Eighter -Blindness Wizard-
48ther 〜魔眼輝く憤怒の花 A〜
#0
サタンの秘策、破れたり!?
サタンの傀儡となってしまった萌だったが、敢らの尽力のおかげで正気を取り戻すことに成功する。
そして、今、サタンに天罰が下るときがくる!?
#1
天四斗、修羅の門
冥時(萌「好き勝手してくれたな……」
最初から魔眼を駆使し、錬魔操剣(で真四刀流をもってしてサタンの前に立つ萌
シャイターン「人間(風情が、図にのるなよ!」
しかし、七罪塔(の力をもってしてももはや萌を傀儡にすることはできなかった。
人知を超えた力が、萌を守っている。それはつまり、萌も蛍(らと同じく例外の存在になったということであった
シャイターン(巫山戯(ている……)
シャイターン「いいよ、だったら、お前を殺す!」
萌「貴様が、この俺を殺す!?巫山戯(るなよ」
シャイターン「そっちこそだ!怒れりて忌鋒冥(!」
貴様を殺して天命(を奪えば少しは気も晴れると言った感じでサタンは攻撃用場違いな黒き遺物(を召喚する。
萌「遁甲破元陣(」
シャイターン「戟焚光刈(」
ズガアムッ
亜空間を引き裂く必殺剣がサタンに迫るも、サタンは怒りの刃でそれを砕く。
萌「正直、この程度で死んだら面白くもなんともなかった」
シャイターン「黙れ!人間(ッ!」
萌の言動に、サタンの怒りのボルテージは上がっていた。
そして、それは、サタンにとっては好都合であった。サタンは人間(ではなく、七罪塔(である。故に怒りこそすれ
怒りの果てに我を失うなんて無様な真似はしない。
そして、サタンが駆使する戟焚光刈(という技は怒りが大きければ大きいほどに威力を増すという特性を持つ。
※過去にサタンの配下はそれでも蛍(に負けたんですけどね
それはさておいて、萌とサタンの死合もラキエルとネサリウスは影ながら観察していた。
ラキエル(ネサリウス様、そろそろ我々もうって出るべきでは?)
ネサリウス(いや、まだだ……)
ネサリウスの命令には基本逆らえないラキエルであるが、納得できかねないことに対しては質問くらいする。
ラキエル(何故です?)
ネサリウス(今出ていけば七罪塔(とあの女との三つ巴戦になることは必定)
それくらいならばいいが、混戦の隙に乗じて七罪塔(が逃げたら、奴は間違いなく腹いせにこちらに報復してくる
はずだ……
#2
その時、対応できるのかと問われれば、答えに詰まるラキエルであった。
ラキエル「あれ?でも、あいつにまかせっきりでは結局、倒されるか逃げられるかするのでは?」
ネサリウス「……」
だとしても、今はまだ動くべきではないというのがネサリウスの結論なのである。
その結論に、ラキエルは黙って従うことしかできないのであった。
かくて、話は萌とサタンの死合へと戻る
萌「ハッ雷公殺鳴陣(!」
シャイターン「怒れりて忌鋒冥(」
ビシャインッ
雷を落とす萌の斬撃(?)に避雷針替わりにと近くに怒れりて忌鋒冥(を出現させてそれを回避するサタン。
シャイターン「戟焚光刈(!」
萌「なめるなッ」
カウンターばかりに斬撃を見舞うサタンだが、萌の四刀流を崩せるほど甘くはなかった。
シャイターン「チッ、つくづく巫山戯(た野郎ね……」
毒づきつつも、折角もう一本召喚した怒れりて忌鋒冥(を手に取り二刀流とするサタン
萌「貴様も俺が漢だと!?」
その言葉は萌の怒りに火をつけた
シャイターン「じゃあ、訂正するわ、乳牛!」
萌「ハッ、六つもあるように見えるようでは、貴様の眼は節穴だな!」
※前にも似たようなこと言われてそんな風に言い返したけど、そういう意味じゃないんです
萌にその手の罵倒は意味が伝わらないのである。
もっとこう直接的に『胸に栄養が吸い取られたお馬鹿さん』とか言ってあげれば話は別なのかもしれませんが、
今はそんなことをやっている場合ではない。
シャイターン「戯言はここまでよ、死になさいッ!戟焚光刈(!」
萌「死ぬのは貴様の方だッ!太乙煉無陣(!」
ゴドガッ
邪悪な剣圧を纏った剣閃がサタンに迫るが、サタンの放った二つの怒れる刃にて相殺されてしまう。
シャイターン「さっきから大したことないわね。あなたの剣」
萌「貴様の方こそな……」
お互い、お互いを挑発させて怒りのボルテージを上げていく。
萌とサタン。本質的には似たような感じの二人なのかもしれない。
果たして、この二人の死合はどう決着するのか、そしてシレントワイザードはいつ動くのか!?
続
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