)
雨水朧(おぼろ)(わおっ……結構あるんじゃない?)
與鷹(よたか)(金額の多い、少ないで仕事を選ぶんじゃないぞ……)
朧(おぼろ)(いや、分かってますけど……)
吹次(ふいじ)「どうか、お願いします!!」
與鷹(よたか)「わ、分かりましたから……」
・
・・
・・・
……まぁ、とりあえず依頼を受けたわけで……早速かんなはアトランティスを駆使して検索を開始する……
白拍子かんな「太陽照輝(しょうき)さんが、依頼したみたいですね」
早速犯人が分かったので、吹次(ふいじ)を呼び出し心当たりがないか確認してみると……
吹次(ふいじ)「なにぃ!?アイツが!?……な……なぜだ!?……くそっ……俺とあいつの友情は永遠だと
 思っていたのに……ええい!許せん!!」
ドタバタッ
與鷹(よたか)「あ、ちょっと……」
だが、吹次(ふいじ)は與鷹(よたか)の言葉も聞かず去っていく
與鷹(よたか)「これで依頼完了……なわけもないし……」
どうしようか……と考えていると、かんなが名乗りを上げる
かんな「……じゃあ、私が行ってきましょうか?」
與鷹(よたか)「おう、頼むわ、かんな」
一方……
天四斗(あまよと)、太陽家
河上沢斗(たくと)「どうも、明殺(みょうさつ)者です」
何の前触れも無く、しかし、違和感なく堂々と明殺(みょうさつ)者登場!
太陽照輝(しょうき)「なっ!?明殺(みょうさつ)者!!?……ななな……なぜここに!?……よもや、俺を明殺(みょうさつ)しに来た……
 んじゃあるまいな!?」
ずざざっと後退する照輝(しょうき)……しかし、沢斗(たくと)はぽかんとしている
沢斗(たくと)「……何を言ってるんだ?あんた……今日は明殺(みょうさつ)依頼の打ち合わせに来たんじゃないか……」
照輝(しょうき)「は!?打ち合わせ……?」
沢斗(たくと)「そうだよ……いつ、どこで……とか……普段、標的(ターゲット)はどんな行動をしているか……とか」
照輝(しょうき)(……何を……!?言っている……俺は、明殺(みょうさつ)の依頼を出した覚えは無いぞ……くそっ……
 ここはどう切り抜ければいいんだ!?……ええい、こんなとき某CMみたいにカードがあれば!)
※あのCMは迷うだけでどうしようもないCMだと思うんだが……
沢斗(たくと)「まぁ、いつ、どこで……なんてのは特にこだわりがなければそれでいいんだけど……標的(ターゲット)の習性
 くらいは教えてもらわないとね……」
照輝(しょうき)「ええっと……標的(ターゲット)……ねぇ……?」
沢斗(たくと)「うん」
……身に覚えの無い明殺(みょうさつ)依頼……そして、迫る標的(ターゲット)……この事件……一体どうなってるの!?
そして、かんなは間に合うのか……それとも……


続

前の話へ 戻る 次の話へ