B.B.B. 学園編
120の馬鹿 〜台力たいりき家の縁談死合 その4〜



抜君ばつぐんの花嫁を決めるべく……抜君ばつぐんを斃したものを彼の嫁とする間違った競技大会が開催……現在12人の
16〜19歳の女子が敗退し……13人目に名乗り出たのは……魔女っ娘魔拿まな
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・グラウンド
黒崎魔拿まな「行きます……」
コアッ
魔拿まなを中心に魔方陣が光りだし
魔拿まな「はあっ!」
ゴギャウッ
持っていた杖で殴りにかかる
台力抜君たいりき・ばつぐん「うおっと……」
回避……と同時にグラウンドがめり込む
一同「魔法じゃないんかいッ!!」
魔拿まな「あ……魔女だったんだ……私……」
一同の的確な突っ込みに魔拿まながひらめく
一同「……天然だ……」
抜君ばつぐん「……ちぃっ……厄介な……」
台力絶岱たいりき・ぜつだい「フッ……どうだ!当代代理!!彼女は今までの女どもとは違うだろう!?」
一同(いろんな意味でな……ってか悪い意味で違う……)
抜君ばつぐん「だが……まだ甘い!!」
魔拿まな「……え〜〜っと……あ〜〜っと……う〜〜んと……」
なにやらブツブツ喋りだすアブない魔拿まな……そんな魔拿まなを他所に抜君ばつぐんは間合いに侵食。
抜君ばつぐん「終わりだ!!魔女よ!」
魔拿まな「炎ぉ〜〜!」
ゴバウッ!
と、その瞬間、火炎が抜君ばつぐんを包み込む
抜君ばつぐん「んごああ!!?」
ゴロゴロゴロゴロゴロッ
そのまま回り転げる抜君ばつぐん
馬鹿(……ひょっとして、さっきの呟きは呪文詠唱!?)
ひや信子(……傍から見ると危ない人だね……)
抜君ばつぐん「ふぃ〜〜。今のはちょっとヤバかったぞ……」
ブスブスブスブス……
ちょっと焦げつつ、抜君ばつぐんが言う
一同(普通は死ぬだろ!今ので!!)
魔拿まな「雷撃ぃ〜〜〜!!」
チュギョアアアアアッ
抜君ばつぐん「う……おおおおっとぉおおお!!!」
雷が落ちる……その直前に距離を取って回避……
魔拿まな「大激怒ぉ〜〜〜!」
ズドオオオオオオンッ
間抜けな掛け声の後、抜君ばつぐんの周囲を地震が襲う
抜君ばつぐん「ぐぐっ……」
地震雷火事親父……さすがにこの4つには逆らえない抜君ばつぐんは……その場にうろたえる
※あれ!?……さっき、雷を簡単に回避したような……
魔拿まな「断裂ぅ〜〜!」
ズバッ
空間から出現した黒き刃が抜君ばつぐんを狙う
抜君ばつぐん「ぐっ……くそおおっ!」
バヒュアアッ
距離を置いてこれを回避する抜君ばつぐん
抜君ばつぐん「くそっ……本気を出すしかないようだな……」
一同(今まで本気じゃなかったとでも!?)
魔拿まな「加速ぅ〜〜〜」
ヒュゴアアッ
魔力で加速、一気に抜君ばつぐんの間合いを侵食する魔拿まな
魔拿まな「てえぇ〜〜い!」
ゴウッ
そして、やっぱり杖による物理攻撃
抜君ばつぐん「甘いッ!」
ガッ
だが、簡単に回避される
魔拿まな「あ……」
抜君ばつぐん「終わりだ!!魔女ッ!」
抜君ばつぐんの右の兇刃が迫る……
魔拿まな「防壁ぃ〜〜」
ゴギャアアアアアッ
だが、間抜けな声と共に出現した幾何学模様の光の盾がそれを阻む
抜君ばつぐん「ぬ……ぬうううう……」
魔拿まな「爆発ぅ〜〜〜」
カッ
ズムグオアアアアアンッ
『防壁』にて自身を包むとそのまま辺り一面を爆発させる魔拿まな
抜君ばつぐん「のごえはあああ!!!?」
ドオオンッ
そして、地面に叩き付けられる抜君ばつぐん
一同「……」
魔拿まな「あ〜〜、勝ったかなぁ〜〜〜?」
ガバッ
抜君ばつぐん「ンなわけねぇだろ!!」
起き上がる抜君ばつぐん……あちこち焦げてはいるが、致命傷は負っていない様子
抜君ばつぐん「魔法には剣!剣には魔法!!台力たいりき流剣道10段の実力……今こそ見せてやる!!」
ズゴゴゴゴッ
と、久しぶりにシュベルトゲーベルを手にする抜君ばつぐん……気合ってか、殺気十分だ!
絶岱ぜつだい「やっと本気を出したか!当代代理!!……だが、今更本気を出したところで……」
抜君ばつぐん「行くぞぉお!!!魔女ッ!!!」
魔拿まな「こっちも、行っくよぉ〜〜〜」
ゴゴゴゴゴゴッ
両者……仕切りなおし、対峙する……
やる気があるんだか無いんだか……とにかく、魔女と人外との死合はまだ続く……


続

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