Eighter -Bizarre Investigate-
42nder 〜我はヴェーダの眼〜
#0
ヴェーダ……それは世界を暴くシステム
※いや、それヴェーダじゃねぇ、ヴァ〇ヴレイウだろ!
ともかく、これはそんな感じの(どんな?)事件簿である。
#1
……それは、神奈川県で起きた通り魔事件……
神奈川県、川崎市
ズドスッ
*「あうっ!!?」
夜の川崎で起きた通り魔事件……女性は帰り道に何者かに背後から刺され、意識不明の重態となった……
夜だったことが災いし、通報されることなく朝を迎えたために彼女は危険が危ない!という感じになったのだ
※いや、危険が危ないって……
警官「ガイ者は大竹小竹……神奈川県に本社を構えるソフトウェア会社、りりすそふとに勤めているそうですが…
…」
警官「犯人については何か分かったことがあるか!?」
警官「いえ、これが全く……ガイ者は意識不明の重態ですから、喋ることも出来ませんし……それに、背後から一
突きですから……おそらく……」
警官「……そうか……」
警官「目撃証言ですが、やっぱり難しそうですね……人通りの少ないこの通りで起きた事件ですからねぇ……」
警官「むむむぅ……」
早くも迷宮入りか……と無能な警察が悩んでいると……事件発生から一時間後、一人の漢が目撃者を名乗って登
場した。
……漢の名は金令木(洋一と言った……
総介が来る……かと思った人、残念。
※いや、何が残念なんだよ?
神奈川県、神奈川県警
警官「で、金令木(さん……」
金令木(洋一「……ああ、あの漢が後ろから彼女を突き刺したんだ……千枚通しだったと思う」
ぽつぽつと呟く用に語る洋一
警官「なるほど……アイスピックにしては何か細いと思ったが……」
洋一「あいつは音も無く彼女の背後に近づき、彼女を刺したと思ったら財布を取らずに去っていった……金銭目的
の犯行じゃなく、怨恨の犯行だと思うんだ」
犯人について怒りに燃えながら語る洋一
洋一「また、アイツは闇夜に紛れるかのような黒いコートを羽織っていて……犯行後、帰って、ズボンを洗濯し、
証拠隠滅を図っていた……返り血は洗っただけじゃ落ちないのに……」
警官一同「ちょっと待て……」
その証言に一同待ったをかける
警官「アンタ……犯人を尾行したのか!?」
洋一「はい。犯人は妻子もちの漢で、犯行は妻が子供を保育園に迎えに行っている間に行われた。その漢は夫婦円
満だったが、被害者の女性は元カノらしく……」
警官「だから、ちょっと待て……」
#2
警官「犯人のことについてはいいんだ。むしろ俺たち警官が調べることなんだから……」
警官「そんなことよりもだ、肝心のその犯人の名前は……」
そこまで調べたのならば……当然知っているんだろう?と警官が問い、そして、静かに答える洋一
洋一「……忍……郷蛇諏(忍…………」
警官「おし!早速その郷蛇諏(忍を容疑者として逮捕するんだ!」
一同「ハッ!」
神奈川県、郷蛇諏(邸
郷蛇諏(忍「……刑事さん……何なんですか……俺が何をしたって言うんですか……」
突如としてやってきた警官に面喰らう忍、そして、その妻の俎(
警官「お前が大竹さんを刺したんだろう?」
忍「刺す!?……何を……まぁ、指差したりしたことはあったかもしれないですがねぇ……」
郷蛇諏俎(「一体主人が何を……って、大竹さん?……あなた、まだ……」
忍「なっ、彼女とは何も無かったと前にも言っただろう」
と、ここで突如夫婦喧嘩が勃発
警官「警部……郷蛇諏(容疑者が犯行当時、はいていたと思われるズボンから被害者の血痕が……」
そして、そこへ更に別の警官が駆けこんでくる
忍「な……何で……」
俎(「何が、何もなかったですって!私と言うものがありながら、貴方って人は……」
忍「ヒッ」
鬼の様な形相で忍を睨みつけ出す俎(。
どうやら彼女は、旦那がまだ元カノである大竹小竹(に懸想しており、ズボンについた血痕は小竹(の処女を奪った
際に付着したものだと勘違いした模様だった。
警官「あ〜〜、ちょっといいですかね……」
俎(「ああ?何よ?」
今取りこんでる最中なの、手短に!と俎(
警官「……その……これは殺人事件でして……その……」
俎(「……」
小竹(に執着していたわけではないってことが分かって安堵すると同時に殺人だなんて……と絶望する俎(であった
警官「まぁ、覚えておくんだな……血というものは、洗濯した程度じゃ落ちないんだ……」
忍「ぐ……ぐぐぐ……ぐうううう……」
……まぁ、とりあえず、忍を逮捕することによりこの事件は解決したのだが……
後日……神奈川県警にて……
上(総介「……観察マニアの目撃証言……か……」
ふらっと現れた総介は今回の事件に関して情報を聞くとポツリと漏らす
警官「あの…上(警部?」
総介の登場にピリピリする警官一行……
#3
総介「どうやら、これまでもいろいろな事件の一部始終を観察、記録していたみたいだな……」
警官「……上(警部……それが……何か?」
山咲(桜「……だったら、なぜ今までもその目撃証言を警察に言わなかったのか……」
警官「そ……それは……犯人に脅されていたからとか!?」
総介「バカものが……観察者だと!?……ただのストーカーじゃないか……」
警官「……警部!?」
総介「今回、目撃を証言したのも、被害者がストーキングしていた気になる女性だったからに過ぎん……行くぞ、
山咲(」
桜「はい、警部……」
警官「あの……上(警部……どちらへ!?」
総介「ヤツを逮捕しに行くに決まっているだろ……」
……そして、観察者、正式名称ストーカーも……逮捕されたのであった……
END
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