Eighter -Blindness Wizard-
9ther 〜異天使な孤軍奮闘 B〜



#3
 Theラキエル、突如エスティリオを訪ね、魔形刀(マナヒョンド)を貸せという。
 エスティリオに変わってエルザが勝手に渡したわけですが……
ラキエル「奴らの事を……奴らがどこにいるのかを知っているのは俺だけ……」
 奴らというのはEighterのことに他ならない。
 Eighter本部を襲撃できるということはシレントワイザードにとってアドバンテージである。多分
※いや、多分ってなんだよ……と、言うか、仲間と情報共有してみんなで襲撃すればいいんじゃ?
ラキエル「行くぞ、テノ!」
テノ「うん。分かった……」
 全てはシレントワイザードのために!不安要素は早めに潰すに限る!その為にラキエルは単身乗り込むことを決
意したのだ。
 しかし、ここでラキエルは重大なことに気が付いた。
ラキエル「奴らの拠点、どこだよ……」
 前回、エスティリオと共にEighter本部に急襲したことがあったラキエルであるが、しかし、その時はエスティ
リオの転移装置を使っての出陣であり、Eighter本部がどこなのかわかっていない。
 そして帰る時はエルザに抱えられて脱兎の如くではなかったが、帰還用アーティファクトである再々の黄門(リレミト)のお
かげで道順知らず……
ラキエル(具体的な場所がわからねぇ……)
 行き当たりばったりにも程がある。
テノ「だるだる〜〜」
 やれやれ……とやる気のなさそうにそんな身振りを行うテノ。
 だが、これがご都合主義(運命のいたずら)というものだろうか、その時、ラキエルの前を與鷹(よたか)らが横切る。
※なんかの依頼の帰りとかそんなんでしょうね。知らんけど(あのな……)
テノ「だる?」
 最初に気づいたのはテノだった。
ラキエル「はっ、貴様ら!」
梓與鷹(よたか)「お前は、シレントワイザードの?!」
ラキエル「こんなところで遭遇するとは、ツいてるぜ!」
 ニヤリと笑みを浮かべるラキエル。
梔曹(くちなし・つかさ)(まさか、近くに場違いな黒き遺物(ネガティヴ・オーパーツ)七罪塔(しちざいとう)がいるってのか?)
白拍子かんな(いえ、そういうわけではないようです……)
 まぁ、もしそうだとしたらどこからともなく総介がやってきそうなので……
ラキエル「シレントワイザードの大願成就を阻む貴様らは今この場で叩き潰しておく必要がある!テノ!」
テノ「だるだる〜〜」
 ラキエルは直ちに我が元に帰れ(ヴォレーゲン)と命じ、テノはそれに応える。
與鷹(よたか)「問答無用かよ!」
かんな「リーダー、下がっていてください」
 最初から話し合いでどうにかなることではない。
 ならば、死合うのみ!
 と、言うわけで、かんな、一歩前に出る。

#4
ラキエル「今日の俺は前回とは一味違うぜ」
 なぜなら魔形刀(マナヒョンド)がある!と自信たっぷりのラキエル
ラキエル「碧玉の荒ぶる双炎に照らされし灼熱の魔星、その御力、我が刃となりてここに顕現せよ、シャガイ!」
 鍔と柄だけだった魔形刀(マナヒョンド)にエメラルド色に輝く炎で作られた刃が出現する。
※あれ?魔形刀(マナヒョンド)って見えざる刃がウリのアーティファクトなのでは?
 さておいて、魔形刀(マナヒョンド)にシャガイを上乗せして襲い掛かってくるラキエル。
 かんなもまた神滅超越者(ラグナロクエクセル)で応戦す。
ラキエル(なんだこれ、いつもより魔力が(みなぎ)っている!?……まさか、魔形刀(マナヒョンド)のおかげなのか?!)
 だとすれば、エスティリオ……奴は巫山戯(ふざけ)ているが凄い!
ラキエル「おおおっ!」
かんな「はっ!」
 ガガガガガッ
 しばらく激しい鍔迫り合いを繰り広げたのち、距離を置く両雄。
かんな「鳳鸞舞刃(ほうらんぶじん)!」
 ドンッ
 先にかんなが動く。横薙ぎと同時に平安を(もたら)す鳳凰を具現化させ襲わせる
ラキエル「生ける炎の舞(フランベ・スァパト)!」
 ゴバアッ
 緑の炎を纏った斬撃が、鳳凰を両断する。
一同「なっ!?」
 これには一同、驚きを隠せない。
 しかし、なんてことはない、死合の序盤から最大出力を繰り出していたらすぐにバテてしまうのは必定。故に最
初は力をセーブして死合うのが定石。
ラキエル「行ける!今の俺は阿修羅すら凌駕する存在だ!」
 お前はどこのグラ〇ムだよ!
ラキエル「負けを認めるのならば今の内だぞ?」
かんな「その言葉、そっくりお返ししますよ」
 ってか、もう勝った気でいるのは流石にどうかと思います。
かんな「龍咬舞刃(りゅうこうぶじん)!」
 キィンッ
 斬撃!と同時に応龍(おうりゅう)に変幻する光の龍が具現化され、ラキエルに迫る
ラキエル「だが、無駄よ!生ける炎の舞(フランベ・スァパト)!」
テノ(危な〜〜い……)
ラキエル「うおおお!?」
 先ほどと同じように緑の炎を纏った斬撃で一刀両断にかかるが、しかし、今度は打ち消せない。
 テノが忠告してくれなかったら直撃は免れなかっただろう。すんでのところで転がる様に回避することで手痛い
ダメージを負わずに済んだラキエルであった。
ラキエル「貴様ッ、さっきは手加減していやがったな!」
かんな「……」
 それは相手を侮ってのことではないのだが、ラキエルは侮辱されたと思ったのだろう。
ラキエル「やはり、貴様らは我らシレントワイザードに害成すもの……」
 後顧の憂いを断つためにも、この場で叩き潰しておかないといかん!


続

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