Eighter -Blindness Wizard-
45ther 〜もりかけ悍ましい B〜
#3
ここで話は與鷹(とネサリウスの死合へと移行します。
梓與鷹(「……」
ネサリウス「……」
両雄、構えたまま微動だにせず……
與鷹((このまま待っていても埒が明かないか……)
徒に時間を浪費するわけにもいかない。と、言うわけで與鷹(の方から仕掛ける。
ネサリウス「フッ」
スカッ
與鷹(「何!?」
一気に間合いを詰め、拳打を叩き込もうとした矢先、サラっと回避されて、氷の爪でカウンターを食らいそうに
なる。
與鷹(「うおっと……」
が、寸でのところでそれを回避。
ネサリウス「なるほど……うまくはいかないようだな……」
まさか、この漢、双狼拳(奥義、聖狼躱虚(を真似て?!と、與鷹(は驚きを隠せなかった。
ネサリウス「巡り巡る氷(!」
與鷹(「おおおっ!神狼九断(!」
ガガガガガガガガガッ
一瞬だが、硬直していた與鷹(めがけてネサリウスが追撃を行うも、それに対応する與鷹(。迫る無数の氷の破片を
打ち砕いて見せる。
ネサリウス「天翔ける氷影(!」
ガキィンッ
テノ(だる〜)
與鷹(「はっ!?」
與鷹(の足元から突如せり出す氷の刃。テノの警告?によりそれを察知した與鷹(はいち早くその場から飛び退る。
ネサリウス「だが、甘いッ」
バキバキバキッ
しかし、與鷹(を追うように再び足元からせり出す氷の刃
與鷹(「いいや、甘いのはそっちだ!神狼九断(!」
ドガガガガガガガガガッ
ネサリウス(奴の力、これほどまでか……)
與鷹(「うおおおっ!」
ネサリウス「はっ!」
ガガガガガッ
與鷹(の拳とネサリウスの氷のカタールが激突。鎬を削る攻防が繰り広げられる。
與鷹((チッ、こいつ、底が知れない……こういうのは厄介だな……)
ネサリウス「舞い砕く氷塊(!」
與鷹(「はっ!聖狼躱虚(!」
ズドムッ
迫る氷の刃を回避して、カウンターを叩き込む與鷹(。だが、それを予測していたのか、ネサリウスは氷で盾を作
りそれをガードして見せる。
與鷹(「何!?」
ネサリウス「備えあれば憂いなしってな」
#4
與鷹(「そうか、よッ!」
ネサリウス「ぐぅ!?」
防いだかに思えたネサリウスだが、膂力では與鷹(には敵わないことをすっかり忘れていたネサリウス
※いや、忘れていたわけじゃないよ。召喚呪術のおかげで対抗できるって思っていたら、想像以上のパワーに競り
負けただけだよ。
そのまま後退して体勢を立て直そうとするネサリウスだが、與鷹(はそれを許さない。追撃のためにネサリウスに
迫る。
ネサリウス「天翔ける氷影(!」
與鷹(「神狼九断(・翳噛(!」
ガガガガガガガガガッ
足元から競り出す氷の刃を九回の拳打で破砕。
ドドドドドドドドドッ
ネサリウス「クッ……」
しかし、與鷹(の拳打はそれだけでは終わらない。影の拳がネサリウスに迫る。
これにはネサリウスも流石に肝が冷える。堪らず後方へ飛び退ろうとしたその時、ネサリウスに悲劇が起きた。
化野梶太郎(「おるぁああ!」
ラキエル「げはぁ!?」
時は同じく、梶太郎(と死合っていたラキエルだが、梶太郎(の虎伏絶掌が真価を発揮し、その一撃がラキエルに直
撃。
吹き飛ばされたラキエルが後方へ飛び退ったネサリウスと激突
ネサリウス「あぐ!?」
ラキエル「……ネ、ネサリウス様……申し訳ございません……」
ネサリウス「……」
死屍累々……
※いや、二人しかいないけど
與鷹(「……ええと……」
とりあえず、ネサリウスの心配をしてみる與鷹(なのであった。
梶太郎(「おっしゃあ!與鷹(!次は俺と死合え!」
與鷹(「いや、そういう趣旨じゃないだろ……」
とりあえず、襲い掛かってくる梶太郎(を軽く受け流してカウンターを叩き込んで黙らせる。
シャイターン「やはり、脅威なのは《キツネザルの使途》……」
上(総介「フッ、次は貴様の番だ!」
シャイターン「それはどうかな……」
梶太郎(「いや、強がりもそこまでだッ!極彩虎襲(!」
與鷹(に黙らされたはずの梶太郎(が既に復活して、そのままサタンに向かって殴りかかる
が、しかし、梶太郎(の拳は届かない。防御結界に阻まれる
梶太郎(「何!?」
シャイターン「シェオルフィールドだよ」
梶太郎(「あぁ?!」
貴様如きの力では無理だ!と豪語するサタン。負けじと何度も拳を叩きつけるが、結果は変わらない……
果たして、シェオルフィールドを打ち破りサタンを倒すことはできるのか!?
続
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