Eighter -Blindness Wizard-
53rder 〜魔術師たちの相剋 A〜
#0
七罪塔のうち、四つはシレントワイザードの手に落ち、三つはEighterらが破壊した。
こうして、現存するすべての七罪塔(を手に入れたシレントワイザードはいよいよ大願成就に向けて動き出す。
今回はそんなシレントワイザードの大願成就の前夜祭の物語
#1
山梨県、富士青木ヶ原樹海
今、ウェステリアは悠々と凱旋を果たした。
ウェステリア「帰ったぜ!」
ロズエリク「おお、それが現存する最後の七罪塔(……素晴らしい!」
ウェステリア「フッ」
俺の手にかかればこんなものよ!と言いたげなウェステリアだが、呪装四天王の中では一番最後なのでどうにも
締まりが悪い。
それはさておき……
網谷ゼルシフォム「ふむ、そろそろ潮時か……」
現存する七罪塔(が揃ったと沸き立つ中、ゼルシフォムは荷物の纏めにかかる。
エスティリオ・アリーフ・ザンスパイン「むむ、貴様どこに行くであ〜るか!?」
エルザ「どこにいくであるか?」
ゼルシフォム「私はそろそろお暇させてもらうよ」
エスティリオ「なななな、勝手に抜け出すことは万死に値するであ〜る!」
エルザ「万死ィ・ノルンに値する!」
※いや、何言ってんだコイツ
ゼルシフォム「だが、私は大導師(殿から直々に好きな時に去っていいと許可を貰っている身なのでね」
エスティリオ「ぬぬぬぬ……」
ゼルシフォム「大導師(殿にはよろしく伝えておいてくれ」
エスティリオ「仕方ないのであ〜〜る」
涙を呑んで馬謖を斬る(?)みたいな感じのエスティリオであった
ゼルシフォム「あぁ、一つだけ忠告を……君も早くここから立ち去ったほうがいい」
エスティリオ「何を馬鹿なことを言っているであ〜るかッ!ワガハイ、大導師(様がいる限り、シレントワイザード
を離れるわけにはいかんのであ〜〜る」
そんなエスティリオの叫びも無視して、ゼルシフォムはシレントワイザード本部を後にする
エスティリオ「って人の話を聞け〜〜であるッ!」
だが、大導師(直々に盟約を交わしているのであれば、エスティリオにそれを止める権利はない。
エスティリオ「仕方がないのである。ワガハイの方から大導師(様に挨拶をしてやるのである」
そして、エスティリオは大導師(の元へ赴く。
それが、自分の運命を変えることになるとは知らずに
#2
シレントワイザード本部、その奥にある大導師(の部屋にて
ロズエリク「大導師(様、七罪塔(、現存する四つ、全て手に入りましたので報告に参りました」
*「おおっ!」
素晴らしいと歓喜のままに大導師(はロズエリクの前に歩み寄る。ロズエリクに褒美を授けるために
ロズエリク「だから、そろそろ死んでもらおうか!」
ズシャッ
*「ぐっ?!」
凶刃煌めく。それは一瞬にして大導師(の命を刈り取った。正に一撃必殺!
エスティリオ「ぬなっ!?きっ、貴様、大恩ある大導師(様に何をしでかしているのであ〜〜るか!?」
そして、運悪くそこへ、ゼルシフォムが去ったことを告げるべくエスティリオがやってきた。
エスティリオ「貴様っ!許せんであ〜〜るッ」
ロズエリク「エスティリオ、貴様、GB(様になんたることを!」
ここで唐突に判明する大導師(の名前。
※グレイ&バシャールって……
ウェステリア「あぁ!?てめぇ、喧嘩売ってんのか!」
ネサリウス「エスティリオ……お前……」
更にその場に集いし呪装四天王はエスティリオの言葉よりもロズエリクの言葉を信じる。
いつも、ちゃらんぽらん(?)なエスティリオの性格が災いした瞬間であった。
ロズエリク「誅殺せよ!」
エスティリオ「ぐっ、ロズエリク、貴様ッ!」
エランドラ「ガッハッハッハ!大導師(に反旗を翻すとはナイスガッツだぜ!この展開、俺も乗った!」
一同「は!?」
フキエル「え、エランドラ様、一体何を!?」
ネサリウス「貴様、何を言っているのかわかっているのか!?」
エランドラ「多勢に無勢であれば、助太刀するのが道理よ!」
ネサリウス「なるほど、貴様馬鹿だな!」
ロズエリク「裏切り者に死を!」
エスティリオ「巫山戯(るな!貴様が裏切り者である!」
エルザ「今はそんなことを言っている場合じゃない……」
エスティリオ「ぐぬぬぬ……」
唐突に訪れた四面楚歌。敵は呪装四天王が三人。
エランドラ「行くぜぇ!野郎ども!」
フキエル「あぁ、もう、どうにでもなれ!」
もはややけくそのフキエルであった。
エルザ「私もヤロウに含まれると?!」
いや、今そこ重要視するところじゃないでしょ
ゼルシフォムはこのことを予期していたのか!?それとも偶然か!?
さておき、絶体絶命のピンチ、エスティリオは切り抜けることができるのか!?
続
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