B.B.B. 学園編
121の馬鹿 〜台力たいりき家の縁談死合 その5〜



抜君ばつぐんの花嫁決定戦!その最有力候補は天然不思議ちゃん・魔女っ娘黒崎魔拿まな……彼女の猛攻を前に
抜君ばつぐんは今、本気を出す……!?
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・グラウンド
台力抜君ばつぐん台力たいりき流剣道……天地罵倒てんちばとうの構え!」
ズオオオッ
シュベルトゲーベルを片手で八相に構え左手を前に突き出す
金盞花こがね・せんか「……天地魔闘じゃなく……罵倒って……」
黒崎魔拿まな「四元素ぉ〜〜〜」
ゴギュオアアアアッ
火、水、土、風のエレメントを持った魔弾が抜君ばつぐんに襲い掛かる
抜君ばつぐん「ハッ!」
ガギャギャギャッ
魔拿まな「あっ……」
だが、4つの攻撃は全て、悉く弾き返される
抜君ばつぐん「フフフフ……この天地罵倒てんちばとうの構えに罵倒できぬものは無し!全ての攻撃は罵倒され、弾かれる!」
一同(ヤな奥義……)
魔拿まな「……」
抜君ばつぐん「ハッハッハッハッハッハ!さらにこの奥義のすごいところはカウンター専用では無いということだ!」
ドドッ
そう豪語し、飛び掛る抜君ばつぐん
魔拿まな増幅ブーストぉ〜〜〜」
コオオオオッ
馬鹿「なっ!?」
魔拿まなの持っていた杖が光り輝く
偽馬鹿「あいつ……ブーストを!?」
※念のため、杖と会話して開放しているのではなく、あくまで魔法によって文字通り増幅しているのです。
抜君ばつぐん「ほおおああ!!」
魔拿まな「てぇい!」
ガギイイイイイッ
ビームブレードを(おそらく木で出来たであろう)杖で受ける魔拿まな
抜君ばつぐん「うおおおおお!!!」
魔拿まな「てぇ〜〜〜い!!!」
ガガガガガガガガガガガガッ
そして、そのまま鍔迫り合いへと移行する
……ちなみに、関係ないけどそのころのカズラは……抜君ばつぐんに最初に言われたとおりベンチに座って読書を
しています。
※本当に関係ない情報を……
・
・・
・・・
そして、話は戻り……ってか進み……
ぎゃぎいい〜〜〜ん
抜君ばつぐん「はっ!?」
シュベルトゲーベルが弾き飛ばされる。
ドズッ
魔拿まな「……」
地面に突き刺さるシュベルトゲーベル……そして、杖を突きつけられる抜君ばつぐん
台力泯殪蠱たいりき・みえこ「勝負あり!!」
そこへ泯殪蠱みえこが勝利宣言を……
抜君ばつぐん「く……」
台力絶岱たいりき・ぜつだい「言ったであろう……今更遅い……と……」
すたすたすたすた……
と、そこへ、ベンチに座っていたカズラが登場し……
初雪そゆきカズラ「……あなた、何歳?」
魔拿まな「……16歳ぃ〜」
唐突に年齢を聞きだす。
一同「カズラさん、何を!?」
カズラ「……16歳と……何ヶ月?」
魔拿まな「いっ!?」
さらに質問するカズラ……その問いに……魔拿まなは暫し沈黙し……
馬鹿(まさか誕生日が分からないから何ヶ月なのか分からないとか言い出すんじゃ……)
ひや信子(え〜〜、まさかぁ……)
だが、躊躇っていたのは別のことのためであった……
魔拿まな「……ひゃ……くじゅっ……かげつ……」
ボソッと呟く魔拿まな
一同「ちょっと待て!!」
一同、整理してみる……
馬鹿「……16歳と……」
偽馬鹿「110ヶ月……」
カズラ「……25歳と2ヶ月……」
残酷にもカズラが宣言する。
生徒「イタイよ……その年齢でそのコスと言動は……イタイよ!!」
魔拿まな「ええぇ〜〜!?」
一同「『ええ〜』じゃないッ!」
絶岱ぜつだい「静まれ!者ども!」
生徒「いや、静まってますが……」
絶岱ぜつだい「これにて当代代理の花嫁決定戦は終結する。なお、私こそ彼の嫁に!と思うものは今度は魔拿まなを斃すこと
 ……それが条件だ!」
参加女子一同「え、遠慮します……」
即答する一向
一同「……」
馬鹿「……ってか先生はそれでいいんですか?」
抜君ばつぐん「フン、当代の言うことは絶対だ!いずれ俺も息子にこのようなイヤガラセをしなければならん」
一同「イヤガラセっておい……」
……と、言うわけで、晴れて抜君ばつぐんの嫁も決まり、満足げな表情で両親は去っていった……
一同「……」
抜君ばつぐん「おっし!授業を再開するぞぉ〜〜〜!」
一同「もう終わってますって!!」


END

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