#0
　教師だって人間。ストレスがたまればやらかすこともある。
　そして、これはそんなとある教師がやらかしてしまった物語。
　君は高校教師という物語を知っているか！？
※リメイク版とそうでない版があることをちょっと前に知りましたが、そんなことはどうでもいいです

#1
　兵庫県、兵庫県警
警官「アンタはこれで三度目だな……いい加減にしろよ」
　そんなことを言われて警察署から出てくるのは井藤遼平(りょうへい)。小田原学園という女子高の教師の一人だ。
　彼は閃〇サに出てくるとあるキャラにあやあって作られた無料通信アプリ（LANE）で知り合った女子高生に猥褻
な行為をしようとして警察に厄介になったのだった。
井藤遼平(りょうへい)「つい魔が差したんです。すいません。すいません」
　へこへこ平謝りする遼平(りょうへい)。
警官「次はないぞ？」
遼平(りょうへい)「はい。次は宦官(かんがん)処分してもらってもかまいません！」
一同「……」
　無駄に壮絶な覚悟である。
　ちなみに宦官(かんがん)というのは簡単に言うと去勢された人間を意味する。
警官「いや、流石にそこまでしなくても……」

　そして、兵庫県警を立ち去り、暫くしたところで、彼の態度は豹変する
遼平(りょうへい)「クソがッ！俺は教師で、保健体育の実技を生徒にみっちりと教えてやろうとしただけなのに」
※最低な先生である。よくこれで教師をクビにならなかったね……
遼平(りょうへい)「よし、では、早速生徒に保健体育の実技をみっちりと仕込んでみるか」
　そして、何も反省していない、最低最悪の女の敵である。
遼平(りょうへい)「む！？」
　その時、遼平(りょうへい)はLANEで奇妙なメッセージを受信していることに気づく。
　それは、フレンド登録もしていないはずの謎の人物からの謎のメッセージであった。
遼平(りょうへい)「なんだこりゃ？」
　おめでとう、あなたは選ばれましたなどと意味不明なメッセージに、その時の遼平(りょうへい)は気味悪くなってすぐさまそ
れを削除するのであった。
　翌日、小田原学園にて。
　ここ、小田原学園は一度会議が始まるといつまでたっても結論がでないことで有名で、小田原評定を地で行く学
校として有名だった。
遼平(りょうへい)「あ〜、では授業を始めるぞ……」
　授業をあまり、聞かない生徒達。いや、聞かないだけならまだしも、授業中にこれみよがしにスマホをいじくる
生徒が目立ち、苛立ちを隠せない遼平(りょうへい)。

#2
　何よりも、腹いせに指名して問題を解かせるとアッサリと回答してしまうものだから余計に腹立たしい。
※一説によるとスマホでググっているという噂があります。
　そして、その日の放課後
＊「先生、質問があるんですけど」
遼平(りょうへい)「おう、なんだ？分からないことがあったらどんどん質問しなさい」
　生徒の中で唯一といっていいほど真面目に授業を受けている生徒がとてとてとやってくる。
　彼女は眼鏡に三つ編みといういつの時代の委員長だよ！と突っ込みを入れたくなるほどの容姿を持つ優等生だ
＊「先生は警察に何度も厄介になっておきながら、どうして懲りずに女子高生に手を出そうとするんですか？」
　その質問に、時間が止まった……ような感覚を覚える
遼平(りょうへい)「なな、何を言っているのかよく分からないな……」
＊「先生の担当は数学なのに、保健体育も得意なんですね。すごいですね」
遼平(りょうへい)「ッ！」
　眼鏡で隠れていたが、ニタリと悪い笑みを浮かべていることは明白だ。
　彼女もまた、優等生の皮をかぶった悪魔のような女だった。
遼平(りょうへい)「何のことだかさっぱりわからないな……」
＊「先生はLANEで女を漁っているんですよね。ほら、これ！」
　彼女もスマホでLANEの画面を見せてみる。
　そこには遼平(りょうへい)と彼女がメッセージでやりとりしていた履歴があった。
遼平(りょうへい)（ま、まさか、LANEでやりとりしていたうちの一人がウチの生徒だったなんて……）
　冷や汗が止まらなくなってきた遼平(りょうへい)。
　その時、LANEに新着メッセージが届く。きっと目の前の彼女から逃げられないよとかそういう感じのスタンプが
送られてきたんだろうと思っていたが、『おめでとう、あなたは選ばれました』という謎のメッセージが再び投稿
されていただけだった。
　そして、パチパチパチと手拍子が聞こえてくる
遼平(りょうへい)「はっ！？」
　気が付けば、あたり一面が真っ暗になっており、闇の向こうにうっすらと一人の少女の姿が見えた。
　それは、場違いな黒き遺物(ネガティヴ・オーパーツ)、その最高峰、七罪塔(しちざいとう)が《自尊(プライド)》ルシュファーである。
ルシュファー「おめでとう。あなたは選ばれました」
遼平(りょうへい)「な、なんにだよ！？と、言うか、ここはどこだよ！？」
　そして、ルキは呟く。存分に欲望を吐き出せばいいと……


続