Eighter -Chaos Desorder-
6ther 〜蠍の瓊玉いしは誰の物 D〜



#7
食事も与えられずスコーピオの警護にあたるEighter一行……と、その時、突如停電が発生し
市長「どうした!?何事だ!?」
*「きゃ〜〜〜〜!!」
梓與鷹よたか「今の悲鳴は!?」
一同「……」
一同、市長がドサクサにまぎれてメイドにイタズラしているに100万円
與鷹よたか「……?」
ブオンッ
突如與鷹よたかに迫る何か……
ドゴンッ
與鷹よたか「うおっ!?」
咄嗟に回避する與鷹よたか……
ズバシュアアッ
枳篤からたち・あつし「……今の斬撃音は……マズイ!」
梔曹くちなし・つかさ「暗視ゴーグル持ってきて正解だった……」
チャッ
ダダンダンダンダンダンッ
九星団と思しき2人組を発見したつかさはすかさずワルサーP-99を撃つ
水野きゆみ「はんっ!」
ギギギイギンッ
つかさ「な……にぃ!?」
しかし、それは全て叩き落とされ……
木柳歪きやなぎ・ゆがみ「撤収♪」
ガシャンッ
チカッパパッ
……停電が復旧するころには……全てが終わっていた……
市長「な……何があった!?」
ダダッ
と、そこへ駆けつける……なぜかボコボコにされている市長と何故か服装が着崩れているメイド
一同「……」
じろ〜〜〜っと市長を見る一行
市長「九星団め……儂に手をだすとは……」
しらじらしく嘘をつく市長
瀬場朱茶せば・あかさ「……し、市長!!たた……大変ですぞ!!」
そして、執事が慌ててスコーピオを保管してあった部屋から飛び出てくる
市長「どうした!?……まさか!?」

#8
……そのまさか……スコーピオはまんまと奪われてしまった
市長「儂の……ドラウプニルの瞳が……」
ガクっと項垂れる市長
市長「何だ!Eighterなど……役に立たんではないか!こうなったら違約金として女全員置いていけ!」
市長の娘「その必要はないわよ!」
市長「はぁ?!何を……」
と、そこへ市長の娘が……スコーピオを片手に参上
市長「な……なな……なぁ!?」
與鷹よたか「なるほど、かんなの保険って……アレだったのか……」
市長「……ふん、無事なら……だが、屋敷を壊したのは貴様らEighterの責任だ!よって依頼料は払わん!
 即刻帰れ!」
百鬼あろえ「ちょ……それ……ないでしょ!!」
市長「ああ!?天四斗あまよとではいざ知らず……この屋敷では私が絶対だ!」
一同、『天四斗あまよとでは自分が絶対だ!』などと言わない辺り偉い……と思うのだが……何か釈然としない
・
・・
・・・
そして、一行は釈然としないまま、帰還
天四斗あまよと、Eighter本部
あろえ「全く……勝手すぎるわよ……」
白拍子かんな「市長との依頼はあっちが勝手にキャンセルしいましたけど、市長の娘さんとは別途依頼を受けて
 みまして……」
と、かんな、包みを1つ
與鷹よたか「ん……?」
その中身は……
一同「なっ!?こ……これはぁ!!?」
それは……紛うなきスコーピオだった……
與鷹よたか「ど……どうやって!?」
王宮一級品ロイヤルコレクションを取り返したかったかんなは、スコーピオと同じものを作り、それを市長の娘とある取引をして
交換したのだ……
※どんな取引があったのかは……まぁ、不明ってことで(いや、ただ考えてないだけ……なんてことは
 ……ない……よね?)←なぜに制作者が疑問を持つ!?
あろえ「いや……どういう……こと!?」
かんな「これを使ったんです」
と、アトランティスを指差すかんな
つかさ「いや、これを使ったと言われても……」
與鷹よたか「……待てよ……確か、アトランティスには……」
かんな「……はい、九大オーパーツCPにはそれぞれに、その個体にしかインストールされていないソフトウェア
 があります……」
與鷹よたか「そして、アトランティスには三次元プリンタ……いや、違うか……」
それでは語弊を招くな……と與鷹よたかは考え込む。その矢先、あつしが言い出す
あつし「三次元プリンタって……角材みたいなものを自動的に削りだして立体を表現するって……アレか?」
かんな「ちなみに、アトランティスのそれは、三次元空間上に物質を構成して出力することが可能です」
一同「んなっ!?」
トンでもないアトランティスの性能に一同驚愕
與鷹よたか「まぁ、一部の例外を除くがな……」
まぁ、なんでもかんでも『印刷』できたらそれこそ、神に等しい存在であって……例えば、生き物は印刷
出来ないし、他にも紙幣、貨幣も印刷できないようになっている。
あろえ「……ねぇ……そんなのがあるんだったら最初から印刷してそっちにすればよかったんじゃないの?」
と、あろえがここで素朴な疑問を……
與鷹よたか「……残念だが、それは無理だ……王宮一級品ロイヤルコレクションとは何もただでかいだけの巨大宝石ビッグジュエル
 ではない……王宮一級品ロイヤルコレクションにはそれぞれ特別な力を込められて加工された逸品……アトランティスで印刷
 できるのはあくまで姿形だけだ……」
※と、言うか、(ある意味本物だけど、)偽物で我慢するだなんて……おかしいでしょ!?
と、言うわけで、與鷹よたかは無事に、スコーピオを取り戻すことに成功したのであった……

#9
某所
*「……」
スコーピオ(正しくはアトランティスで複製したコピー)を手に取る謎の女性
*「はぁ……やられたわ……」
ゆがみ「へ!?」
*「これは、王宮一級品ロイヤルコレクションじゃない……」
きゆみ「偽物ってこと!?……で、でも……」
*「……材質から言うと、本物よ……でも、これはあくまで巨大な赤ダイヤであって、王宮一級品ロイヤルコレクションでは無い」
ゆがみ「……えっと……よく意味が……」
*「やってくれるじゃない……」
と、スコーピオのコピーを宙に投げ……
ザガンッ
一同「うそぉ!?」
持っていた刀で真っ二つに斬り裂く
カンカンカン……
*「Eighter……次は……こうはいかないわよ……」
……九星団……何故この組織はEighterに対抗意識を燃やしているのか……それは……いずれ……


END

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