B.B.B. 外伝
13の馬鹿 〜不敗の弁護士インビンシブル・ロイヤ伝説 後編〜



死刑確定犯をも無罪にすることが出来る伝説の漢、朝凪菊一……そんな不敗の弁護士インビンシブル・ロイヤに隠された秘密とは……
どこからともなくやって来た嘶木否子いななき・いなこが語る!?
天四斗あまよと、馬鹿研究所
嘶木否子いななき・いなこ「はいはい!!来たれ!オーバーテクノロジーで有名な嘶木いななき研究所所長、嘶木否子いななき・いなこです。いいこと。
 決して『杏子きょうこ』じゃないのでそこんとこよろしく♪」
馬鹿「……」
凌霄花しのぎ・そうか「……ご自分の宣伝はいいですから、本題に入っていただければ光栄なのですが……」
否子いなこ「ええ、そうね……ええと、何だったかしら?BHEの基礎理論についてだったかしら?」
一同「違います!!」
狗訴くそ(なぜにそこでブラックホールエンジンが出てくるんだ!?)
否子いなこ「冗談よ、冗談、今のはちょっとした行数稼ぎ……」
一同「何作者の代弁をしているんですか!!どうでもいいですから、本題に戻ってください!!」
・
・・
・・・
否子いなこ「ええと、不敗の弁護士インビンシブル・ロイヤの秘密でしたね」
ひや信子「そ〜だよっ」
否子いなこ「ズバリ、それは『言葉の麻薬』によるものよ」
一同「言葉の……麻薬ぅ!?」
信子「おクスリ!?」
否子いなこ「う〜〜ん、これはそうねぇ……眼に見えるものじゃないのよね〜〜」
狗訴くそ「どういうことですか?」
否子いなこ「……簡単に言うと、彼の発する言葉が麻薬のような力を持った言葉って意味ね」
馬鹿「麻薬のような……力を持った!?」
否子いなこ「そう、彼の発する言葉は真実を歪める作用がある。だからこそ、死刑を無罪に、無罪を死刑に自在に変更
 することが可能になるの」
信子「うわぁ……」
霄花そうか「どこで彼はそんなのを習得したんですか?」
否子いなこ「さぁ?そんなの知らないわ」
一同(あ、そうなんだ……)
否子いなこ「あ〜〜、でも彼は生きたオーバーテクノロジーみたいなモノだからバラバラに切り刻んで細胞レベルで
 研究してみたいのよね〜〜。はぁ、近くに居ないかしら!?」
一同「何恐ろしげな発言してるんですか!!」
否子いなこ「……いやぁ、つい……」
一同「『つい』じゃねぇ!」
※ってか『つい』で出てくる言葉じゃねぇよ……
否子いなこ「あ、そうそう、それと、もう1つ、言葉の麻薬が麻薬と呼ばれる所以があるのよ」
馬鹿「それは……?」
否子いなこ「フラッシュバック!!」
一同「フラッシュバック!?」
霄花そうか「ってあの麻薬中毒者の……?」
否子いなこ「そ、不敗の弁護士インビンシブル・ロイヤによって弁護された犯罪者は再び犯罪を繰り返し、彼に弁護してもらいたくなるの……
 コレが言葉の麻薬のフラッシュバック……分かる?」
霄花そうか「……ええと、つまり……彼に弁護してもらった人はまた犯罪を犯したくなる……と?」
否子いなこ「そう」
信子「……そしてその犯罪を無罪にしてほしくて、彼に弁護を頼む……?」
否子いなこ「そして彼の懐は潤い、彼の伝説は続いていくの……」
馬鹿「とんだ悪循環だな……」
否子いなこ「彼は現代の魔術師……魔術師に対抗するためには彼の言葉に耳を貸さないことが重要」
一同「……なるほどねぇ……」
否子いなこ「と、言うわけで、来たれ!オーバーテクノロジーのコーナーでした」
一同「違う違う!」
否子いなこ「……え!?違うの!?」
信子「違います」
否子いなこ「うっそん……折角オーバーテクノロジーの情報が得られると思って出向いたのに……」
狗訴くそ「いやいや、勝手に出てきて好き勝手に言ってそれはどうかと……」
否子いなこ「……ま、いいわ……何かオーバーテクノロジーの情報があったらすぐ、私に言ってね。言わないと
 耳の中に手ェ突っ込んで三半規管ぶっ潰すぞ♪」
一同(……)
否子いなこ「あ、それから……もっと私に出番を!!」
一同「おい!!!」
否子いなこ「じゃあね〜〜〜」
……そして、彼女は去っていった……
一同「……」
馬鹿「……何がしたかったんだ?あの人……」
信子「さぁ?」
……そして、今日も不敗の弁護士インビンシブル・ロイヤの伝説は続くのであった……


END

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