Eighter -Chaos Desorder-
12ther 〜九星は闇にうごめいて A〜



#0
九星団、Eighterに宣戦布告……そして、その挑戦を受けたEighterは九星団のアジトへ乗り込むことに……
そして、九星団との死合が始まったのだが……

#1
天四斗あまよと、星降る稜郭
きゆみかぎりれんじを破竹の勢いで斃した一行は次のエリアへと進む……
木柳ゆがみ「うわっ!?ちょっと、もうここまで来ちゃったの!?」
読書の真っ最中な女性がそこにいた。
ちなみに、床には雑誌やらラノベやらが散乱しているが……
百鬼あろえ「……なぜ、BLものばっか!?」
ゆがみ「五月蠅いわね!人の趣味にケチをつけないで!」
※その前に……あろえもタイトルとか見ただけで一目でBLと看破したけど……それは……まぁ、不問の
 方向でお願いします。
雨水おぼろ「いや、別にケチつけるわけじゃないけど……」
ゆがみ「ンッ……ゴホン……私は木柳ゆがみ……」
あろえ「あ〜〜、名前が名前だけにゆがみんじゃったのかしら?」
ゆがみ「名前をけなすなぁ!」
ガゴオオッ
あろえ「くっ……」
鉤棍トンファーの一撃があろえに迫る……も、何とか小太刀で受けるあろえ
ギャリイインッ
そして、鉤棍トンファーを捌いて、距離を置く両雄
ゆがみ「フフ……少しはやるじゃない……でも、私の池袋式かい術の方が上よ!そして、思い知りなさい!BLの
 素晴らしさを!」
一同「……」
あろえ(私はどっちかというと……いや、なんでもない……)
BLよりも百合なあろえには分からない話です。
あろえ「……まぁ、いいわ……百鬼あろえ……虹影にじかげ流行きます」
ダッ
一気に間合いを詰めるあろえ
あろえ「初音」
ガガンッ
十文字に斬りかかるあろえ……だが、その剣は鉤棍トンファーに受けられる
ゆがみ「ふっふっふ……誰かさんの鉤棍トンファーじゃないけど、この鋼鉄の鉤棍トンファーは刀では斬れないのよ!」
バッ
そのまま刀を振りほどき、攻撃に移るゆがみ
ゆがみ十時骨砕クロスボーン!!」
鉤棍トンファーでXの文字を描くように殴りかかる
ギャギャイインッ
だが、それを完全に受けきるあろえ
あろえ「私の小太刀、狐王こおうだってそう簡単には折れないんだからッ!」
ゆがみ「ちっ……」
バッ
簡単には折れないと判断し、退いて体勢を立て直そうとするゆがみ……しかし、すぐさま兇刃は迫る
あろえ「つばくら」
ガガガガガガガガガッ
ゆがみ「はああ!!」
ギギギギギギギギギンッ
一度に9回の斬撃を繰り出すあろえ……だが、その全てはゆがみ鉤棍トンファーに防がれる。
バラバラバラッ
と、その時、何かが舞い散る……
ゆがみ、あろえ「ん!?」

#2
ゆがみ「ああ……あああああ!!?」
舞い散る何か……それは紙きれのようであった……こんな処に何故紙切れが……と、首をかしげるあろえ
だが……思いだしてほしい……Eighter一行がここへ来た時、ゆがみのBL小説や雑誌が散乱していたことを
※つまり、ゆがみとあろえの死合の余波でBL小説が打撃を受けていったと……
ゆがみ「……ゆ、許せない……よくも私の大切な……」
ゴゴゴゴゴッ
わなわなと怒りに震え不純な動機でパワーアップするゆがみ
一同「いや、そんなに大事なものなら床に散乱させていたお前が悪いと……」
ゆがみ「黙りなさい!!!双撃圧砕ダブルインパクト!!」
ゴボボッ
八つ当たりな感じで2つの鉤棍トンファーで一気に同じ場所を突きかかる
ヅドゴオオンッ
あろえ、それを回避……そのまま技は地面へ激突し、大きな傷跡が出来る
あろえ「うわっ……こんなの喰らったら……タダじゃすまないわね……」
一同(……ゆがみの大切なコレクションもただじゃすまない……ことになっているのだが……)
とりあえず、ゆがみの大事なコレクションの心配もしてみる一同……
ゆがみ「ふっふっふ〜〜〜次は外さないんだから……」
一同「……」
だが、既にゆがみには見えていないようだ……
ゆがみ「死になさいッ!双撃圧砕ダブルインパクト」
ドゴアアアッ
あろえ「ひゃあっ!?」
怒りに任せた双撃が、あろえを狙う……が、怒りに任せているため、正確ではない……そのため、何とか
回避行動に移れるあろえであった……
あろえ(これで冷静な状態だったら結構ヤバいかも!?)
ゆがみ「私のぉ……大事な初版本を……返せぇ〜〜〜!!」
あろえ「くっ!」
あろえが考え込んでいる内にゆがみが迫る……
バッ
受けられるや否やすぐさま飛び退るゆがみ
あろえ「????」
ゆがみ「散りなさいッ!流血滅砕ブラッディクロスッ!」
ゴウンッ
そして、勢い良く鉤棍トンファーを振りかざし瞬時にあろえを十文字に斬り裂きにかかる
あろえ「ちょっとは頭を冷やしなさいっ!水鶏くいな!!」
ピギャアアアッ
ゴキャイイイイッ
ゆがみ「んぎゃぴぃ!!?」
冷気を纏った刃はゆがみ鉤棍トンファーを砕き、そのままゆがみを凍りつかせる
……勝負は一瞬でついてしまった……
あろえ「……ふぅ……なんとか終わったわね……色々な意味で手ごわい敵だったわ……」
一同「……」
確かに、もうあまり相手をしたくない相手ではあるな……と一同
・
・・
・・・
ゆがみ「……フン……確かに私が負けたことは認めるわ……でもね……」
勝敗がついた後、ゆがみがガックリと項垂れながら話す……
白拍子かんな「萌とかなえには敵わない……そう言いたいんですね!?」
ゆがみ「うわっ!?何で!?……分かるの!?」
梓與鷹よたか「いや、さっきからみんな……あ、火渡は言う前に気絶したけど……叫んでいたし……」
……というわけで、BLを勧められる前に一行はその場を後にする。


続

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