Eighter -Blindness Wizard-
13ther 〜暴食王(ベルゼビュート)は捕縛せり A〜



#0
 場違いな黒き遺物(ネガティヴ・オーパーツ)の、七罪塔(しちざいとう)の暗躍を止めるため迥巛(はるかわ)工業専門学校へ……
 しかし、そこに立ちはだかるシレントワイザード!
 かんなでは強くなりすぎて相手をするのは難しい。総介では絶望的に相性が悪い。
 だが、しかし、総介は既に打開策を見つけていたのだった。かくて、かんなは七罪塔(しちざいとう)を止めに進む。

#1
 必殺の一撃!かに思えた石の槍衾をバーニーヤが直前に笑みを浮かべたことから察知して回避した総介。
ルート(だが、その理屈は怪訝(おか)しいんだからね!)
バーニーヤ(何?!それは、どういう?)
 先ほど総介は『地面から槍が出てくることは分かった』と断言した。
 だが、それは怪訝(おか)しい。
 確かに、バーニーヤの不注意で、仕掛けるであろうことは察知されたのかもしれないが、それが地面から突き出
る槍だと看破される道理はない!
バーニーヤ(こいつ、やはり何か予知能力でも?!)
 ただ、そう思うことは強ち間違いでもない。
 総介はかつて、歴史の墓場の一角で真理の断片に触れた……常人ならば精神的ショックで即死しても怪訝(おか)しくは
ないソレに、総介は討ち克ち生還した。
※いや、『討ち克つ』ってその漢字でいいのか?
 そして、その時、総介は未来を察知するような能力を身に着けたのだ。(万能なわけではないが……)
 その能力……とあるイタリアンマフィアの未来を予知する能力のようなものである。ただし、時間を消し飛ばす
なんて能力はもっていない!
※いや、なんでそこでジョ〇ョ五部やねん!
バーニーヤ(……ここは一気に攻める!)
 覚悟を決めて総介に立ち向かうバーニーヤ。そう……暗闇の荒野に進むべき道を切り開く事が如く!
※いやいや、だからなんでジ〇ジョ五部やねん!
バーニーヤ「剪断する大陸鋏(シーザス・コンティネント)!」
 ドッ
 左右の魔形刀(マナヒョンド)で挟み込むように総介を切断にかかるバーニーヤ
 ここで突然ではありますが、バーニーヤの姿について解説しましょう。彼は今、リング状の刃を左右に装備して
いるわけですが、タスキのような感じで装備しているので必然的に大小のクロススタイルになっているのだ。
 ……そんな状態で挟み込むのは無理があるのでは?とか考えてはいけない。
※考えるな、感じるんだ!
上総介「フッ」
 ガキンッ
バーニーヤ「何?!」
 突如懐からナイフを取り出し二刀で受け止める総介。
総介「青臣(せいしん)は雌雄一対だ!」
バーニーヤ「んなっ?!」
 と、言うか蒼王の刃(ブルーロード)藍后の刄(ブルーエンプレス)も雌雄一対なんだからその代用品も雌雄一対で然るべき……かもしれない。
※なんでそこで適当なんだよ。

#2
 さて、一方その頃、サーフィスとベルゼビュートはというと……
サーフィス「イオ……我が元に帰れ(ヴォレーゲン)」
イオ「承知……」
 静かに告げると、イオが光に包まれ、綴じ合わせが解かれた本のように無数の紙片となりて宙を舞い、サーフィ
スを包む鎧となる。
サーフィス「自在に転移を繰り返す霆撃の魔星、その御力、我が矛となりてここに顕現せよ、イェーキュブ」
 バリバリダ〜!
 突如雷鳴が輝き、サーフィスの右手に雷でできた槍が出現する。勿論、柄?の部分はお馴染みの魔形刀(マナヒョンド)だ。
※ってかその効果音何なの?
ベルゼビュート「ふぅん、それが召喚呪術か」
サーフィス「……」
 このとき、ベルゼビュートはまだ余裕だった。ハッキリ言うと油断していたといってもいい。
 それは《キツネザルの使徒》意外に場違いな黒き遺物(ネガティヴ・オーパーツ)の最高峰たる七罪塔(しちざいとう)が後れを取ることなどないと考えてい
たからである。
 そもそも、シレントワイザードがもっていた切り札たる七元徳(ななげんとく)なんてのも効果がアヤシイものだ。七罪塔(しちざいとう)へのカ
ウンタープログラムなんて人の手で作り出せるものではないのだから。
サーフィス「……」
ベルゼビュート「どうした?かかってこないのか?」
サーフィス「……」
 だが、無言を貫くサーフィス。
 かかってこないのならば、こっちから行くぞ、とビュートが先手を打とうとした瞬間、それは起こった。
 ドキュンッ
ベルゼビュート「なっ、何ぃッ?!」
 サーフィスの姿がぶれたかと思うと目にもとまらぬ速さでビュートの背後を取る。
ベルゼビュート「こいつ……」
 七罪塔(しちざいとう)最速と名高いベルフェゴールより速い?!
 それはベルゼビュートを驚愕させるには十分であった。
ベルゼビュート「だが……」
サーフィス「おっ……お、おっ、お……」
 反応できない速さではない。サーフィスの繰り出す刺突を全て回避して見せるベルゼビュート。
ベルゼビュート「所詮は人間(パーツ)といったところか……」
 多少、早くとも、脅威ではない。
 どすっ
 だが、次の瞬間、サーフィスの雷の槍がベルゼビュートの左肩を貫く
ベルゼビュート「ぐっ!?……なぁ?!」
 攻撃のスピードがさっきより上がっている。
ベルゼビュート「この……人間(パーツ)風情がッ!図に乗るなよ!青ざめたる水(ブルー・デュース)!」
 突き刺さった槍を引き抜いて、距離をとったベルゼビュートは、そのまま右手を天に翳し蒼い刃を召喚する。
ベルゼビュート「食らいつくしてやる!」
 サーフィスを睨み付けて、そう宣言するベルゼビュート
 両者の死合は第二幕へ!


続

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