Eighter -Chaos Desorder-
18ther 〜異世界漂流数奇譚 B〜



#3
梓與鷹よたか「……ふぅ、まさか、いきなり八大帝国に……しかもバラバラで飛ばされるとは……」
與鷹よたかは何とか、セロの民に教えられ、現実世界へ帰還するべくある場所へ……
白拍子かんな「あ、リーダー……待ってましたよ」
與鷹よたか「おう、かんなか……」
そして、かんなと合流……また、その後も続々とメンバーと合流し、8人全員がそろう
※メンバーが揃う描写は割愛か!?
與鷹よたか「……なんとか揃ったな……」
雨水おぼろ「……」
枳篤からたち・あつし「は、いいんだけど……ここって……どこ!?」
*「帝祖廟城アヴソルテへようこそ……」
一同「うおっ!?」
突如、背後から声が聞こえる。一同は振り向くと、そこには1人の女性が……
おぼろ「あ、あなた……誰よ!?」
*「はい、申し遅れました……私はここ、帝祖廟城アヴソルテの管理官、ルシャーティー・エィユゥミス……」
與鷹よたか「ルシャーティー……って言うと……4000年くらい前にある錬金術師アルケミストに作られた……」
ルシャーティー・エィユゥミス「はい。私のことは気軽に『ルシャ』とでもお呼びください」
ルシャは頷き、更に言葉を続ける
ルシャーティー「正しくは今より4095年250日10時間5分30秒前に帝祖廟城アヴソルテ錬金術師アルケミスト、パラケルスス・ホーエン
 ハイムに作られしHI……」
一同「……細かッ!!」
ルシャーティー「申し訳ありません、何分1003年111日4時間25分10秒ぶりのお客様ですので、大したおもてなし
 もできず……」
おぼろ「なんだか凄く律儀って言うか……」
※ちなみに、ルシャは……喋っている最中までの時間も考慮して、計算しているので、時間は正確ですよ。
ルシャーティー「おや……それは……ルミナスリング……」
一行の指にはめられている契約の指輪を見ながらルシャは語る
百鬼あろえ「……ってか、契約の指輪ってルミナスリングって言うの!?」
ルシャーティー「……ルミナスリングが正しい名称なのですが……慣れ親しんだ名称で呼んだ方がいいかと
 思いますが……」
與鷹よたか「……まぁ、俺は別にどちらでも構わないが……」
ルシャーティー「ちなみに、そのルミナスリングですが、今から1102年12日8時間33分5秒前にパラケルススの
 弟子として名高いファティーマ・サンチェゴが時の領主様に依頼されて作ったものですよ」
※ちなみに、パラケルススとファティーマは生きた時代が違うので正当な弟子……ではありませんが……
 確かにファティーマはパラケルススの遺志を継ぎ、彼の後継者となったらしいです。
おぼろ「そんなことより……」
あろえ「帝祖廟城アヴソルテって何!?」
帰りたい……ってなおぼろを差し置いて帝祖廟城アヴソルテが何か聞いてみるあろえ

#4
ルシャーティー「ここ、帝祖廟城アヴソルテは八大帝国の礎となった場所……今より8020年222日18時間3分50秒前、初代
 皇帝、ニヴェウス・ソムニゥムがここに国家を築き……彼の死後……彼に哀悼の意を捧げるべく造られた
 場所がここです」
向こうにニヴェウス・ソムニゥムの像と八大帝国先代領主の棺も安置してあります……とルシャは続ける
※ところで、ルシャの正確な時間を告げる描写を書くのがいささか面倒くさくなってきたのだが……
 (じゃ、書かなきゃいいだけじゃないかって!?……ごもっともで……)
あつし「そういえば……契約の指輪って通信装置でもあるんだろ?……どうやって使うんだ?」
ルシャーティー「八大帝国の後継者となった今、ルミナスリングの通信機能は復活していると思いますが……
 試してみてはいかがでしょうか?」
ザザッ
與鷹よたか「おおっ!?気付かなかった!?」
契約の指輪が通信可能になっていることに気が付く一行
おぼろ「これで、携帯は要らない……わね?」
一同……おぼろ、解約する気なのか!?などと考える。
※確かに、契約の指輪の通信機能は圏外と電池切れがないから携帯よりは便利だろうけど……
 ……ところでルシャは『ルミナスリング』を使うことにしたんですね……
・
・・
・・・
おぼろ「じゃあ、そろそろ……」
梔曹くちなし・つかさ「リーダー……こっちへ来てくれ……」
帰ろうか……と、思った矢先、またしても出鼻をくじかれる
おぼろ「……」
與鷹よたか「どうした?つかさ……」
つかさ「これなんだが……」
と、指差す向こうには……神の眼と呼ばれる目を模した紋様が浮かんでいる黄金色の巨大なトパーズが……
與鷹よたか「こいつは……!?」
それは、紛れも無く王宮一級品ロイヤルコレクションの1つ……
かんな「エルドラド……ですね……」
しかし、なんでまた、こんなところにこんなものが!?と一行が首をかしげていると、ルシャ、今から60年ほど
前にとある方がここへ足を運び、そして、保管して行ったのだと言う……
あろえ「……今から……60年前って言うと……WWUの時代と……符合するけど……」
つかさ「……そんな昔にも、ここへ来ることができた人物がいたんだな……」
しみじみと思うつかさ……
與鷹よたか「……ところで、ルシャさん……相談なんだが……」
ルシャーティー「はい、何でしょうか?」
……與鷹よたか王宮一級品ロイヤルコレクションを入手することができるのか!?……
と、いうか、帰らないんですか!?みんな……


続

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