Eighter -Chaos Desorder-
7ther 〜水晶の夜に吼える A〜
#0
依頼に対し、なるべく穏便に事を解決するEighter……依頼に対し力尽くで事を成し遂げる九星団……
今回は、そんな2つの組織の睨みあい……いや、正しくは、九星団がEighterを目の仇のように睨んでいる
だけなのだが……
ともかく、今回はそんな2つの組織にまつわる物語……
#1
天四斗、Eighter本部
梓與鷹(「はい!?依頼をキャンセルしたい!?」
突如、かかってきた電話……それを受けた與鷹(は大きな声で叫びだす
與鷹(「……は……はぁ……」
暫く会話をした後、與鷹(は電話を切る。
百鬼あろえ「……キャンセル……って?」
梔曹(「なんで、相手はキャンセルしてきたんだ?」
與鷹(「……九星団の方が相応しいから……だそうだが……」
曹(「九星団……って……」
あろえ「最近、たま〜〜に、依頼を九星団に分捕られるよね……」
與鷹(「ああ、まぁ、あくまでたまにだが……」
あろえ「リーダー、抗議しましょう!」
あろえ、立ち上がって咆える
與鷹(「……いや……う〜〜ん……でもなぁ……」
しかし、煮え滾らない與鷹(
曹(「何か、抗議したくない問題でも……?」
曹(が聞いてみると……
與鷹(「……経営理念の問題だよ……」
一同「はい!?」
どういうこと!?と首をかしげていると、そこへかんなが割って入る
白拍子かんな「つまり、先ほどの依頼……キャンセルした理由ですが……物事をなるべく穏便に運ぼうと
するEighter(では解決できない問題……どうしても相手を痛めつけないと腹の虫が治まらない……
と言ったような感じから……」
與鷹(「……まぁ、そういうことだ……断固抗議したならば、俺たちが依頼人(に代わって
憎しい相手をぶちのめさなければならない……ってことになるし……」
あろえ「……あ〜〜」
※Q:じゃあ、最初から九星団に依頼すればよかったのでは!?
A:九星団よりもEighterの方が知名度が高いのです。それに、九星団はあまり表立って行動を起こしていない
というのも理由に挙げられます。
曹(「まぁ、確かに……俺たちがやるべき仕事……ではないわな……」
かんな「そういえば……」
と、アトランティスで九星団のことを検索していたかんなはしゃべりだす
かんな「九星団と言えば、地田さんも九星団のメンバーみたいですね」
一同「何ぃ!?」
地田固(……それは敢(の同門……そして、敢(と同じく師匠を殺した犯人を探している漢……
※ちなみに、現在、敢(はふらっと修行の旅に出ており、この場にはいません。(どうでもいい)
#2
與鷹(「……ええと、……他に何か分かったことはあるか?」
どうも、九星団って調べてもなかなかその実体が掴めなくて……困りはしないが、謎だなぁ……とか思って
いる與鷹(
かんな「……そうですねぇ……」
かんなもちょっと困った顔をしながらアトランティスを操作する
あろえ「何々!?困ったことがあったらいつでも私に相談してね……」
と、あろえがかんなに寄り添うのだが……
かんな「……アトランティスを持ってしても……一部の情報しか閲覧できません……」
あろえ「……ごめん、かんな……私、そういうことは相談に乗ってあげられないわ……」
相談に乗ろうとしたけど、オーパーツが相手だとやっぱり無理でした……とあろえ
與鷹(「……ちょっと待て……じゃあ……まさか……九星団は……」
與鷹(、驚きながら、かんなに確認する
かんな「はい……オーパーツCP……しかも九大オーパーツCPを持っている……と考えられ……更に
かなりの使い手でもあると予測できます」
……オーパーツCPとはいえ、所詮は道具……ならば、使い手によってもその影響力や支配力は上下する
與鷹((まさか……かんなに匹敵するほどの能力を持つ人物が……?)
まして、アトランティスを扱っているのは運の女神、かんな……並の人間が別の九大オーパーツCPを使っていた
としても足元にも及ばないであろう……そのことから相手の得体の知れなさに恐怖を覚える與鷹(……
かんな(……ひょっとして……いや、でも……まさか……)
そして、かんなも、自分に匹敵する使い手がいるとするならば……と朧げに考えるのだが……
・
・・
・・・
一方その頃……話題に上がった九星団と言うと……
天四斗(、某所
*「やれやれ……最近くだらない依頼が多くて困る……」
と、橙の上着と青い袴を身に纏う藤色のポニーテールの女侍
地田固(「……我とてこのような依頼は……気が進まないのだが……」
そして、そこに地田も……
*(ふん、もとはと言えば……ファイヤースルーを手放した結果、資金繰りが大変になったのが原因では
ないか……)
九星団も九星団で火の車のご様子……最近になってEighterの依頼を横取りするようになったのも、資金繰り
のためなのではないでしょうか?と勝手に予測
*「まぁ、いい……とっとと行ってぱっぱと終わらせるぞ……」
固(「もとより、承知の上……」
ザッ
そして、2人は依頼の場所へ……
*「フハッハッハッハッハ!!待ぁっていたぞぉお!!」
ズララッ
固(「なぁっ!?」
と、突如黒服に取り囲まれる2人
まさか、情報が漏れていたのか!?……この窮地、どう乗り越える!?
続
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