B.B.B. 外伝
7の馬鹿 〜百害あって一利有り?〜



なし崩し的に朔の夜叉に(盾要因として)入ることとなった阿呆……まぁ、そんな阿呆の冥福を祈りつつ、
今回は一利に関する伝説を……お届けしよう。
阿呆「うぇ!?俺の伝説は!!?」
※ンなものありません!!!
天四斗あまよと、某所
ドズグオオオ〜〜〜〜ンッ
突如爆発が巻き起こり……
阿呆「ぜは〜〜、ぜは〜〜〜、死ぬかと思った……」
爆煙の中から阿呆登場
百害ももかい一利「死ぬかと思った……ではなく、普通なら今の爆発で木端微塵です。むむ……着実に盾としての
 成長を見せていますね……」
阿呆「当然ッ!俺が主役になるその日まで……俺は死なないッ!!絶対に!!!」
※つまり、永遠にそんな日が来ないので、こいつは不死身確定ということに……
阿呆「ちょ、今、何かイヤな説明が……」
*「ひょっひょっひょっひょっひょ……」
阿呆「ん!?」
と、そのとき、そこへ特徴のある笑い声のアノ人登場
藻零離愁もれ・りしゅう「阿呆……久しぶりじゃわい。元気にしとったか……んん〜〜〜?」
阿呆「離愁師匠りしゅうセンセイ……」
離愁りしゅう「貴様に剣を教えた覚えはないんじゃがのう……」
一利「……藻零離愁もれ・りしゅう……通称……刀の狂人、嘉禎京氏かてい・きょうしの盟友にして仇敵……過去に京氏きょうしと何があったの
 かは読者の想像に任せたり、そのうち明かされたりするとして……」
ぶつぶつと喋り出す一利……
しゃきんっ
そして、刺身包丁・二刀流装備
一利「活け造りにしてあげますよエロジジィ」
ズドガキャアアアッ
捌きにかかった一利……を刀で受ける離愁りしゅう
離愁りしゅう「ひょひょひょひょひょ……相変わらずで何よりじゃわい」
一利「黙りなさいッ!!セクハラ大魔神……今日という今日こそは活け造りにして京氏きょうしに差し上げます」
ガギンッドゴオンッ
離愁りしゅう「ひょひょひょひょひょ……少しは労わってくれんかのぅ……?」
一利「……わかりました……大いに甚振って差し上げます……とおおえあああ!!!」
ギギンッ
ガガガガガッ
阿呆「……」
かくて、阿呆そっちのけで死合は始まる……
一利「ちぃっ……流石は刀の狂人……一筋縄ではいかない……」
離愁りしゅう「ひょひょひょひょ……まだまだ甘いのう……」
ズバシャアアアッ
すれ違いざまに斬撃……
はらりっ……
一利「……」
メイド服の丈が少し短くなる……
一利「……殺します……絶賛殺します……めがっさ殺します。覚悟しろですに〜〜〜!」
しゅばんっ
血相を変えて飛びかかる一利
離愁りしゅう「ひょひょひょひょ……甘い……甘いぞ、百害ももかいの……儂の手にかかれば衣服を斬らずに下着だけを
 斬ることも可能じゃわい!!」
※それは何か無駄にすごいぞ!!……ってか、離愁りしゅうは一利に会うたびにそんなことをやっているのか!?……
 結構なセクハラ魔神だったんだね……
ギュオンッ
一利「しまっ!?」
そして、一気に間合いを侵食され……
離愁りしゅう「ひょひょひょひょひょ……」
そして……一利に辱めの時が……
一利「それいけ!盾の人ッ」
ズバシュアアアアッ
離愁りしゅう「何とぉお!!?」
阿呆「ぎょへあああ!!?」
咄嗟に阿呆を盾代わりに窮地を脱する一利
一利「はぁ……はぁ……盾代わりに鍛えていた甲斐がありました……」
どくどくっ……
阿呆「し……死ぬ〜〜〜!死ぬ〜〜〜!!」
いろいろと斬りつけられ、結構出血しているのに全然死なない……流石阿呆……
離愁りしゅう「ぬぅ!?致命の斬撃を受けたはずなのに……これほど元気とは……おんし……盾の素質十分
 ぞよ」
阿呆「ンなところ褒められても嬉しくねぇ〜〜〜!!」
離愁りしゅう「ひょひょひょひょ……さらばだ!百害ももかいの……次逢うときは白色を期待しておるぞよ……」
一利「死ね!エロス!!」
ドゴスッ
地面に突き刺さる包丁……だが、その場所に既に離愁りしゅうはおらず……
一利「……刀の狂人……次に会うときは断罪して差し上げます……」
くるり……
そして阿呆の方を向き
一利「さぁ!打倒刀の狂人のために特訓しますよ!」
阿呆「い……やぁ〜〜!!!」
……阿呆よ……永遠に……


END

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