B.B.B. 外伝
5の馬鹿 〜阿呆の進路は闇の色!〜



阿呆は……怒零湖ドレイコ工業にはいなく……でも、他の高校に入ったという話も聞かず……でも銅鑼言ドラゴン中学は卒業
したらしく……今回はそんな阿呆に関する伝説!
天四斗あまよと銅鑼言ドラゴン中学・職員室
ガラッ
阿呆「先生ぃ〜〜〜!」
ガウンッ
嘉禎京氏かてい・きょうし「ああぁ?!誰だてめぇ!?」
いきなり職員室に入り込み、抱きついてきた阿呆の脳天めがけて銃弾を放つ京氏きょうし
阿呆「がふっ!?」
京氏きょうし「……脳天に風穴空いても死なないとは……阿呆、お前もなかなか人間離れしてきたな……」
阿呆「……せ、先生……生徒を打ち抜いて最初に言うセリフがそれですか!?」
京氏きょうし「で、何だ?こっちは忙しいんだよ……馬鹿達が卒業してから新しく1年を受け持ったのはいいんだが、
 いかんせん弱すぎる……あんなひ弱な奴らに銃弾を浴びせたら一発でお陀仏だ……くそっ……何とか
 できねぇか……」
と、何だか物騒なことをブツクサ言い放つ京氏きょうし
阿呆「あの、先生……話、聞いてください……」
京氏きょうし「ああ?五月蝿ぇやつだ……阿呆……お前、何ならもう一度中学を1年からやり直すか?今なら毎日
 銃弾を最低5発は喰らえるという特典付きで……」
阿呆「殺す気ですか!!」
うがぁ〜〜〜っと叫ぶ阿呆……
ガウンッ
対し、天井に一発で黙らせる京氏きょうし
京氏きょうし「で、何だ?」
阿呆「先生……どうにか、進学か進級できないですかね……」
京氏きょうし「はぁ?進学はともかく、進級っててめぇ、やっぱりもう一度中学をやりなおすか!?」
阿呆「イヤですよ……」
京氏きょうし「はぁ……こっちは忙しいってのに……」
ピポパポッ
と、どこかに電話をかける……
阿呆「先生……まさか僕のためにどこかの高校に圧力をかけて入学させてくれるんですか!?」
ガウンッ
京氏きょうし「誰がンなことするかヴォケ!!」
阿呆に凶弾を放ちつつ叫ぶ京氏きょうし
阿呆「ずびばぜん……」
ドタリッ
・
・・
・・・
京氏きょうし「ってぇワケだ……阿呆、お前、就職しろ……」
阿呆「……へ!?どこに……?」
京氏きょうし「朔の夜叉だ!」
阿呆「さくの……や……しゃ……?ええっと……何屋ですか!?」
京氏きょうし「ってぇワケだ……あとは任せた!」
*「はい、任されました」
と、阿呆の背後の声……恐る恐る振り向くと……そこには……
阿呆「うはぁ!!?」
なぜかメイドさんがいた……
*「朔の夜叉の百害ももかい一利です」
阿呆「あの、先生……この娘……彼女にしていいですか!?」
ズドゴシャッ
百害ももかい一利「あまりふざけたこををヌかしてると……くびり殺しますよ?」
首を絞めてそのまま机にねじ伏せる一利
阿呆「ぐががががっ……し……死ぬぅう!!」
ぱっ
……となんとか放される
阿呆「ぐはぁ……死ぬかと思った……」
京氏きょうし「じゃ、一利……こいつを朔の夜叉の盾代わりになるように育て上げてくれ」
一利「任せてください。であります」
ビシッと敬礼する一利
阿呆「ね、ねぇ、ちょっと……今、危ない発言が聞こえたんだけど……」
京氏きょうし「ちなみに彼女はなぁ……策の夜叉の銅鑼言ドラゴン中学区域の隊長で普段は近くの回らない鮨屋で魚を捌いて
 いる。その手さばきは見事なもので、ついたあだ名が『捌きの鉄対てっつい』……彼女に包丁を
 持たせればどんな魚介類もたちどころに活け造りだ!」
※すさまじくアブない通り名ですよ……『捌きの鉄対てっつい』って……普通に変換したら『裁きの鉄鎚』だよ!
 (だから、どうした!?)……って鉄『対』ってことは包丁・二刀流で魚を捌くのでしょうか!?
阿呆「……あの……先生……」
京氏きょうし「ああ?何だ!?」
阿呆「……じゃ、なんでメイド服あんな格好なんですか!?」
一利「これが店の正式なコスだからです」
阿呆「あ、そうなんだ……」
※メイド服が正装な回らない鮨屋って……どんなだよ!!
一利「では、これより……訓練を開始します……」
ズルズルズルズル……
阿呆「ちょ、あの……なんで、引きずられているんでしょうか……俺……」
一利「逃げ出されては困りますので……」
阿呆「……」
……かくて、阿呆は朔の夜叉に就職することとなった……
う〜〜ん、この後、馬鹿一行と出会うこととかってあるのでしょうか?……


END

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